アニエス・ヴァルダ監督特集

 

セルフポートレイトの集大成とも言うべき遺作『アニエスによるヴァルダ』を発表後、2019年3月、生涯現役を貫いて90歳で逝った映画作家アニエス・ヴァルダ。劇映画『ラ・ポワント・クールト』『幸福~しあわせ~』、『5時から7時までのクレオ』『冬の旅』、ドキュメンタリー『ダゲール街の人々』『落穂拾い』…。フィクション、ノンフィクションを自由に行き来して、傑作を数多く遺したアニエス・ヴァルダ監督作品7本を一挙上映。

上映作品

ラ・ポワント・クールト La pointe courte

ラ・ポワント・クールト La pointe courte1954年/フランス/80分 ©1994 AGNES VARDA ET ENFANTS
◎監督・脚本:アニエス・ヴァルダ◎編集:アラン・レネ
◎出演:フィリップ・ノワレ、シルヴィア・モンフォール

◆ゴダールの『勝手にしやがれ』よりも5年、トリュフォーの『大人は判ってくれない』よりも4年も早く製作された、「ヌーヴェルヴァーグはここから始まった」と言っても過言ではない伝説的作品。南仏の小さな海辺の村を舞台に、生まれ故郷に戻ってきた夫と、彼を追ってパリからやってきた妻。終止符を打とうとしている一組の夫婦の姿を描く。

 

 

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5時から7時までのクレオ Cleo de 5 a 7

5時から7時までのクレオ Cleo de 5 a 71961年/フランス=イタリア/90分 ©agnes varda et enfants 1994
◎監督・脚本・作詞:アニエス・ヴァルダ◎音楽:ミシェル・ルグラン
◎出演:コリーヌ・マルシャン、アントワーヌ・ブルセイエ、ジャン=クロード・ブリアリ、アラン・スコット(特別出演)、ジョルジュ・ド・ボールガール

◆シャンソン歌手のクレオはガンを患っているかもしれないという恐怖を抱えながらパリの街をあてもなくさまよい歩く。夏至のパリを彷徨うクレオの心象風景を、リアルタイムで追いかけた、キュートで哲学的なガーリームービーの金字塔。M・ルグラン、ゴダール&アンナ・カリーナ夫妻がカメオ出演。

 

 

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幸福~しあわせ~ Le Bonheur

幸福~しあわせ~ Le Bonheur1964年/フランス/80分 ©agnes varda et enfants 1994
◎監督・脚本:アニエス・ヴァルダ◎音楽:ヴォルフガング・A・モーツァルト
◎出演:ジャン=クロード・ドルオー、クレール・ドルオー、サンドリーヌ・ドルオー、オリヴィエ・ドルオー、マリー=フランス・ボワイエ


◆パリ郊外のフォントネを舞台に圧倒的なストーリーテリングと緩急自在の語り口で、一組の夫婦の皮肉な物語を無邪気にみつめる。人は誰しも幸福を求める生き物、でも、しあわせって一体なに?珠玉の短編小説のような深い味わいを残すヴァルダの代表作。第15回ベルリン国際映画祭 銀熊賞受賞。

 

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ダゲール街の人々 Daguerréotypes

ダゲール街の人々 Daguerréotypes1975年/フランス/79分 ©agnes varda et enfants 1994
◎監督:アニエス・ヴァルダ◎撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー、ヌーリス・アヴィヴ

◆自身が50年以上居を構えていたパリ14区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。“銀板写真”を発明した19世紀の発明家の名を冠した通りには肉屋、香水屋…、様々な商店が立ち並ぶ。その下町の風景をこよなく愛したヴァルダが75年に完成させたドキュメンタリー作家としての代表作。人間に対する温かな眼差しと冷徹な観察

 

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冬の旅 SANS TOIT NI LOI

冬の旅 SANS TOIT NI LOI1985年/フランス/105分 ©1985 Ciné-Tamaris / films A2
◎監督・脚本・共同編集:アニエス・ヴァルダ◎撮影:パトリック・ブロシェ◎音楽:ジョアンナ・ブルゾヴィッチ
◎出演:サンドリーヌ・ボネール、マーシャ・メリル、ステファン・フレイス、ヨランド・モロー

◆フランス片田舎の畑の側溝で、凍死体が発見された。遺体は、18歳のモナという若い女だった。警察は、誤って転落した自然死として片付けようとするが、カメラは、彼女が死に至るまでの数週間の足取りを、彼女が路上で出会った人々の語りから辿っていく。第42回ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞。


 

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落穂拾い LES GLANEURS ET LA GLANEUSE

落穂拾い LES GLANEURS ET LA GLANEUSE2000年/フランス/82分 ©Cine Tamaris 2000
◎監督・脚本・語り:アニエス・ヴァルダ ◎撮影:ディディエ・ルジェ、ステファーヌ・クロズ
◎編集:アニエス・ヴァルダ、ロラン・ピノ

◆ある日、ヴァルダ監督はパリの市場で、道路に落ちているものを拾う人たちを見ていて映画の着想を得た。その後、いろいろな市場で人々の拾い集める動作を観察しているうちにミレーの名画『落穂拾い』を連想し、田舎ではまだ落穂拾いをしているのだろうかとハンディカメラを手に、フランス各地の“現代の落穂拾い"を探す、彼女の旅は始まる。

 

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アニエスによるヴァルダ Varda par Agnès

アニエスによるヴァルダ Varda par Agnès2019年/フランス/119分
©2019 Cine Tamaris ‒ Arte France ‒ HBB26 ‒Scarlett Production ‒ MK2 films
◎監督:アニエス・ヴァルダ

◆長編劇映画監督デビュー作『ラ・ポワント・クールト』(54)から、世界各国の数々の映画賞に輝いた前作『顔たち、ところどころ』(17)まで、ヴァルダが60余年の自身のキャリアを振り返る、集大成的作品。飽くことのない好奇心と情熱をもって、死の直前まで創作活動を止めることのなかった彼女の、これは遺言状ではなく未来へのメッセージ。第69回ベルリン国際映画祭 正式出品作品。

 

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入場料金

当日券

一般1,500円/シニア1,200円/学生・会員1,100円/高校生以下1,000円
※特別興行につき招待券・回数券などはご使用いただけません。

※ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券は受付窓口 で指定席をお選びの上ご購入ください。開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
前売券なども受付にて座席指定券とお引き換え下さい。1週間前よりオンライン&窓口でご購入いただけます(ただし、前売券は窓口のみ。)
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
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