生誕100年 映画監督 加藤泰の仕事

 

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プログラム・ピクチャー全盛期において日本映画の最高峰を極め、幾多の傑作を作り続けた加藤泰監督。商業映画の枠内にありながら、独特のローアングル、シンクロ録音、役者にノーメイクを課すなど人間の内面に迫り、男と女の情感、体制に対する憤怒を映像美にまで昇華させ、日本映画において屈指の煌めきを放っていた。女と男、そして親と子の愛情を描き、常に人間を見つめることによる緊迫感と抒情的美しさに溢れた数々の名場面は、まさに頂点と呼ぶに相応しい。生誕100年を記念し、関西最大規模で映画館で上映可能な全作品26本を一挙上映!!加藤泰の熱い愛の洗礼を受ける!

忍術児雷也

忍術児雷也1955年/新東宝/80分/デジタル/白黒
監督:萩原遼、加藤泰/脚本:賀集院太郎/撮影:平野好美/美術:鈴木孝俊/音楽:高橋半
出演:大谷友右衞門、若山富三郎、田崎潤、利根はる惠、新倉美子、瑳峨三智子、小林重四郎、山口勇、香川良介、小川虎之助、堀正夫、大河内傳次郎

◆歌舞伎でおなじみの演目を、新東宝が手掛けた特撮忍術映画。応仁の乱後の時代を背景に、お家再興のため立ち上がる児雷也の活躍を描く。蝦蟇・大蛇・ナメクジが入り乱れるベタな妖術合戦が楽しい。若山富三郎のデビュー作。

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逆襲大蛇丸

逆襲大蛇丸1955年/新東宝/70分/デジタル/白黒
監督:加藤泰/脚本:賀集院太郎/撮影:平野好美/美術:鈴木孝俊/音楽:高橋半 
出演:大谷友右衞門、田﨑潤、利根はる恵、若山富三郎、新倉美子、朝雲照代、瑳峨三智子、小林重四郎、香川良介、堀正夫、市川男女之助、光岡早苗

◆児雷也(大谷)と、敵・大蛇丸(田崎)の闘いを描いたスペクタクル時代劇の続編。前作で退治された大蛇丸が逆襲に転じる。大蛇丸の田崎の怪演に加え、歌と色仕掛けで迫る新たな女賊の登場など、見どころ満載の活劇映画。

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源氏九郎颯爽記 白狐二刀流

源氏九郎颯爽記 白狐二刀流1958年/東映京都/87分/35mm/カラー
監督・脚本:加藤泰/原作:柴田錬三郎/撮影:坪井誠/美術:塚本隆治/音楽:高橋半 
出演:中村錦之助、大川惠子、丘さとみ、里見浩太郎、柳永二郎、河野秋武、岡讓司、上田吉二郎、清川荘司、八汐路佳子、ヘレン・ヒギンス、中村歌昇、杉狂児

◆中村錦之助が白ずくめの美剣士・源氏九郎を演じる人気アクション時代劇シリーズ第2作。九郎は先祖の源義経が残したとされる財宝を求め無人島に渡るが、同じく財宝を狙う元海賊が奉行を味方に付け襲い掛かる…。加藤泰、初のカラー作品。

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浪人八景

浪人八景1958年/東映京都/95分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:山手樹一郎/脚本:鈴木兵吾/撮影:伊藤武夫/美術:鈴木孝俊/音楽:高橋半 出演:市川右太衛門、長谷川裕見子、雪代敬子、里見浩太郎、勝浦千浪、加賀邦男、堺駿二、宇佐美諄、藤田進、德大寺伸、志村喬、進藤英太郎、千秋実

◆加藤泰が監督として市川右太衛門を撮った唯一の作品。志村喬、藤田進、千秋実など東映カラーとはひと味違う芸達者を集め描いたユーモアたっぷりの明朗時代劇。佐々木康の体調不良によるピンチヒッターとは思えない出来映え!

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炎の城

炎の城1960年/東映京都/99分/35mm/カラー
監督:加藤泰/脚本:八住利雄/撮影:吉田貞次/美術:吉村晟/音楽:伊福部昭 
出演:大川橋藏、三田佳子、髙峰三枝子、大河内伝次郎、黒川弥太郎、薄田研二、伊沢一郎、坂東吉弥、南郷京之助、水野浩、明石潮、香川良介、河野秋武、岡嶋艶子

◆戦国時代を舞台にした「ハムレット」の翻案。遣唐使として中国から帰ると父は叔父に殺され城も支配されていた。圧政に苦しむ農民たちと報復に立ち上がるが…。「浅沼稲次郎の若いときのように」農民のリーダーにそう演出するなど、加藤の面目躍如の快作!

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怪談 お岩の亡霊

怪談 お岩の亡霊1961年/東映京都/94分/35mm/白黒
監督・脚本:加藤泰/撮影:古谷伸/美術:桂長四郎/音楽:高橋半 
出演:若山富三郎、近衛十四郎、沢村訥升、伏見扇太郎、桜町弘子、三原有美子、藤代佳子、尾上鯉之助、渡辺篤、伊沢一郎、明石潮、吉川満子、沢村宗之助、坂東好太郎

◆鶴屋南北の原作に忠実に映画化し、加藤泰自らが自信作と語る傑作。穴を掘ってのローアングル、太陽を出すギラギラの季節感、仁和寺にセットを組むなど、やりたい放題&恐さ満点の加藤流リアリズムが冴えわたる。桜町弘子が加藤組に初出演。

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瞼の母

瞼の母1962年/東映京都/83分/35mm/カラー
監督・脚本:加藤泰/原作:長谷川伸/撮影:坪井誠/美術:稲野実/音楽:木下忠司 
出演:中村錦之助、松方弘樹、大川恵子、中原ひとみ、木暮実千代、山形勲、原健策、夏川静江、浪花千栄子、沢村貞子、阿部九州男、星十郎、明石潮、松浦築枝

◆映画史に燦然と煌めく大名作。渡世人・番場の忠太郎が幼い頃に離れ離れになった母親を探して旅をする母恋物語。大好きな長谷川伸原作を中村錦之助主演で、倉田準二によるB班撮影も得て、なんとわずか15日間で撮り上げた奇跡の映画。

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真田風雲録

真田風雲録1963年/東映京都/100分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:福田善之/脚本:福田善之、小野竜之助、神波史男/撮影:古谷伸/美術:井川徳道/音楽:林光 出演:中村錦之助、渡辺美佐子、ジェリー・藤尾、大前鈞、常田富士男、ミッキー・カーチス、本間千代子、佐藤慶、河原崎長一郎、水木襄

◆真田十勇士に沸く今年、まさに必見の加藤泰の仰天作。福田善之の戯曲を映画化した奇想天外ミュージカル時代劇。真田十勇士の大阪冬の陣・夏の陣の戦いを、反権力の人=加藤泰が自在にパロディ化。いま見ても圧倒されるデタラメさ!

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風の武士

風の武士1964年/東映京都/95分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:司馬遼太郎/脚本:野上龍雄/撮影:松井鴻/美術:川島泰三/音楽:木下忠司 
出演:大川橋藏、桜町弘子、久保菜穂子、野際陽子、中原早苗、南原宏治、宮口精二、西村晃、原健策、沢村宗之助、進藤英太郎、大木実

◆司馬遼太郎初期の伝奇ロマンを加藤泰が映画化。熊野の黄金郷を求めて幕府の公儀隠密、忍者たちが戦う冒険活劇だが、我らが加藤泰はこれを“チャンバラのある大恋愛メロドラマ”として手掛ける。スピード感溢れる演出も素晴らしい!

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車夫遊俠伝 喧嘩辰

車夫遊俠伝 喧嘩辰1964年/東映京都/99分/35mm/白黒
監督:加藤泰/原作:紙屋五平/脚本:鈴木則文、加藤泰/撮影:川崎新太郎/美術:井川徳道/音楽:高橋半 
出演:内田良平、桜町弘子、近衛十四郎、曽我廼家明蝶、大木実、河原崎長一郎、宗方奈美、藤純子、北島三郎、曽根晴美、原健策、徳大寺伸

◆これぞロマン溢れる何度でも観たい加藤泰の愛の名作。東京から大阪にやってきた車夫の辰五郎と美人芸者にヤクザの親分も絡む愛と信義の物語。「此の世に男と女のある限り、常に問題となる問題、愛、結婚」(加藤泰)を描いた代表作。加藤組初参加の藤純子の初々しさ!

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幕末残酷物語

幕末残酷物語1964年/東映京都/100分/35mm/白黒
監督:加藤泰/脚本:国弘威雄/撮影:鈴木重平/美術:富田治郎/音楽:林光 
出演:大川橋藏、内田良平、藤純子、河原崎長一郎、博多淡海、千葉信男、原田甲子郎、菅貫太郎、加賀邦男、阿部九州男、西村晃、木村功、中村竹弥、大友柳太朗

◆殺戮集団としての新撰組を真正面から描いた異色力作。鉄の規律による非情な組織の戒律の中での人間群像を描き、残酷描写も徹底するリアリズム。映らないバックのところでも役者たちを配置。“バック待つ残酷物語”の異名も!?

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明治俠客伝 三代目襲名

明治俠客伝 三代目襲名1965年/東映京都/90分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:紙屋五平/脚本:村尾昭、鈴木則文/撮影:わし尾元也/美術:井川徳道/音楽:菊池俊輔 出演:鶴田浩二、藤純子、安部徹、大木実、津川雅彦、藤山寛美、毛利菊枝、品川隆二、水上竜子、山城新伍、汐路章、丹波哲郎、嵐寛寿郎

◆やくざ一家の三代目を継ぎ、渡世の掟と近代化の波の間で苦悩する男。任侠の世界に男女の情念を織りこんだ“ヤクザ映画”史上に残る傑作。蛸の松の下で、藤純子が鶴田浩二に桃を手渡す場面は、ローアングルの屈指の名場面!

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沓掛時次郎 遊俠一匹

沓掛時次郎 遊俠一匹1966年/東映京都/90分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:長谷川伸/脚本:鈴木尚之、掛札昌裕/撮影:古谷伸/美術:井川徳道/音楽:斉藤一郎 出演:中村錦之助、池内淳子、中村信二郎、渥美清、東千代之介、弓恵子、岡崎二朗、三原葉子、清川虹子、阿部九州男、尾形伸之介、小田部通麿

◆一宿一飯の義理で斬った男の女房子供と恩愛の旅を行く人生流転…。大好きな長谷川伸の名作を心をこめて映画化したと監督自身が語る戦後股旅映画の最高傑作。役者たちの演技も素晴らしく、冒頭からラストまで名シーンの連続!

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骨までしやぶる

骨までしやぶる1966年/東映京都/88分/35mm/白黒
監督:加藤泰/脚本:佐治乾/撮影:わし尾元也/美術:鈴木孝俊/音楽:斉藤一郎 出演:桜町弘子、久保菜穂子、宮園純子、夏八木勲、三島雅夫、遠藤辰雄、桑原幸子、三原葉子、菅井きん、芦屋雁之助、芦屋小雁、沢淑子、石井富子、穂高稔

◆加藤泰が初めて撮ったチャンバラの無い映画。明治33年、洲崎遊郭を舞台に、何も知らずに売られてきた貧農の娘たちが、“骨までしゃぶ”られながらも必死に生きる姿を描く。愛を描く加藤泰ならではの爽快なクライマックスが素晴らしい!

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男の顔は履歴書

男の顔は履歴書1966年/松竹大船/89分/35mm/カラー
監督:加藤泰/脚本:星川清司、加藤泰/撮影:高羽哲夫/美術:梅田千代夫/音楽:鏑木創 出演:安藤昇、中原早苗、中谷一郎、内田良平、真理明美、伊丹一三、菅原文太、田中春男、浜田寅彦、角梨枝子、沢淑子、石井富子、三島雅夫、香山美子、嵐寛寿郎

◆初の松竹大船作品で、安藤昇を主演とする『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』『懲役十八年』と続く戦中・戦後3部作の第1作。敗戦後の闇市、民族の対立と友情、男女の恋を描く。現在、過去、大過去と交錯させ、日本の戦後の問題に迫った意欲作。

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阿片台地 地獄部隊突撃せよ

阿片台地 地獄部隊突撃せよ1966年/ゴールデンぷろ・松竹/92分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:紙屋五平/脚本:国弘威雄、加藤泰/撮影:川崎新太郎/美術:梅田千代夫/音楽:鏑木創 出演:安藤昇、南原宏治、久保菜穂子、ペギー潘、高宮敬二、菅原文太、諸角啓二郎、江見俊太郎、渡辺篤、左卜全、砂塚秀夫、佐々木孝丸

◆安藤昇の個人プロダクションの製作。中国戦線で、上官に反抗し地獄部隊へ飛ばされた男を描く。日本軍の資金源である阿片の問題、中国娘との恋、八路軍との激しい戦闘など、見どころ満載の傑作戦争活劇。長らく上映プリントがなかったが、昨年、ニュープリント!

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みな殺しの霊歌

みな殺しの霊歌1968年/松竹大船/90分/35mm/白黒
監督:加藤泰/脚本:三村晴彦/撮影:丸山恵司/美術:森田郷平/音楽:鏑木創 
出演:佐藤允、倍賞千恵子、中原早苗、應蘭芳、菅井きん、沢淑子、河村有紀、松村達雄、明石潮、渡辺篤、大泉滉、須賀不二男、石井均、角梨枝子、吉田義夫、太宰久雄

◆時代劇を多く手掛けた加藤泰が現代劇に選んだのは、連続殺人をテーマにした問題作だった。どんな理由でも人殺しは「罪」かを問い、モノクロのアップを多用した映像で全編を描く力作。人間の内部に巣くう堪え難い怒りに救いはあるか…。 あまりに過激な傑作!

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緋牡丹博徒 花札勝負

緋牡丹博徒 花札勝負1969年/東映京都/98分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:石本久吉/脚本:鈴木則文、鳥居元宏/撮影:古谷伸/美術:富田治郎/音楽:渡辺岳夫 
出演:藤純子、高倉健、若山富三郎、待田京介、清川虹子、小池朝雄、嵐寛寿郎、藤山寛美、内田朝雄、沢淑子、汐路章、天津敏、石山律

◆「緋牡丹博徒」シリーズ第3作目にして加藤泰が初演出。名古屋の西之丸一家にワラジを脱いだお竜(藤純子)は、自分の名を騙る女が賭場を荒らしていると知って…。アスファルトも掘るローアングルなど加藤泰の本領発揮、高倉健との出会いなど見どころ満載の傑作!

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緋牡丹博徒 お竜参上

緋牡丹博徒 お竜参上1970年/東映京都/100分/35mm/カラー
監督:加藤泰/脚本:鈴木則文、加藤泰/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:斎藤一郎 
出演:藤純子、菅原文太、若山富三郎、安部徹、天津敏、嵐寛寿郎、山城新伍、長谷川明男、夏珠美、山岸映子、近藤洋介、沼田曜一、沢淑子、三原葉子、名和宏

◆「花札勝負」の後日譚的な物語。雪の今戸橋でのお竜と菅原文太の出会いと別れという名物シーン、美術賞受賞の井川のセット、そしてローアングルによる様式美、さらには果物を活かした叙情的な演出など、前作と並びシリーズ最高傑作と評価される名作。

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緋牡丹博徒 お命戴きます

緋牡丹博徒 お命戴きます1971年/東映京都/93分/35mm/カラー
監督:加藤泰/脚本:大和久守正、鈴木則文、加藤泰/撮影:わし尾元也/美術:吉村晟/音楽:木下忠司 
出演:藤純子、鶴田浩二、若山富三郎、大木実、待田京介、河津清三郎、嵐寛寿郎、石山健二郎、汐路章、上岡紀美子、内田朝雄、諸角啓二郎

◆日露戦争直前の上州の村で、農民たちは軍需工場が排出する汚染水に苦しんでいた。兵器工場をとりしきる富岡組と、住民のため人肌ぬぐ結城組の争いに、お竜と結城(鶴田)の静かな恋を絡めて描いた大人気シリーズ第七作。映画館では「お竜危ない!」の掛け声も。

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昭和おんな博徒

昭和おんな博徒1972年/東映京都/91分/35mm/カラー
監督:加藤泰/脚本:鳥居元宏、本田達男/撮影:古谷伸/美術:石原昭/音楽:木下忠司 
出演:江波杏子、松方弘樹、松平純子、嵐寛寿郎、水島道太郎、遠藤辰雄、山本麟一、渡辺文雄、天知茂、汐路章、中村錦司、有川正治、丘路千、任田順好

◆藤純子引退を受けて、大映で「女賭博師」シリーズに主演していた江波杏子初の東映出演作品。愛したヤクザを殺された女が、火炎竜の刺青を彫り自ら女賭博師となって復讐に生きる姿を描く加藤泰の東映時代最後を飾る作品。

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花と龍 青雲・愛憎・怒濤篇

花と龍 青雲・愛憎・怒濤篇1973年/松竹大船/168分/35mm/カラー *途中休憩あり
監督:加藤泰/原作:火野葦平/脚本:三村晴彦、野村芳太郎、加藤泰/撮影:丸山恵司/美術:芳野尹孝/音楽:鏑木創 
出演:渡哲也、香山美子、竹脇無我、田宮二郎、石坂浩二、倍賞美津子、任田順好、佐藤慶、太地喜和子、笠智衆、伴淳三郎、坂上二郎

◆何度も映画化された火野葦平の原作を、玉井金五郎(渡)とマン(香山)が結ばれた後の物語から描いた超大作。若松港を舞台に、一介の沖仲士から大親分にのし上がった男の一代記。男と女の織り成す宿命の愛憎劇を壮大なスケールで描く。

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宮本武蔵

宮本武蔵1973年/松竹大船/148分/35mm/カラー *途中休憩あり
監督:加藤泰/原作:吉川英治/脚本:野村芳太郎、山下清泉/撮影:丸山恵司/美術:森田郷平、浦山芳郎/音楽:鏑木創 
出演:高橋英樹、田宮二郎、倍賞美津子、松坂慶子、笠智衆、フランキー堺、任田順好、細川俊之、佐藤允、有島一郎、加藤武、戸浦六宏

◆戦国時代の剣豪・宮本武蔵を描く吉川英治原作25回目の映画化。関ヶ原の戦いから巌流島の決闘までを、武蔵(高橋)の人間的な面に焦点を当て、みずみずしく描く。青春から成熟へと移っていく青年武蔵の姿をみごとに捉えた大作。

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日本俠花伝

日本俠花伝1973年/東宝/150分/35mm/カラー *途中休憩あり
監督・原作・脚本:加藤泰/撮影:村井博/美術:阿久根巌/音楽:鏑木創 
出演:真木洋子、渡哲也、曽我廼家明蝶、任田順好、加藤剛、北大路欣也、安部徹、村井国夫、武藤章生、森幹太、大塚道子、園佳也子、菅井きん、藤原釜足、見明凡太郎、汐路章

◆加藤泰単独オリジナル脚本の唯一の映画化で後期の代表作。愛を貫くためには何物にも屈しないヒロインを真木洋子が体当たりで演じる。女性の肉体を通してエロスと暴力を骨太に追求した加藤泰映画渡世の集大成。紛れもない傑作!!

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江戸川乱歩の陰獣

江戸川乱歩の陰獣1977年/松竹/150分/35mm/カラー
監督:加藤泰/原作:江戸川乱歩/脚本:仲倉重郎、加藤泰/撮影:丸山恵司/美術:梅田千代夫/音楽:鏑木創 出演:あおい輝彦、香山美子、若山富三郎、大友柳太朗、川津祐介、中山仁、仲谷昇、野際陽子、田口久美、倍賞美津子、加賀まりこ、藤岡琢也

◆江戸川乱歩の怪奇・妖艶な世界を、加藤泰が倒錯と退廃の中に絢爛たる様式美で描いた初の本格推理劇。美貌の人妻に届いた一通の脅迫状。そこには夫婦の痴態が克明に記されていた…。大胆でモダンな構図と、ストーリー展開で見せる秀作。

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炎のごとく

炎のごとく1981年/大和新社/147分/35mm/カラー
監督・脚本:加藤泰/原作:飯干晃一/撮影:丸山恵司/美術:梅田千代夫/音楽:鏑木創 出演:菅原文太、倍賞美津子、きたむらあきこ、国広富之、豊田充里、佐藤允、若山富三郎、中村玉緒、桜町弘子、汐路章、藤田まこと、藤山寛美、高田浩吉、大友柳太朗

◆会津の小鉄と異名をとる博奕打ちが、瞽女・おりんを愛しながらも、近藤勇と出会い、幕末の動乱の中に身を投じていく…。ひとりの女を愛し、ひたむきに生きた男の半生をエネルギッシュに描き、異様な美しさに満ちた加藤泰最後の劇映画。

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