没後50年 映画監督内田吐夢

ギヨーム・ブラック監督特集

ギヨーム・ブラック(Guillaume Brac)
◆ 1977年パリ生まれ。配給や製作の研修生として映画にかかわった後、La Fémis(国立高等映像音響芸術学校)に入学。専攻は監督科ではなく製作科だが、在学中に短篇を監督している。2008年、僅かな資金、少人数で映画を撮るため、友人と製作会社「アネ・ゼロ」(Année Zéro)を設立する。この会社で『遭難者』『女っ気なし』を製作。2013年、長編第一作『やさしい人』が、第66回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品される。2016年、短篇ドキュメンタリー『勇者たちの休息』。2017年『7月の物語』を第70回ロカルノ国際映画祭(アウト・オブ・コンペティション部門)へ出品。第一部「日曜日の友だち」はジャン・ヴィゴ賞を受賞(短篇部門)。2018年、長篇ドキュメンタリー『宝島』。2019年夏、『みんなのヴァカンス』を撮影。この作品は2020年第70回ベルリン国際映画祭(パノラマ部門)に選出され、国際映画批評家連盟賞特別賞を受賞。フランスでは2021年に劇場公開された。

公式HP→https://www.minna-vacances.com/

上映作品

みんなのヴァカンス

みんなのヴァカンス2020年/フランス/100分
◎監督:ギヨーム・ブラック◎撮影:アラン・ギシャウア◎出演:エリック・ナンチュアング、サリフ・シセ、エドゥアール・シュルビス、アスマ・メサウデンヌ、アナ・ブラゴジェヴィッチ、リュシー・ガロ、マルタン・メニエ、ニコラ・ビエトリ、イリナ・ブラック・ラベルーザ

◆夏の夜、セーヌ川のほとりで、フェリックスはアルマに出会い、夢のような時間を過ごす。翌朝、アルマはヴァカンスへ旅立ってしまう。フェリックスは、親友のシェリフ、相乗りアプリで知り合ったエドゥアールを道連れに、彼女を追って南フランスの田舎町ディーに乗りこむ。自分勝手で不器用なフェリックスと、生真面目なエドゥアール、その仲を取り持つ気の優しいシェリフ。サイクリング、水遊び、恋人たちのささやき、出会いとすれちがい、友情の芽生え......。3人のヴァカンスも、みんなのヴァカンスも、まだはじまったばかり━━。女の子、もてない男、サイクリング、嫉妬、諍い......。勢いにまかせて夏を謳歌しようとする若者たちの姿を、『女っ気なし』『7月の物語』のギヨーム・ブラック監督がやさしい眼差しで描いた青春映画。南フランスのきらびやかな風景の中、不器用で愛おしいヴァカンスが、静かに映し出されていく。

 

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7月の物語

7月の物語2017年/フランス/71分
◎監督:ギヨーム・ブラック◎撮影:アラン・ギシャウア

◆パリと郊外。5人の若い女と5人の若い男。二つの物語。ある夏の一日。
第一部「日曜日の友だち」7月の晴れた日曜日、会社の同僚ミレナとリュシーは、女二人でパリ郊外セルジー=ボントワーズのレジャーセンターへ遊びにいく。そこで偶然、ジャンという青年と出会い、芽生え始めた二人の友情に亀裂が入る。
第二部「ハンネと革命記念日」7月14日、革命記念日で盛り上がるパリ。国際大学都市に住む女子留学生のハンネは、明日の帰国を前にパリ最後の夜を楽しもうとするが......。
ギヨーム・ブラック監督が、フランス国立高等演劇学校の学生たちと作り上げた二つのパートからなる作品。ヴァカンスシーズンのはじまりに浮きたつ若い男女のささやかな戯れを、2016年7月の現実のパリとその郊外に描き出した。撮影期間はそれぞれ5日間、そして3人の技術スタッフと少ない機材で行った。こうした制約をあえて自らに課すことで、ギヨーム・ブラックは映画に自由な息吹を取り戻し、私たちの世界を映し出している。※『勇者たちの休息』+『7月の物語』/上映時間:約110分

 

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勇者たちの休息

勇者たちの休息2016年/フランス/38分
◎監督:ギヨーム・ブラック◎撮影:マルタン・リット

◆スイスとフランスに跨るレマン湖畔からアルプス山脈を抜け、地中海のニースに至る自転車観光ルート「大アルプス・ルート」。約720キロからなるそのルートを縦断しようと毎年6月末、約60人もの自転車愛好家たちが集まってくる。ギヨーム・ブラックは、すでに仕事をリタイアした自転車愛好家たちにカメラを向ける。なぜ寒さや疲れと闘い走ろうとするのか?家に戻ってから何ができるのか?どうやったら孤独や退屈を逃れられるのか?ギヨーム・ブラックのやさしい眼差しのなかで、彼らは心情を打ち明ける。その告白をとおして、仕事の世界と私たちの関係が見えてくる。※『勇者たちの休息』+『7月の物語』/上映時間:約110分

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やさしい人

やさしい人2013年/フランス/100分
◎監督:ギヨーム・ブラック◎撮影:トム・アラリ◎出演:ヴァンサン・マケーニュ、ソレーヌ・リゴ、ベルナール・メネズ


◆フランス・ブルゴーニュ地方、まもなく冬を迎える静かな町トネール。少しだけ名の知れたミュージシャンのマクシムは、殺伐としたパリの生活から逃れ、実家に戻ってくる。しかし父親とはどこかぎこちない雰囲気。そんな中、マクシムは心の隙間を埋める若い女性と出会う。ワイン工場に行ったり、スキーをしたり、互いに心を通わせる二人。このまま幸せが続つづくと思ったが、突然、彼女はマクシムの前から姿を消す......。

 

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女っ気なし

瀉血2011年/フランス/58分
◎監督:ギヨーム・ブラック◎撮影:トム・アラリ◎出演:ヴァンサン・マケーニュ、ロール・カラミー、コンスタンス・ルソー、ロラン・バボ

◆ギヨーム・ブラック監督の劇場デビュー作
フランス北部の小さな町おると。夏の終わり、地元の青年シルヴァンが管理するアパートを、ヴァカンスに来た母娘が訪れる。明るくて奔放な母と少し内気な娘。3人は海水浴や買い物をして仲良く過ごしていたが、やがてヴァカンスの終わりが近づき......。※『女っ気なし』+『遭難者』/上映時間:約83分

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遭難者

遭難者2009年/フランス/25分
◎監督:ギヨーム・ブラック◎撮影:トム・アラリ◎出演:ジュリアン・リュカ、ヴァンサン・マケーニュ、アデライード・ルルー

◆『女っ気なし』のプロローグとなる作品
フランス北部の町オルトで、自転車がパンクしたリュック。それを見た地元の青年シルヴァン。シルヴァンはリュックを助けようとするが......。※『女っ気なし』+『遭難者』/上映時間:約83分


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入場料金

当日券

一般1,500円/シニア1,200円/学生・会員1,100円
『みんなのヴァカンス』 は一般1,800円(各種割引あり)

※ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券、前売券をお持ちの方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
<全席指定席>となります。新型コロナウイルス感染症予防対策のため座席を減らしていますので、出来るだけ事前のご購入をおすすめします。
満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。

スケジュール

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