映画作家 ジャンヌ・モロー
女が女の映画を作るということ
オーソン・ウェルズ、フランソワ・トリュフォー、ルイ・マル、ルイス・ブニュエルら「巨匠」「名匠」たちと共に数々の名作に携わった彼女の映画への情熱と好奇心に満ちた創造力は、「映画監督」としても発揮された。70年代から80年代にかけて作られた、女性(たち)をめぐる3つの監督作品を一挙公開!
ジャンヌ・モロー 略歴
1928年1月23日、フランス・パリ生まれ。フランス国立高等演劇学校(コンセルヴァトワール)で学び、演劇活動を開始。劇団「コメディ・フランセーズ」の舞台などの経験を経て、数多くの映画に出演。フランスを代表する俳優として活躍した。その活動は国内外から高く評価され、1995年と2008年に名誉セザール賞、2003年にカンヌ国際映画祭パルム・ドール名誉賞、1992年にヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞、1997年にヨーロッパ映画賞生涯貢献賞、2000年にベルリン国際映画祭金熊名誉賞、そして、2007年には芸術文化勲章のコマンドゥールを受勲している。1971年にはシモーヌ・ド・ボーヴォワールやカトリーヌ・ドヌーヴらと共に、中絶の合法化を求める嘆願書「343人のマニフェスト」に署名。その行動は、法律(通称「ヴェイユ法」)成立へと導いた。2017年7月31日、死去。
上映作品
リュミエール 〈国内劇場初公開〉
1976|フランス|102分|ヨーロピアンビスタ
監督・脚本:ジャンヌ・モロー|撮影:リカルド・アロノヴィチ|音楽:アストル・ピアソラ|出演:ジャンヌ・モロー、ルチア・ボゼー、フランシーヌ・ラセット、キャロリーヌ・カルティエ、ブルーノ・ガンツ
◆サラ、ラウラ、ジュリエンヌ、キャロリーヌ。4人の「女優」たちの欲望、葛藤、そして連帯が鮮やかに描かれる監督第一作。モローが主演。タンゴを革新した作曲家アストル・ピアソラが音楽を担当。
思春期
1979|フランス|94分|ヨーロピアンビスタ|旧邦題:ジャンヌ・モローの思春期
監督・脚本:ジャンヌ・モロー|共同脚本:アンリエット・ジェリネク|撮影:ピエール・ゴタール|音楽:フィリップ・サルド|出演:レティシア・ショヴォー、シモーヌ・シニョレ、フランシス・ユステール、ジャック・ヴェベール、エディット・クレヴェール
◆戦争の影が迫る1939年。フランス中部の村で12歳のマリーが母、祖母と共に過ごした。マリーは村にやってきた若き医師に恋をするがーー。
リリアン・ギッシュの肖像〈国内劇場初公開〉
1983|フランス|59分|スタンダード
監督・脚本:ジャンヌ・モロー|撮影:トーマス・ハーウィッツ、ピエール・ゴタール|出演:リリアン・ギッシュ、ジャンヌ・モロー
◆1983年の夏、ニューヨーク。サイレント映画期から活躍し、ハリウッドの頂点を極めたリリアン・ギッシュとの邂逅。「歴史的女優」との対話から、その生涯と映画への情熱に迫る至高のドキュメンタリー。
特別上映
『リリアン・ギッシュの肖像』公開を記念してリリアン・ギッシュ主演の永遠の名作『散り行く花』を生ピアノ演奏付きで特別上映!
散り行く花
1999|アメリカ|89分
監督:D・W・グリフィス
出演:リリアン・ギッシュ リチャード・バーセルメス ドナルド・クリスプ
◆仏教を広めるため中国から渡英した青年チェン・ハン。しかし現実は厳しく、スラム街で店番をしながら阿片を吸う生活。一方、同じスラム街で暮らすルーシーは、ボクサーの父親から虐待を受ける毎日。ある日、父親からひどく殴られたルーシーはチェンに助けられる。二人にロマンティックな感情が芽生え始めるが…。″映画の父″D.W.グリフィス監督による美しい映像・詩情に溢れたサイレント映画の秀作。
★ピアノ演奏:鳥飼りょうさん
入場料金
当日券
一般1900円、シニア1300円、学生・会員1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円
※『散り行く花』は回数券・招待券使用不可
※ご鑑賞の7日前から窓口とオンラインでチケットのご購入が可能です。ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券の方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
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