映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い
有料先行プレミア上映

2016年/日本/91分/デジタル作品/配給:パル企画/監督:後藤幸一

 

戦争レクイエム4部作の映像と生前の黒木監督の映像と書き残された文章。黒木和雄監督と50年余年にわたって恋人、妻、同志として生きてきた黒木暢子さん、そして共に映画を創ってきた仲間たち、さらに同世代のクリエイター(文化人・知識人)たちのインタビューを中心に黒木和雄監督に迫るドキュメンタリー映画。

戦争レクイエム4部作で知られる黒木和雄監督。1930年生まれの映画作家・黒木和雄は、15歳で敗戦をむかえるまで、いわゆる「15年戦争」といわれる時代と重なって少年時代を戦時下で生きました。黒木和雄監督は少年時代を振り返り、自ら自戒するように、「私は戦争について、無自覚、無知な少年であった。だからこそ私たちの現在の日常のなかに「戦時下」のあの日々の姿が形を変えて、ふたたび透けて見えてくるような危機感を私はいだきます、あの15年戦争を生きた私は生きた私はきな臭いものを感じないではおれないのです。」(『私の戦争』より)と語っている。反戦、平和への願いを込めて、戦争4部作といわれる意欲作『TOMORROW 明日』(1988年)、『美しい夏キリシマ』(2002年)、『父と暮せば』(2004年)、『紙屋悦子の青春』(2005年)を撮り続けました。いずれの映画も、戦争がいかに人間を不幸にするか、悲惨にするか、戦争の恐ろしさ、本質を描いた秀作です。黒木和雄は映画作家ゆえに、映画で「私の戦争」を問い、常に時代に鋭い眼を向け続け、警鐘を鳴らしてきた。憲法九条の改悪、集団的自衛権行使が容認され、再び戦争が正義とされることを何よりも恐れていた黒木和雄のドキュメンタリー映画が完成しました。反戦、非戦、平和、そして真の自由への願いを明日に繋ぐ作品となっています。本作『映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い』完成を記念し、黒木和雄監督の母校,同志社大学で関西先行上映を下記の通り行います。

■開催日時:10月13日(木)14:00〜


■開催場所:同志社大学 寒梅館ハーディーホール(大ホール/850席)


ゲスト:後藤幸一監督
    小野昭男さん(出演、黒木監督と同じ同志社大学、岡本清一ゼミの同窓生)


■料金:一般1700円、学生1400円、シニア1100円、同志社大学学生、職員無料