ふたつの部屋、ふたりの暮らし

2019年/フランス=ルクセンブルク=ベルギー/95分
◎監督・脚本:フィリッポ・メネゲッティ◎共同脚本:マリソン・ボボラスミ、フロランス・ビニョン◎撮影:オーレリアン・マッラ◎美術:ローリー・コールソン◎衣装:マグダレーナ・ラブ◎編集:ロナン・トロンショ◎音楽:ミケーレ・メニーニ
◎出演:バルバラ・スコヴァ、マルティーヌ・シュバリエ、レア・ドリュッケール、ミュリエル・ベナゼラフ、ジェローム・バレンフラン

公式HP→https://deux-movie.com/

アパルトマン最上階に向かい合うふたつの部屋。互いを隔てる扉は、やがて社会の障壁となって、ふたりの前に立ちはだかる─
アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出、セザール賞新人監督賞受賞
独仏を代表する2大女優の共演×光と影が織りなす秀逸な映像美。

南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らす隣人同士のニナとマドレーヌは、実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫が先立ち、子供たちもいまは独立し、家族との思い出の品や美しいインテリアに囲まれながら心地よく静かな引退生活を送っている。2人の望みはアパルトマンを売ったお金で共にローマに移住すること。だが子供たちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていく。そして突如マドレーヌに訪れた悲劇により、2人はやがて家族や周囲を巻き込んで、究極の選択を迫られることになる。
最愛の人と築き上げた平和な日常が突如崩れ去った時、自らの手で人生を取り戻すべく抗う彼女たちが選んだ答えとは――。

ニナを演じるのはカンヌ国際映画祭女優賞を受賞した『ローザ・ルクセンブルク』(85)、『ハンナ・アーレント』(12)など、アメリカとヨーロッパを股にかけ活躍するバルバラ・スコヴァ。一方、マドレーヌに扮するのは、フランスの名門国立劇場コメディ・フランセーズの団員でもある大女優、マルティーヌ・シュヴァリエ。
監督・共同脚本を手掛けたのは、本作で初長編とは思えない成熟した演出を見せたイタリアの新たな才能フィリッポ・メネゲッティ。2020年、セザール賞新人監督賞受賞、リュミエール賞の新人監督賞、最優秀女優賞受賞を始め、2021年にアカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(フランス代表)に選出、ゴールデングローブ賞非英語映画賞にノミネート、ロッテントマト批評家スコア98%を記録するなど大絶賛をもって迎えられ、大きな話題を集めた。
社会の障壁の中で、愛する人との自由な人生を勝ち取るため闘う女性たちを、独仏を代表する2大女優の圧倒的な演技と、光と影が織りなす秀逸な映像美でサスペンスフルに描き上げた異色の注目作が誕生した。

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1700円、シニア1200円、会員・学生1100円
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