シネ・ヌーヴォ 名画発掘シリーズ vol.3 女優・岡田茉莉子

◆シネ・ヌーヴォ名画発掘シリーズ

これまでシネ・ヌーヴォでは上映してこなかった名作・珍品・話題作が新たに蘇ります。上映していない作品、特集していない俳優や監督たち、またベストテンや映画史からは見捨てられた不遇な作品、それでいて必見の秀作群を、毎月一つのテーマに絞って、膨大なフィルムの中から掘り起こしていきます。

『羅生門』(黒澤明)、『雨月物語』(溝口健二)によって海外の映画祭で数々の賞を受賞し、「グランプリ女優」として知られた世界的映画女優・京マチ子。肉体的な官能美と現代的な力強さを併せ持ち、その開放的な雰囲気から戦後日本の象徴とも言われた唯一無二の女優、京マチ子の主演作4本一挙上映!

有楽町で逢いましょう   8/6(土)〜12(金)10:40 ※8/7(日)は20:30も上映あり。

有楽町で逢いましょう1958年/大映東京/35ミリ/97分
監督:島耕二/原作:宮崎博史/脚本:笠原良三/撮影:秋野友宏/美術:仲美喜雄/音楽:大森盛太郎
共演:川口浩、菅原謙二、野添ひとみ、叶順子、北林谷栄、山茶花究、春本富士夫、南左斗子、浪花千栄子

♦東京と大阪を舞台に、フランス帰りの新進デザイナーと建設技師、そしてそれぞれの弟と妹の二組のカップルによる波乱含みの恋を描いたロマンチックコメディ。京マチ子が得意の大阪弁で気の強いデザイナーを名演。フランク永井のヒット歌謡をもとに映画化され大ヒット。映画に登場する有楽町そごうは2000年に閉店したという。

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小太刀を使う女   8/13(土)〜19(金)10:40 ※8/14(日)は20:30も上映あり。

小太刀を使う女1961年/大映京都/35ミリ/81分
監督:池広一夫/原作:村上元三/脚本:依田義賢/撮影:本多省三/美術:西岡善信/音楽:斎藤一郎
共演:中村玉緒、小林勝彦、小桜純子、阿井美千子、中村豊、船越英二、石黒達也、東良之助、南部彰三

♦西南の役を背景に、薩摩軍の進攻に立ち向かっていった旧臼杵藩の士族と女たちの運命を描く女性時代劇。戦前に、丸根賛太郎が映画化した村上元三原作を、同じ脚本でリメイク。元武家の娘・律、その弟に嫁いだ商家の娘・おたか。初代水谷八重子が演じた律を京が演じ、月丘夢路が演じたおたかには中村玉緒。対照的な二人の女の生き様が見物。

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甘い汗    8/20(土)〜26(金)10:00

甘い汗1964年/東京映画/35ミリ/119分
監督:豊田四郎/脚本:水木洋子/撮影:岡崎宏三/美術:水谷浩/音楽:林光
共演:佐田啓二、桑野みゆき、小沢栄太郎、山茶花究、小沢昭一、池内淳子、市原悦子、名古屋章、沢村貞子

◆十代で私生児を生み、水商売を転々としながら家族を抱えて生きる中年女。体を武器に水商売を続け、娘を育て上げてきた女の狡さとたくましさを描き、京マチ子が女優賞を独占した代表作。下町の雑多な風景のなか、京は正直で楽天的、そしてバイタリティ溢れる凄まじいまでの熱演を見せた。封切りの前日、佐田啓二が交通事故死、本作が遺作となった。

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沈丁花    8/27(土)〜9/2(金)10:40

沈丁花1966年/東宝/35ミリ/91分
監督:千葉泰樹/原作:松山善三/脚本:松山善三、千葉泰樹/撮影:中井朝一/美術:阿久根巖/音楽:黛敏郎
共演:司葉子、団令子、星由里子、田辺靖雄、杉村春子、仲代達矢、高島忠夫、小泉博、小林桂樹、宝田明、加東大介

◆婚期の遅れた歯科医の長女と助手の次女をめぐる結婚問題を、明るく喜劇的なタッチで綴った娯楽大作。京マチ子、司葉子、団令子、星由里子が美人四姉妹を演じる他、豪華俳優陣が総出演。姉妹で最後に残ったのは長女の京。そこに患者でやってきたのは大学教授の仲代。果たして…?京や司が恋する大人の女をコミカルに演じる愛すべき一篇。

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入場料金

当日券

一般1,200円/学生・シニア900円/会員700円

※連日朝より当日分の整理番号つき入場券の販売を開始します。
ご入場は各回10〜15分前より整理番号順となりますので、前売券なども受付にて入場券とお引き換えください。

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