女優 倍賞千恵子

倍賞千恵子倍賞千恵子 略歴
◆女優、歌手。東京生まれ。1960年、松竹音楽舞踊学校を主席で卒業、同年、松竹歌劇団(SKD)に入団。61年、松竹にスカウトされて同年『斑女』で映画デビュー。62年には「下町の太陽」で歌手デビューし、日本レコード大賞新人賞を受賞、翌年にはNHK 紅白歌合戦に初出場、66年まで4年連続出場している。現在も映画、テレビ、舞台と多方面の第一線で活躍を続けている。主な出演作には映画(今回紹介した作品以外に)『さよならはダンスの後に』『純情二重奏』『花の舞妓はん』『暖流』『家族』(『男はつらいよ 望郷篇』との2作でキネマ旬報、毎日映画コンクール主演女優賞、芸術選奨文部大臣賞)、『同胞』『故郷』『幸福の黄色いハンカチ』『駅 STATION』(キネマ旬報、毎日映画コンクール主演女優賞)、『旅路』『植村直己物語』『キネマの天地』『虹をつかむ男』『隠し剣鬼の爪』『ホノカアボーイ』『座頭市 THE LAST』『ハウルの動く城』(声優)など、テレビドラマ「太陽ともぐら」「幸福相談」「あにいもうと」「あにき」「松本清張の顔」「まんさくの花」「あまく危険な香り」「友だち」「すずらん」など、舞台『スカーレット 風と共に去りぬ』『蒼き狼』『春の嵐』『キスミー・ケイト』『屋根の上のヴァイオリン弾き』(菊田一夫演劇賞)など多数の出演作がある。歌手としても精力的に活動を続け、現在も全国でコンサートを開催している。05年紫綬褒章、13年旭日小綬章受章。

上映作品

2017年3月25日、柴又の「男はつらいよ」フーテンの寅像の隣に妹の「見送るさくら像」が完成しました。旅に出る寅さんを、心配そうに、でも温かく見送るように建てられた、「さくら」の銅像。

女優・倍賞千恵子は「男はつらいよシリーズ」(1969年~1995年/全48作)の、寅さんの妹、兄を優しく見守り支えるさくら役を演じ、人気を不動のものにしました。

1960年、松竹音楽舞踊学校を首席で卒業後、同年松竹歌劇団(SKD)へ入団します。翌年、20歳の時に『斑女』(中村登監督)で映画女優としてデビューして以降、現在に至るまで映画出演本数はなんと約170本にもわたります。

篠田正浩監督、瀬川昌治監督、野村芳太郎監督、そして山田洋次監督といった名立たる巨匠監督の作品に出演し、フランキー堺、伴淳三郎、笠智衆、志村喬、高倉健、渥美清といった名優たちと共演し、様々な役を演じてきました。

心配ばかりかける兄を温かく支えた妹 (『男はつらいよ』シリーズ)
大胆な衣装で華麗に踊るダンサー (『踊りたい夜』)
復讐に燃える冷徹な女 (『霧の旗』)
逆境にめげずたくましく生きる大阪の商人 (『横堀川』)
東北本線急行の専務車掌に夢中な美人芸者 (『喜劇 逆転旅行』)

多岐に渡る役柄の中にはいつも芯の強さや普遍的な等身大の女性像が光って見えます。きっと出会って良かったと思っていただける、そして女優・倍賞千恵子の新たな一面を改めて見つけられる、そんな珠玉の16作品を揃えました。

本特集を通じて、映画館を出た後、あなたの日々がさらに色づくように、「見送るさくら像」が完成した記念すべき年に、この特集上映をお贈りします。


斑女(はんにょ)

斑女(はんにょ)1961年 監督:中村登 共演:岡田茉莉子 他

♦自分の夫と別れるためにその弟と東京に逃げてきた一人の女(岡田茉莉子)。偶然出会った絵描きの男の繫がりでナイトクラブで働きだすようになるが…。

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水溜り

水溜り1961年 監督:井上和男 共演:川津祐介 他

◆水溜りの多い道路を挟んで貧弱な工場が並んでいる東京場末の工場街で働く、母娘をめぐる人間ドラマ。女工をクビになり、マッチの火で下半身をみせる倍賞と、それを見る渥美清との初共演シーンに注目。

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酔っぱらい天国

酔っぱらい天国1962年 監督:渋谷実 共演:笠智衆 他

◆大酒呑みの耕三(笠智衆)は息子の史郎(石濱朗)の婚約者である規子(倍賞)を引き取ることになるのだが…小津の父親像とはうって変わった、笠智衆扮する酒乱の大泣き男にも注目!

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雲がちぎれる時

雲がちぎれる時1961年 監督:五所平之助 共演:佐田啓二 他

◆南国の陽を浴びてバスが悪路の峠を越して行く。運転する三崎(佐田啓二)と車掌の加江子(倍賞)は近く結婚することになっていた。そのバスの客の中に、三崎のとって忘れ得ぬ人、市枝(有馬稲子)が乗っていようとは…。

 


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あいつばかりが何故もてる

あいつばかりが何故もてる1962年 監督:酒井欣也 共演:渥美清 他

♦スリの名人善六(渥美清)は、刑事・八代(森川信)から逃げる姿を写真家志望の大学生マリ子(倍賞)に目撃され、それをネタに写真のモデルを引き受けることになるが、善六はマリ子に恋してしまう…。

 


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私たちの結婚

私たちの結婚1962年 監督:篠田正浩 共演:牧紀子 他

◆桂子(牧紀子)、冴子(倍賞)姉妹は川崎にある漁港会社で働いていた。貧しい生活の中、それでも妹の冴子は姉の幸せを願い奔走する。

 


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踊りたい夜

踊りたい夜1963年 監督:井上梅次 共演:水谷八重子・鰐淵晴子 他

◆大舞台の目指してナイトクラブで踊る三姉妹のダンサーグループ「ピンクタイツ」は、ひょんなことから解散の危機に…。

 

 

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下町の太陽

下町の太陽1963年 監督:山田洋次 共演:勝呂誉 他


◆貧しい下町で真摯に生きる若者たちの日々。倍賞千恵子の大ヒット歌謡曲(レコード大賞新人賞)をもとに作られた山田洋次監督の初長編映画。

 


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二十一歳の父

二十一歳の父1964年 監督:中村登 共演:山本圭 他

◆一流企業の重役である酒匂彰(山形勲)の次男・基次(山本圭)は、エリートの家風に馴染まず、家をでてパチンコ屋で働く。そんな基次は、ある日、盲目の娘・好子(倍賞)と恋に落ちてしまう。

 

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霧の旗

霧の旗1965年 監督:山田洋次 原作:松本清張

◆無実の罪に問われた兄を救わんとする桐子(倍賞)は、辣腕弁護士に弁護を依頼するが、貧乏を理由にすげなく断られてしまう。獄中死をとげた兄への思いを胸に上京した桐子の壮絶な復讐劇が始まる。

 


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横堀川

横堀川1966年 監督:大庭秀夫 共演:中村扇雀 他

◆こぶ問屋の娘(倍賞)は親の勧めもあり、呉服屋に嫁いだ。夫が放蕩を繰り返し苦労する中、ひょんなことから小屋を買い、興行を始めるのだが…。大阪を舞台にした逆境にめげずたくましく生きる商人の物語。

 

 

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愛の讃歌

愛の讃歌1967年 監督:山田洋次 共演:有島一郎 他


◆瀬戸内の小さな島の食堂兼土産物屋で働く春子(倍賞)と竜太(中山仁)は恋人同士だった。だが、竜太は新天地への憧れから、ブラジルへと渡ってしまう。複雑で愚直な三角関係のドラマ。


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喜劇・逆転旅行

喜劇・逆転旅行1969年 監督:瀬川昌治 共演:フランキー堺

◆寝台列車の車掌を務める長谷川(フランキー堺)は、日々の仕事と、幼なじみの美人芸者・さくら(倍賞)からのラブコールに悩まされていた。旅行シリーズの鉄板ドタバタコメディ!


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男はつらいよ

男はつらいよ1969年 監督:山田洋次 共演:渥美清 他

◆中学の時に家出し、テキヤ稼業で全国を渡り歩く寅さん。笑いあり涙あり、いつまでも色褪せない「男はつらいよ」シリーズの記念すべき第一作!

 

 


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遥かなる山の呼び声

遥かなる山の呼び声1986年 監督:山田洋次 共演:寺尾聡 他

◆民子(倍賞)は、一人息子を育てながら、亡夫が残した牧場を経営していた。冬の激しい雨が降る夜、一夜の宿を求めて一人の男、田島(高倉健)が訪ねてきた。彼は自分の過去を一切語ろうとしなかった。

 

 

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離婚しない女

離婚しない女1986年 監督:神代辰巳 共演:有島一郎 他


◆釧路ウェザーリポートに勤める私設予報官・岩谷(萩原健一)は、とある出来事をきっかけに容姿は似ているが、全く違う個性の二人の女性に魅かれていき…。倍賞千恵子・美津子の姉妹共演に注目。

 

 

入場料金

前売券

前売1回券1,200円/前売3回券3,000円
※前売券は、劇場窓口、チケットぴあ、セブンイレブン、サークルKサンクス(以上Pコード:467-374)他にて好評発売中!

当日券

一般1,400円/学生1,200円/シニア1,100円/会員1,000円
当日3回券3,600円/シニア3回券3,000円/会員3回券2,700円

※連日朝より当日分の整理番号つき入場券の販売を開始します。
ご入場は各回10〜15分前より整理番号順となりますので、前売券なども受付にて入場券とお引き換えください。

スケジュール

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