椿、母に会いに

2016年/日本/72分
◎監督・脚本・編集:髙木駿一 ◎撮影監督・プロデューサー:としおかたかお ◎照明:藤野和幸

◎出演:熊川ふみ、木村知貴、谷啓吾、高野暢子

人生はめんどくさい。でも、おなかは減る。

椿(つばき)は、ずっとマスクをしている。別に三十歳を目前にした自分自身に自信がないからでも、何かから身を隠したいからでもない。ただ、マスクをしているととても落ち着くのだった。ネットカフェの看板持ちのアルバイトをしているときにも、風変わりな男・健ちゃんと暮らしている部屋に帰るときにも、そして長らく会っていない母に会いにいくときにも、椿はマスクをしている。ある日、そんな椿に興味を持った伊波という男と出会う。マスク姿の椿を写真に撮りながら、椿を芸能人として売り出したいという伊波に、椿は次第に興味を持っていく・・・。
ともに暮らす健ちゃんとの間にも、言葉たくみに言い寄る伊波との間にも、そして、疎遠になってしまっている母との間にも、愛はきっと存在する。しかし、なんだか面倒くさい・・・。
椿と周囲の人々との、現代的とも言える冷めた距離感を、再開発が進む大阪・キタ(梅田)の風景とともにオフビートに描いていく。

 

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<鑑賞料金>
一般1700円、学生1400円、シニア1100円、会員・高以下1000円