没後10年 野村惠一監督特集

 

【堤幸彦監督 映画50作公開記念上映会】
女性たちの心の内に迫る『truth』の前身ともいえる『2LDK』、主人公の深層心理に迫るホラー『EGG』、ほんとうの幸福とは何か問いかける『自虐の詩』、現代社会で見過ごされそうな生活者たちを追った『MY HOUSE』、究極の家族愛を描く『くちづけ』、亡き人たちの語られなかった物語に寄り添う『悼む人』、……掘っても掘っても底深い人間の心に監督・堤幸彦のまなざしを通して思いをいたしてください。

上映作品

『2LDK』12/11(土)14:30

『2LDK』12/11(土)14:302003年/69分/ビスタ/ステレオ/35mm
◎出演:野波麻帆 、小池栄子

◆堤幸彦監督15作目。“限られた空間での2人の対決”という同じテーマと製作条件で、ふたりの監督・堤幸彦と北村龍平が中編映画を競作する企画〈DUEL〉から誕生した『2LDK』。主演は野波麻帆と小池栄子。ルームシェアする俳優とアイドルがあるオーディションをきっかけに秘めた感情を剥き出しにする。精神を崩壊させた2人による武器を手に肉体を駆使しての壮絶な殺し合いが見どころ。

 

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『EGG』12/12(日)14:25

『EGG』12/12(日)14:252002年/73分/ビスタ/ステレオ/35mm
◎出演:チョ・ヘヨン、氏家恵、佐藤二朗、犬山イヌコ


◆堤幸彦監督17作目。主人公・月子は幼い頃から目を閉じると同じ光景が見えた。それは真紅の水上に浮かぶ巨大な卵。ある日、卵が割れて中から禍々しい怪獣が出現する。この夢をきっかけに自分の出自に関する秘密を知り苦悩する月子。夢は心象風景であり、彼女は自分のなかに潜む怪獣という存在とどう折り合いをつけることができるか。怪獣をモチーフにした異色の特撮作品。

 

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『自虐の詩』12/13(月)13:45

『自虐の詩』12/13(月)13:452007年/116分/ビスタ/ステレオ/35mm
◎原作:業田良家◎出演:中谷美紀、阿部寛

◆業田良家の人気4コマ漫画『自虐の詩』を『ケイゾク』コンビ・堤幸彦と植田博樹プロデューサーが実写化。『ケイゾク』の中谷美紀、『トリック』の阿部寛が夫婦役で共演した。舞台は大阪の下町。夫・イサオは無職で酒飲み、何かあるとちゃぶ台をひっくり返すような乱暴者。それでも妻・幸恵は彼に尽くし続ける。イサオと幸恵の生活から見えてくるほんとうの幸福とは。

 

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『MY HOUSE』12/14(火)13:55

『MY HOUSE』12/14(火)13:552012年/93分/シネスコ/5.1ch/モノクロ/DCP
◎原作:坂口恭平◎出演:いとうたかお、石田えり、村田勘、板尾創路、木村多江
堤幸彦監督34作目。

◆建築家・坂口恭平のルポ『TOKYO 0円ハウス 0円生活』と小説『隅田川のエジソン』を原作に、様々なアイデアによってそれなりに快適なほぼ0円生活を送る“鈴本さん”の日常をモノクロで撮影した。鈴本さんと出会ったエリートコースを目指す中学生や潔癖症の主婦など、世間から見たら裕福な者たちは資本主義的生活に疑問を感じはじめる。堤の地元・愛知県名古屋市でロケが行われた。

 

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『くちづけ』12/15(水)16:35

『くちづけ』12/15(水)16:352013年/122分/シネスコ/5.1ch/DCP
◎原作:宅間孝行◎出演:貫地谷しほり、竹中直人、宅間孝行、田畑智子、橋本愛
堤幸彦監督36作目。

◆人気劇団・東京セレソンデラックス(2012年解散)の名作舞台の映画化。知的障害をもつ娘マコのため休職していた人気漫画家いっぽん。娘を知的障害者たちの自立支援グループホーム・ひまわり荘に預けることでもう一度漫画を描こうと思った矢先……。子への想いが募るあまり親が追い詰められていく悲劇。正解の見えない社会問題を柔らかなタッチで描く。

 

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『悼む人』12/16(木)13:20

『悼む人』12/16(木)13:202015年/138分/シネスコ/5.1ch/DCP/ R15+
◎原作:天童荒太◎出演:高良健吾、石田ゆり子、井浦新、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶ
堤幸彦監督40作目。

◆直木賞を受賞した天童荒太のベストセラー小説を映画化。事件や事故に巻き込まれて亡くなった人々が生前何を想っていたか知ることが坂築静人にとっての“悼む”行為であった。人々を悼むため全国を旅する静人を見守る病に冒された母、静人を訝しむ週刊誌記者たち、夫を殺したことに囚われる女性……人は皆、生や死、罪と赦しの間で彷徨っている。

 

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truth 〜姦しき弔いの果て〜』12/17(金)14:50

『悼む人』12/16(木)13:202021年/81分
◎監督・原案:堤幸彦◎脚本:三浦有為子
◎出演:広山詞葉、福宮あやの、河野知美

◆男が死んだ。事故死だった。葬儀が終わった夜。都内の一等地にある男のアトリエに三人の喪服の女が現れる。「あなた、誰!?」「私、彼と付き合っていたんですけど」「私も!」子持ちのシングルマザー・マロン、美貌の受付嬢・真弓、女医・さな。まったく違うタイプの三人の女はひとりの男と三年前から同時に付き合っていたのだった!泣き叫び、罵り合い、殴り、語り......やがて女たちがたどりつく男の真実 (TRUTH) とは!?

 

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入場料金

当日券

一般1,500円/学生、シニア1,100円/会員1,000円

※ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券は受付窓口 で指定席をお選びの上ご購入ください。開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
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