ミューズ・アカデミー

2015年/スペイン/96分
◎監督/編集:ホセ・ルイス・ゲリン◎録音:アマンダ・ビジャビエハ、ジョルディ・モンロス

◎出演: ラファエレ・ピント、エマヌエラ・フォルゲッタ、ロサ・デロール・ムンス、ミレイア・イニエスタ、パトリシア・ヒル、カロリーナ・ヤチェル

 

公式HP→http://mermaidfilms.co.jp/muse/

美と愛の女神(ミューズ)のいたずら

『シルビアのいる街で』が日本でも大きな話題を呼んだホセ・ルイス・ゲリンは、映画のありかたそのものを問う斬新な作品で、いつも私たちを驚かせてくれる。新作『ミューズ・アカデミー』でゲリンが試みるのは、実際の大学教室でくりひろげられる授業風景と、そこから派生する彼らの私生活のドラマとを見事に交差させること。ゲリンは本作をフィクションだと言う。だがカメラが捉えたのは、ドキュメントかと思わせるほどリアルな人間関係。監督は、「これまでつくったなかでもっとも力強い映画で、自分でつくった作品に驚かされた」と語る。ピント教授と女たちの白熱する議論は、知的なのにとんでもなくユーモラスで、またときにエロティックな展開さえ生み出す。スペイン語とイタリア語、カタルーニャ語が入り乱れる映画には、ギリシャ神話の恋人たちから実在の詩人に大きな影響を与えた女性たちまで、数多くのミューズたちが登場。現代のドラマとともに、ヨーロッパ古典文学のなかのミューズ像についても思いをはせる、見たことのない斬新なフィクション・ドキュメンタリー!

上映スケジュールはこちらをご覧下さい

 

<鑑賞料金>
一般1700円、学生1400円、シニア1100円、会員・高以下1000円