生誕百年記念 映画女優 高峰秀子




生誕百年 女優特集・第2弾〈宝塚歌劇出身の2大女優〉  越路吹雪と淡島千景

「映画女優・高峰秀子」に続き、今年生誕百年を迎える女優特集・第2弾。
宝塚歌劇団出身の2人の女優=越路吹雪と淡島千景。
「シャンソンの女王」と呼ばれた不世出のエンターテイナー・越路吹雪。
情感と気迫で昭和を演じ切った日本を代表する名女優・淡島千景。
越路吹雪9本、淡島千景13本…宝塚出身の二人の名優の競演、計22作品一挙上映!!

越路吹雪出演作品

第27期生の越路吹雪(1924-1980)は男役スターとして人気を得て、51年の退団後は歌手として一世を風靡し、日本の「シャンソンの女王」と呼ばれるなど昭和を代表する不世出のエンターテイナーとして活躍。東宝所属時代は映画出演作も数多く、憂いを湛えた力強い瞳と気品漂うスラリと伸びた肢体、そしてクールでさばさばとした個性で人気を博した。越路吹雪出演作、9本を上映。

■越路吹雪略歴
1924年2月18日、東京・麹町に生まれる。本名・内藤美保子((旧姓:河野)。父の転勤で新潟に転居。長野県飯山高等女学校に進むが、37年に父のすすめで学校を中退し宝塚音楽歌劇学校に入る。39年、27期生として入団。同期には、月丘夢路、乙羽信子、東郷晴子らがいる。「清く正しく美しく」の宝塚にあって、喫煙や門限破りなど宝塚では異色の存在で「不良少女」と呼ばれていた。39年、月組公演「宝塚花物語」で初舞台。不遇の戦時下を経て、戦後宝塚が再開され、ジャズやシャンソンも解禁。そのスケールの大きな容姿、演技、歌唱力で熱狂的なファンがつき、花組男役のトップスターとなる。50年、宝塚在籍のまま東宝映画『東京の門』『エノケンの天一坊』などに出演。翌年には、第1回帝劇コミック・オペラ「モルガンお雪」に主演し、国産ミュージカル女優第一号となる。51年宝塚を退団、東宝に所属し、専属女優としてミュージカルで活躍した他、シャンソン歌手として作詞家・翻訳家の岩谷時子とともに数多くの曲を日本に紹介し、「愛の讃歌」で一世を風靡、「シャンソンの女王」と称された。東宝にあって、数多くの映画にも出演。エノケンと共演した『おかる勘平』(52)、市川崑監督の『プーサン』『愛人』(53)、『ぼんち』(60)、マキノ雅広の『次郎長三国志』の第6-8部の七五郎の男まさりの妻お園の快演など、モダンな雰囲気と小気味良い動きで絶妙な芝居を銀幕に残す。その後も岡本喜八の『ああ爆弾』(64)や森繁の「社長」シリーズなどで活躍したが、歌手としてミュージカル出演や舞台でより存在感を示した。「西欧的豪華と、お茶づけ的哀愁と、豊麗な女性的魅力と、…そういう相反するものを一身にそなえたスター」と三島由紀夫が賛辞を贈る偉大なエンターテイナーだった。1980年11月7日、わずか56歳で死去。

 

プーサン

プーサン1953年/98分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督:市川崑◎原作:横山泰三◎脚本:和田夏十◎撮影:中井朝一◎照明:石井長四郎◎録音:下永尚◎美術:阿久根厳◎音楽:黛敏郎◎出演:伊藤雄之助、越路吹雪、藤原釜足、三好栄子、小林桂樹、木村功、八千草薫、杉葉子、菅井一郎

◆市川崑が、心酔していた横山泰三の風刺漫画を大胆にデフォルメ、不器用な男やもめの講師・伊藤雄之助が下宿人の娘・越路吹雪に抱く恋物語を軸に、就職難、汚職、外食券食堂、血のメーデー事件など当時の世相を良質なブラックユーモアで描いた「風刺喜劇」の快作。日本銀行の本店でロケも敢行!? 市川崑の出世作。

 

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次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家

次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家1953年/104分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督:マキノ雅弘◎原作:村上元三◎構成:小国英雄◎脚色:松浦健郎◎撮影:飯村正◎照明:西川鶴三◎録音:小沼渡◎美術:北猛夫、浜上兵衛◎音楽:鈴木静一◎出演:小堀明男、河津清三郎、田崎潤、森健二、田中春男、石井一雄、森繁久彌、小泉博、長門裕之、山本廉、越路吹雪、藤原釜足

 

◆ご存知マキノ雅弘の名編「次郎長三国志」第六部。あてのない兇状旅の道中で次郎長の女房・お蝶が病に倒れてしまう。かつて助けた力士を訪ねるものの、窮地に追い込まれ…。越路吹雪は石松の幼馴染みで小松村の七五郎の粋な女・お園を好演し、優々たる槍さばきをみせる。越路が素晴らしく、シリーズの中でも評判の名編。

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姿なき目撃者

姿なき目撃者1955年/89分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督・脚色:日高繁明◎原作:渡辺啓助◎撮影:三浦光雄◎照明:石川緑郎◎録音:西川善男◎美術:小川一男◎音楽:三木鶏郎◎編集:黒岩義民◎合成:向山宏◎出演:小泉博、久保賢、村瀬幸子、進藤英太郎、久慈あさみ、越路吹雪、志村喬、徳大寺伸、恩田清二郎、白鳩真弓、高堂国典

 

◆内縁にある女(久慈)は男(進藤)の目を盗んではダンス教師と不貞を重ねていた。それを家政婦(越路)が男に告げようと、隣家の子どもを使って企てたある計画の果てダンス教師は溺死する…。ともに宝塚出身の越路と久慈が競演。どこか不気味でミステリアスな家政婦・越路吹雪の本性を刑事・小泉博が追うサスペンス映画。

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男嫌い

男嫌い1964年/83分/カラー/東宝/35mm
◎監督:木下亮◎原作:八木柊一郎、西島大、伊奈洸◎脚色:井手俊郎◎撮影:逢沢譲◎照明:猪原一郎◎録音:刀根紀雄◎美術:育野重一◎音楽:山本直純◎編集:黒岩義民◎出演:越路吹雪、淡路恵子、岸田今日子、横山道代、坂本九、森雅之、神山繁、青島幸男、名古屋章、千石規子、中尾ミエ、左卜全

 

◆美貌も財力も兼ね備えた独身四姉妹が、世の男性陣にモノ申す! 斬新奇抜な美術や衣裳、シュールな展開も可笑しいポップでお洒落な恋愛コメディ。越路吹雪、淡路恵子、岸田今日子、横山道代の四姉妹と可愛い弟に坂本九。越路吹雪はデザイナーの長女役。人気テレビ番組の映画化で、姉妹たちの"毒舌"は、当時の流行語にもなった。

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吹けよ春風

吹けよ春風1953年/83分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督・脚本:谷口千吉◎脚本:黒澤明◎撮影:飯村正◎照明:森茂◎録音:三上長七郎◎美術:小川一男◎音楽:芥川也寸志◎出演:三船敏郎、山根寿子、山村聰、越路吹雪、岡田茉莉子、青山京子、小泉博、小林桂樹、島秋子、三國連太郎

 

◆監督・谷口千吉、脚本・黒澤明の名コンビで綴るタクシー運転手日記。戦後間もない1950年代の風景・風俗の中で、心優しいタクシー運転手が経験するさわやかで心温まるエピソードが満載の楽しい物語となっている。越路吹雪は仕事に疲れた人気女優を演じ、三船との貴重なデュエットシーンを披露。まさに春風のような朗らかな珠玉作。

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愛人

愛人1953年/86分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督:市川崑◎原作:森本薫◎脚色:和田夏十、井手俊郎◎撮影:玉井正夫◎照明:石井長四郎◎録音:下永尚◎美術:村木忍◎音楽:黛敏郎◎出演:菅井一郎、越路吹雪、尾棹一浩、岡田茉莉子、有馬稲子、三國連太郎、伊藤雄之助、沢村貞子、石田美津子、塩沢登代路


◆高原のロッジへ避暑に訪れた二家族の出会いから幕を開ける、爽やかで洗練された恋愛ドラマの秀作。機知あふれるダイアローグが魅力の森本薫の戯曲の翻案で、「新感覚派的な演出をやった」と監督自身が語る最高にソフィスティケートされた名編。越路のなんともいえないおちゃめな色気が素晴らしく、宝塚出身の有馬と母娘!

 

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恋化粧

恋化粧1955年/79分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督:本多猪四郎◎原作:今日出海◎脚本:西島大◎撮影:飯村正◎照明:石川緑郎◎録音:保坂有明◎美術:北辰雄◎音楽:仁木他喜雄◎編集:平一二◎出演:池部良、越路吹雪、岡田茉莉子、青山京子、青山京子、小泉博、井上大助、千葉信男、藤原釜足、中北千枝子、左卜全、小杉義男

◆隅田川を行き来するポンポン蒸気船の船長(池部)は、戦争で行方不明となった初恋の人(岡田)との思わぬ再会を果たすが、彼女は自動車泥棒の愛人になっていた。幼馴染の芸者(越路)との間で揺れ動き…。越路はきっぷの良い、さばさばとした芸者を好演。すれ違う想いを時の流れの無常とともに綴る優しい味わいのメロドラマ。

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一本刀土俵入

一本刀土俵入1957年/83分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督:マキノ雅弘◎原作:長谷川伸◎脚色:井手雅人◎撮影:飯村正◎照明:岸田九一郎◎録音:渡会伸◎美術:北猛夫◎音楽:仁木他喜雄◎出演:加東大介、越路吹雪、田崎潤、堺左千夫、森健二、山本廉、上野明美、小杉義男、本郷秀雄、横山運平、田中春男、尾上九朗右衛門、中田康子

◆何度も映画になった長谷川伸の人気戯曲を、マキノ雅弘監督が加東大介主演で映画化。横綱を夢みながら渡世人に身を落とした駒形茂兵衛(加東)が、かつて情をかけてくれた酌婦・お蔦(越路)に恩返しをする名編。三味線で小唄を奏で、粋できっぷのいい越路が素晴らしい! ラスト、加東の「しがねえ姿の土俵入り」にただただ涙。



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ああ爆弾

ああ爆弾1964年/95分/モノクロ/東宝
◎監督・脚本:岡本喜八◎原作:コーネル・ウールリッチ◎撮影:宇野晋作◎照明:山口偉治◎録音:伴利也◎美術:阿久根巖◎音楽:佐藤勝◎編集:黒岩義民◎出演:伊藤雄之助、高橋正、越路吹雪、砂塚秀夫、中谷一郎、沢村いき雄、本間文子、重山規子、北あけみ、天本英世、有島一郎、桜井浩子


◆ヤクザの親分が数年ぶりに出所したが、シャバの状況は一変。組は新興ボスにのっとられ、万年筆爆弾で復讐を試みるが…。ウールリッチ原作のサスペンスを、浪曲、御詠歌、モダンジャズからワルツまで、ミュージカル仕立てで描いた超大怪作。越路吹雪の宗教狂いの妻も強烈! 岡本喜八の才気溢れる痛快ミュージカル風サスペンス。



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淡島千景出演作品

 

第29期生の淡島千景(1924-2012)は、美貌の娘役トップスターとして活躍。確かな演技力、持ち前の明るさと気さくさで人々を鼓舞し勇気づけた天性の名優。色っぽく艶っぽくも健気な存在感は巨匠たちに愛され、多彩な役柄を演じ続け日本を代表する女優として活躍。コメディエンヌとしての才能も開花し、中でも森繁久彌との名コンビで数々の喜劇映画にも出演。代表作を13本一挙上映!

■淡島千景略歴

1924年2月24日、東京・日本橋に生まれる。本名・中川慶子。3歳の時、松竹スター栗島すみ子の師匠である日本舞踊・水木流の門下となる。小学5年の時、開場したばかりの東京宝塚劇場で宝塚少女歌劇を観たことから、5年後宝塚音楽舞踊学校の試験を受け、681名の受験生から62名の合格者に選ばれる。41年に宝塚歌劇団の一員になり、百人一首から芸名・淡島千景を名乗る。1950年までの戦前・戦後を、同期の久慈あさみらと共に、美貌の娘役トップスターとして宝塚歌劇団を支える。二期上の男役・越路吹雪と共演している。手塚治虫の「リボンの騎士」のサファイア王女は、宝塚時代に2~3度男役をやった彼女をモデルにしたと、大ファンだった手塚が語っている。その後、月丘夢路に映画界入りを誘われ、退団後は松竹に入社。渋谷実監督の『てんやわんや』(1950)で映画デビューし、第1回ブルーリボン賞演技賞を受賞し、アプレ(戦後派)スター第1号と表され、いきなり銀幕のスターに。日本映画の黄金期にあって、小津安二郎、川島雄三、今井正、成瀬巳喜男、マキノ雅弘、木下恵介ら日本映画を代表する監督たちに愛され、『麦秋』『自由学校』(1951)、『本日休診』『お茶漬の味』(1952)、『にごりえ』『君の名は』(1953)など数々の名作に出演。その演技も高く評価された。1955年の豊田四郎監督『夫婦善哉』では森繁久彌との息の合った共演で一斉を風靡、淡島はブルー・リボン主演女優賞、森繁は主演男優賞を獲得した。その後も森繁とは黄金コンビを謳われ、文芸作・喜劇など共演映画は34作にものぼった。1956年には第4回菊池寛賞を女優では初めて受賞。1963年にはNHK大河ドラマ第1作「花の生涯」に出演。その後も、映画、舞台、テレビと精力的な仕事を続け、生涯独身を貫き、現役として女優道に生き続けた。2012年2月16日膵臓癌のため死去。享年87。

 

踊子

踊子1957年/96分/モノクロ/大映/デジタル
◎監督:清水宏◎原作:永井荷風◎脚色:田中澄江◎撮影:秋野友宏◎照明:柴田恒吉◎録音:須田武雄◎美術:柴田篤二◎音楽:斎藤一郎◎出演:淡島千景、京マチ子、船越英二、田中春男、藤田佳子、穂高のり子、町田博子、楠よし子、酒井三郎、平井岐代子、阿井美千子

◆永井荷風の原作を名匠・清水宏が映画化。浅草の踊子・花枝(淡島)を頼って妹の千代美(京)が田舎から上京、山野(船越)と花枝が同棲するアパートに3人で同居することになる。やがて奔放な千代美も踊子になり…。今年生誕百年を迎えた淡島と京が共演した傑作。浅草六区を舞台に、性格の異なる二人の踊子姉妹を描く名編。

 

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花のれん

花のれん1959年/129分/モノクロ/宝塚映画/35mm
◎監督:豊田四郎◎原作:山崎豊子◎脚色:八住利雄◎撮影:安本淳◎照明:下村一夫◎録音:鴛海晄次◎美術:伊藤喜朔◎音楽:芥川也寸志◎和楽:望月太明蔵◎編集:岩下廣一◎出演:淡島千景、森繁久彌、石浜朗、花菱アチャコ、乙羽信子、佐分利信、浪花千栄子、飯田蝶子、司葉子、山茶花究

 

◆朝ドラ『ブギウギ』でも登場した吉本興業の創業者・吉本せいをモデルにした山崎豊子の直木賞受賞作を、名匠・豊田四郎が映画化。夫の死後、寄席経営に辣腕を振るい、興行界一筋に生きる主人公を淡島千景が熱演した浪速女の商魂一代記。『夫婦善哉』に続き、森繁は酒と女にだらしない夫を演じ、淡島との阿吽の呼吸を見せた傑作。

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もず

もず1961年/94分/カラー/文芸プロ=にんじんくらぶ/35mm
◎監督:渋谷実◎原作・脚色:水木洋子◎撮影:長岡博之◎照明:小泉喜代司◎録音:大村三郎◎美術:松山崇◎音楽:武満徹 ◎出演:淡島千景、有馬稲子、永井智雄、山田五十鈴、深見泰三、桜むつ子、乙羽信子、高橋とよ、清川虹子、川津祐介

 

◆新橋の三流小料理屋で住み込み女中として働くすが子のもとに、娘のさち子が訪ねてきた。それは、離れて暮らしてきた母娘の20年ぶりの再会だった…。すれ違う母と娘の愛憎を辛辣に描いた女性映画の名作。奔放な母を淡島が、頑なな娘を有馬が名演。親子ゆえの情愛や葛藤がきめ細やかに描かれる。山田、乙羽ら豪華共演陣の演技も素晴らしい。

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喜劇 駅前弁当

喜劇 駅前弁当1961年/88分/カラー/東京映画/35mm
◎監督:久松静児◎脚本:長瀬喜伴◎撮影:黒田徳三◎照明:榊原庸介◎録音:原島俊男、西尾昇◎美術:狩野健◎音楽:広瀬健次郎◎出演:森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺、花菱アチャコ、柳家金語楼、加東大介、淡島千景、淡路恵子、坂本九、渡辺トモコ、黛ひかる、三原葉子、坂本武、松村達雄

 

◆森繁、伴淳、フランキーのダメ男に、しっかり者の淡島が織りなす風俗喜劇「駅前シリーズ」第三作。浜松駅前の弁当屋を舞台に、突如持ちあがった事業拡張計画で大騒動。しかし、それは詐欺だと知って…。夫を亡くし弁当屋を切り盛りする景子に淡島。彼女に恋心を抱く森繁、伴淳たちが、芸者、ストリッパーらを巻き込み奮闘する人気作。

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新・夫婦善哉

新・夫婦善哉1963年/118分/モノクロ/東京映画/35mm
◎監督:豊田四郎◎脚本:八住利雄◎撮影:岡崎宏三◎照明:榊原庸介◎録音:長岡憲治◎美術:伊藤熹朔◎音楽:団伊玖磨◎編集:広瀬千鶴◎出演:森繁久彌、淡島千景、淡路恵子、小池朝雄、浪花千栄子、若宮忠三郎、山茶花究、八千草薫、中川ゆき、田中春男、藤田まこと、三木のり平

 

◆傑作『夫婦善哉』の7年後を描いた続編。すでに中年にさしかかった柳吉と蝶子のその後が描かれている。蝶子(淡島)は雇われの女将として小料理屋をまかされているが、柳吉(森繁)は相変わらずの道楽ぶり。養蜂業を夢見る柳吉は、お文(淡路)にだまされ東京に向かうが…。『夫婦善哉』と対になるラストの柳吉と蝶子の科白に注目!

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あんま太平記

あんま太平記1965年/95分/カラー/東京映画/35mm
◎監督:佐伯幸三◎脚本:笠原良三◎撮影:黒田徳三◎照明:比留川大助◎録音:長岡憲治◎美術:小野友滋◎音楽:山本直純◎編集:諏訪三千男◎出演:フランキー堺、伴淳三郎、淡島千景、三木のり平、松尾和子、長門勇、小沢昭一、池内淳子、大空真弓、淡路恵子、左卜全、ジャイアント馬場


◆京都東山のふもとに、仁徳天皇時代から代々伝わる由緒ある按摩の宗家「我善坊流宗家」。ところが「我善坊」の名を無断使用し熱海で羽振りをきかせている一派、さらには正統派まで出現して…。フランキー&伴淳、淡島ら芸達者たちが揉んだり揉まれたりの大騒動!あんま道の“三種の神器”、珍妙なマッサージテクとは!?

 

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夫婦善哉

夫婦善哉1955年/120分/モノクロ/東宝/35mm
◎監督:豊田四郎◎原作:織田作之助◎脚色:八住利雄◎撮影:三浦光雄◎照明:石川緑郎◎録音:藤好昌生◎美術:伊藤熹朔◎音楽:団伊玖磨◎編集:岩下廣一◎出演:森繁久彌、小堀誠、司葉子、森川佳子、淡島千景、田村楽太、浪花千栄子、万代峰子、山茶花究、志賀廼家弁慶、田中春男

◆大阪をこよなく愛した作家・織田作之助原作を文芸映画の名匠・豊田四郎が映画化した日本映画史に残る傑作。船場育ちのボンボン(森繁)と新地の売れっ子芸者(淡島)、ダメ男としっかり女の哀歓を、おかしさと切なさを交えながら、市井の男女の一典型として見事にスクリーンに描き出す。戦前の法善寺界隈を再現した見事なセットも秀逸!

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裸の町

裸の町1957年/113分/モノクロ/東京映画/35mm
◎監督:久松静児◎原作:真船豊◎脚色:八住利雄◎撮影:玉井正夫◎照明:今泉千仭◎録音:西尾昇◎美術:小島基司◎音楽:池野成◎出演:池部良、淡島千景、森繁久彌、杉村春子、山崎猛、志村喬、浪花千栄子、淡路恵子、江幡高志、織田政雄、山茶花究、田中春男、左卜全

◆借金漬けの善良な夫婦(池部と淡島)が営むレコード屋を巡って、冷酷な高利貸の二人(森繁と志村)が騙し合い、お店も愛情も危機に…。ノーテンキなダメ男の池部と、甲斐性なしの夫に翻弄されるしっかり者の妻・淡島千景。お金に振りまわされる庶民の姿を赤裸々に描いた原作を、庶民派・久松静児が映画化した名作。



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暗夜行路

暗夜行路1959年/140分/モノクロ/東京映画/35mm
◎監督:豊田四郎◎原作:志賀直哉◎脚色:八住利雄◎撮影:安本淳◎照明:森康◎録音:長岡憲治◎美術:伊藤熹朔◎音楽:芥川也寸志◎編集:岩下廣一◎出演:池部良、山本富士子、淡島千景、千秋実、文野朋子、中村伸郎、荒木道子、長岡輝子、仲谷昇、北村和夫、杉村春子、仲代達矢、岸田今日子


◆日本近代文学の不朽の名作・志賀直哉原作を、文芸映画の名匠・豊田四郎が映画化。父のドイツ滞在中、母と祖父との間に生まれた謙作(池部)。淡島は祖父の妾で、いつしか謙作に好意を寄せられる。出生の秘密を乗り越え、結婚する謙作が直面する新たな苦悩…。心境小説の金字塔を池部が繊細に演じ、淡島、そして妻になる山本と名演が光る。



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好人好日

好人好日1961年/88分/カラー/松竹/35mm
◎監督・脚色:渋谷実◎原作:中野実◎脚色:松山善三◎撮影:長岡博之◎照明:小泉喜代司◎録音:大村三郎◎美術:浜田辰雄◎音楽:黛敏郎◎編集:杉原よ志◎出演:笠智衆、淡島千景、岩下志麻、川津祐介、乙羽信子、北林谷栄、高峰三枝子、織田政雄、小川虎之助、三木のり平


◆奈良の大学に勤める風変わりな数学者の父(笠智)、貧乏をやりくりする母(淡島)、二人が育てた戦災孤児の娘(岩下)。娘の縁談と、父の文化勲章受章の知らせを巡る大騒動。上京し貰った勲章が盗まれて…。随所にちりばめられたユーモラスな演出がみごとで、最後の“好人好日”のオチも素晴らしい朗らかな笑いに包まれた家族劇。

 

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台所太平記

台所太平記1963年/110分/カラー/東京映画/35mm
◎監督:豊田四郎◎原作:谷崎潤一郎◎脚色:八住利雄◎撮影:岡崎宏三◎照明:榊原庸介◎録音:長岡憲治◎美術:◎音楽:伊藤熹朔◎編集:広瀬千鶴◎出演:森繁久彌 、淡島千景、森光子、乙羽信子、淡路恵子、水谷良重、団令子、大空真弓、池内淳子、飯田蝶子、西村晃、三木のり平、フランキー堺

◆戦前から60年代初頭にかけて、京都から伊豆に移った年老いた小説家の家に雇われた9人の女中たちと小説家のやりとりをユーモアたっぷりに描いた好編。原作は谷崎潤一郎の同名小説。小説家に森繁、妻に淡島、そして女中たちを個性豊かな豪華女優陣が扮し、演技の火花を散らしている。彼女たちの細かな演技が見物。

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おれについてこい!

おれについてこい!1965年/106分/モノクロ/東宝=渡辺プロ/35mm
◎監督:堀川弘通◎原作:大松博文◎脚色:菊島隆三◎撮影:完倉泰一◎照明:金子光男◎録音:渡会伸◎美術:河東安英◎音楽:石井歓◎編集:黒岩義民 ◎出演:ハナ肇、草笛光子、木村鶴美、清島智子、一の宮あつ子、白川由美、河西都子、桧よしえ、正城睦子、瀬戸口夏、中村伸郎、淡島千景

◆東京オリンピックで金メダルを獲得した女子バレー日本チーム。彼女らを率いた名監督・大松博文の著書をもとに、優勝までの険しい道のりを描く。『赤ひげ』の菊島隆三が脚色、黒澤組の堀川弘通が監督したスポーツもの。淡島は「東洋の魔女」を支える女史として登場。あの一世を風靡したの「回転レシーブ」誕生秘話も出てきます。



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私、違っているかしら

私、違っているかしら1966年/92分/カラー/日活/デジタル
◎監督:松尾昭典◎原作:森村桂◎脚色:倉本聰、長広明◎撮影:岩佐一泉◎照明:吉田協佐◎録音:神保小四郎◎美術:中村公彦◎音楽:黛敏郎◎編集:丹治睦夫◎出演:吉永小百合、淡島千景、浜田光夫、三島雅夫、市川好郎、細川ちか子、山本陽子、川地民夫、鈴木瑞穂、高橋悦史、宇野重吉


◆森村桂の自伝的就職奮戦記『違っているかしら』を吉永主演で映画化。出版社の記者を夢みて就職活動に奔走する桂(吉永)は、片親を理由に書類選考ではねられてばかり。臨時社員となった出版社で現実に直面する…。淡島は呑気でありながら娘を思う母を好演。就職活動中の娘が、社会と現実の壁にぶつかりながらもたくましく成長していく姿を描く

 

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イベント

4/20(土)14:20の回『プーサン』上映後

ゲスト:伊良子序さん(フリー・ジャーナリスト、「昭和の女優」著者)

入場料金

回数券

●一般3回券4,200円/シニア3回券3,600円/会員3回券3,300円
※3回券は複数人数での使用不可 ※会員3回券は本人のみ(同伴者1名まで1本1200円)※3.30より料金改定となります。

 

当日券

●一般1600円、シニア1300円、会員・学生1200円、ハンディキャップ・高校生以下1000円

※ご鑑賞の7日前から窓口とオンラインでチケットのご購入が可能です。ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券の方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。(※回数券のご購入、ご予約は窓口のみ)
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
オンラインチケットはこちら

スケジュール

『希望のかなた』 Toivon Tuolla Puolen

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