生誕百年記念 映画女優 高峰秀子






生活の中の映画 神保慶政監督特集

初の劇場公開作品から10年の節目となる本年まで制作してきた神保監督の全7作品を、3つのプログラムにわけて一挙上映。ラインナップには新作ドキュメンタリー『Originality』 や、第37回モスクワ国際映画祭批評家賞受賞したイランのメールダッド・ガファルザーデ 監督との共同監督作品『 0ライン―赤道の上で』など劇場初公開作品も含まれています。神保監督は、ドキュメンタリーとフィクションを複雑に組み合わせる映画作りを評価され、ベルリン国際映画祭の「ベルリナーレ・タレンツ」(2021年)に選出。制作してきた作品は、現代社会の「生活」にとって大事な要素「生き方」「子育て」「人生の旅」「子どもの成長」といったテーマを通底していることから、今回の特集上映では「自分を生きる」「旅を生きる」「子どもを生きる」の3プログラムで構成しました。

公式HP→https://seikatsu-eiga.studio.site/

A プログラム
【自分を生きる】

自分らしい豊かな生き方”を見つけるヒントが詰まった作品集

『Workcation』

2020/日本/14分/フィクション・ドキュメンタリー

◆都会から奄美大島にやって来たメグミは、モダンなビーチヴィラやリノベーションされた奄美式古民家を仕事場にしつつ、観光や地元民との交流を楽しむ。普段見ないような夢を見ながら、メグミは脱皮するかのように考えを深化させていく。奄美大島に暮らすような宿泊体験を提供する「伝泊」からの依頼で、ワーケーションのPRも兼ねて制作されたドキュフィクション

 

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『Originality』

2024/日本/41分/ドキュメンタリー

◆自分のorigin(原点)を巡り、originality(独自性)を模索する保育士・ミサエの旅。幼少期を過ごした保育園、物心ついてから保育士を志すまでを過ごした門司、そして日本各地へ。個人の人生から、町・都市・世代までを紐解くワーク・イン・プログレス・ドキュメンタリー(撮影中の映画を本特集上映用に、完成前の状態のまま中編尺に編集)

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『憧れ』

2017/韓国/20分/フィクション・ドキュメンタリー

◆釜山に住む妊娠7ヶ月のライター・ミナは、つわりがひどくしばらく仕事を休んでいた。やっと仕事に出れるようになったミナは、「釜山に住む人々の最初の記憶」をテーマにした記事を締め切りに間に合わせるため奔走する。ミナはまだ胎動を感じていなく、不安を抱えながら町を歩く⋯
監督が釜山インターシティ映画祭からの依頼を受けて、韓国・釜山を舞台にオール韓国語・韓国人スタッフ・キャストで制作した。

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Bプログラム
【旅を生きる】

人生の冒険”を通して、新たな視点で世界を見つめる作品集

『せんそうはしらない』

2015/日本/20分/フィクション

◆ある夏の日、6歳の少女・咲菜は年上のムスリムの少年・アミンと共に小さな旅に出る。道中の光景や人々との出会いを通じて、咲菜の心にある記憶が浮かび上がってくる。柔らかいギターの音色、ジプシー音楽バンド・▲s(ピラミッドス)が奏でる不思議な旋律に包まれた、戦後70周年の夏の記録。
(名古屋シネマスコーレ主催オムニバス映画 "Filmusic in 中川運河・夏”の一篇

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『0ライン−赤道の上で』

2022年/イラン・シンガポール・日本/76分/フィクション

◆言葉を無くした詩人と、子どもを流産で失った女性。交わるはずのない2人が赤道上で出会う。イランと日本で2人の監督が互いにストーリーを知らせぬまま共同制作を進めた実験的手法の作品。共同監督した2人は、互いの制作内容を知ることなしに自らのパートを制作する、シュルレアリスムの「優美な死骸」という手法によって作品づくりを進めた。映画の最終章は赤道直下のケニアで、両監督と主演俳優同士が初めて顔を合わせ共同制作された。現実で人と人が互いの背景を知らないで出会うように、監督同士は相手の物語を知らせ合わずに撮影を進めた

 

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Cプログラム
【子どもを生きる】

"素朴な疑問と発見”から、新たなエネルギーに出会う作品集

『えんえんと、えんえんと』

2017年/日本/18分/フィクション・ドキュメンタリー

◆子どもと大人は何が違うのか? 9歳の少女・素歩(もとほ)は自らが設定した夏休みの宿題のために、町をインタビューして回る。一方、同じ町で映画を撮ろうとしている撮影チームも、「遠く」という言葉から思い浮かべるイメージを地元民に取材していて⋯
監督が直方映画祭からの依頼を受けて、『憧れ』で出会った韓国人スタッフを日本に呼び寄せて制作した

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『僕はもうすぐ十一歳になる。』

2014年/日本/75分/フィクション

◆昆虫好きの少年・中村翔吾は母・香織と2 人で暮らしている。翔吾に昆虫採集を教えた父・徹はインドに単身赴任中である。冬休みに入り、ひとりで黙々と昆虫採集を続ける翔吾はアメリカからの帰国子女・川上花音に弟子入りを懇願されて、昆虫採集や標本の作り方を教えるようになる。年末、徹がインドから帰国してから、翔吾は大人たちの相矛盾する死生観に気付きはじめる。徹はインドやブータンの価値観に影響され、昆虫の標本を作ることに疑問をおぼえていて、肉・魚を食べないようになっていた。花音の母・陽子は昆虫標本を忌み嫌い、触りもしない。翔吾の祖父・正は半年前に亡くなった妻・弥生の遺灰を人のように扱って話しかけている。「死」とは何かと疑問に思いはじめた翔吾がとった大胆な行動とは⋯。

 

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入場料金

当日券

1プロ料金:一般1800円、シニア(60歳以上)1300円、大学・専門・会員1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円、
お席が必要のないお子様無料

前売券1300円(窓口で指定席券とのお引き換えが必要です)


※ご鑑賞の7日前から窓口とオンラインでチケットのご購入が可能です。ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券の方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
オンラインチケットはこちら

スケジュール&イベント

3/22(土)
10:30ー11:45 A自分を生きる 上映後トーク(30分)
ゲスト:高柳実彩さん(主演/保育士)、神保慶政監督、山﨑紀子(シネ・ヌーヴォ)
※上映後、西区内で開催のプレーパークにツアー予定
※託児予定

3/23(日)
10:10ー11:46 B旅を生きる 上映後、イラン&トルコ focus トーク(30分)
ゲスト:神保慶政監督、ギュネシさん・ヌーシンさん (共に大阪市在住)
※託児予定

3/24(月)
16:20ー17:53 C子どもを生きる ヌーヴォX(シネ・ヌーヴォ2階)
同時上映〈子ども声・物音たててOK〉 16:40-18:13

3/25(火) 16:20ー 17:35 A自分を生きる

3/26(水) 16:20ー17:56 B旅を生きる 上映後、トーク(15分)
ゲスト:山口惠子さん (『0ライン―赤道の上で』出演)、神保慶政監督

3/27(木) 16:20ー17:53 C子どもを生きる

3/28(金) 16:20ー17:35 A自分を生きる 上映後、トーク(30分)
ゲスト:若林理央さん(『母にはなれないかもしれない―産まない女のシスターフッド』著者)、神保慶政監督

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