没後50年 映画監督内田吐夢

[内田吐夢監督 プロフィール]
1898年(明治31年)4月26日、岡山市生まれ。本名は常次郎。中学を中退し、横浜のピアノ製作所に勤務するうち、遊び仲間から「港のトム」の渾名で呼ばれ、後に吐夢を名乗るようになる。20年、横浜に創立された大正活映でトーマス・栗原監督の助手や何本かの映画に出演。22年、牧野教育映画に移り、『噫小西巡査』を衣笠貞之助と共同監督し監督デビュー。しかし、その後、旅役者の一座に混じるなど各地を放浪、社会の底辺で生きる人たちへの共感を持つ。26年、日活京都大将軍撮影所に入社。翌年、『競争三日間』で本格的に監督デビュー、喜劇〈トム・コメディ〉を中心に撮る。29年、傾向映画の先駆的作品『生ける人形』、31年には初の時代劇で大河内傳次郎主演の大胆な風刺映画『仇討選手』で注目される。35年、新興キネマから日活多摩川撮影所に移り、『限りなき前進』(37)、『土』(39)など現代劇の傑作で地位を確立、一作ごとに賞賛される。しかし40年、会社の方針と合わず日活を去り、自らのリアリズムにも行き詰まり、終戦間際の45年、満州に渡り満州映画協会に在籍。敗戦後の8月20日、満映理事長だった甘粕正彦の自決現場に立ち会う。その後も帰国出来ず、共産主義革命が進行する中国に残留。53年、戦後8年も経ってやっと帰国。東映に入社し、55年映画人たちがこぞって協力した『血槍富士』で見事なカムバック。以降、『大菩薩峠』シリーズ、『宮本武蔵』シリーズなど時代劇大作を発表する一方で、『暴れん坊街道』(57)、『浪花の恋の物語』(59)など“古典芸能四部作”や、アイヌの問題を扱った『森と湖のまつり』(58)や、在日朝鮮人問題をベースにした『どたんば』(57)など、骨太で問題意識に満ちた作品も次々と発表。現代社会の弱者を鋭く照射するとともに、「心理的クライマックス」と「視覚的クライマックス」を論理的に進め、同時に爆発させる映画作りは他の追随を許さない。65年には部落問題を底流に描いた水上勉原作のサスペンス超大作『飢餓海峡』を発表、吐夢芸術の集大成となった。70年、『宮本武蔵』の続編で伊藤大輔の脚本を得た『真剣勝負』のロケ中に倒れ入院。いったんは再起し撮影を続行、病室で編集し完成するも公開を待たずして同年8月7日死去。満72歳。数奇な運命に争いながらも、最後まで映画作りに情熱を注いだ日本映画界を代表する巨匠だった。『飢餓海峡』などの脚本家鈴木尚之の『私設 内田吐夢伝』の最後に、8月12日の葬儀に山田五十鈴から寄せられた弔電が記されている。「アア イダイナルエイガノチチノシ カナシミコノウエナシ」。2020年、没後50年を迎える。

上映作品

戦前から戦後にかけて活躍した日本映画が誇る巨匠・内田吐夢監督。1898年生まれ、1970年に亡くなった内田吐夢監督の没後50年記念特集。骨太で緊張感みなぎるダイナミックな映像、真っ向から人間と社会を描き続けた日本映画屈指の映画監督。また敗戦前に満州に渡り、終戦後に中国で7年も抑留されるなど、その生涯も波瀾に満ち溢れ、それでいて数々の傑作を手掛けた希有な巨匠。戦前の作品から、代表作『土』、『大菩薩峠』三部作、『宮本武蔵』五部作、名作『飢餓海峡』、遺作の『真剣勝負』まで25作品を一挙上映!!

 

虚栄は地獄 <劇映画第1回監督作品>

虚栄は地獄 <劇映画第1回監督作品>1924年/朝日キネマ合名社/白黒/15分/サイレント
監督:内田吐夢/撮影:早川清(長谷川清)
出演:瀧田静江、長谷川清、花沢義之、内田吐夢

◆新聞の三面記事をもとに作られた内田吐夢の劇映画第一回監督作品。お互いの職業を偽り結婚した新婚夫婦が、いかなる職業にも貴賎はないと悟るまでの顛末を喜劇タッチで描く。見栄を張りつづける新婚夫婦の微笑ましさやテンポのいいストーリー展開は必見!

 

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少年美談 清き心

少年美談 清き心1925年/社会教育映画研究所/白黒/29分/サイレント
監督:内田吐夢/原作・脚色:古林貞二/撮影:永井政次
出演:兒島武彦、水島三千男(道太郎)、白井寿美子、邦江弘光、立花清

◆時は大正、「道徳」用の社会教育映画。生徒が何かを隠したのを見た6年の担任。お金を落としたという同じクラスの女生徒がいたことから…。1995年にプラネット映画資料図書館により発見された貴重な内田吐夢監督の初期の作品。

 

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漕艇王

法と秩序1927年/日活大将軍/白黒/28分/サイレント
監督:内田吐夢/原作・脚本:矢野義明/撮影:氣賀靖吾
出演:廣瀨恒美、神戸光、三枡豊、夏川靜江、南部章三、伊藤隆世、菅井一郎

◆大学の花形ボート選手を陥れようと画策する銀座の怪紳士たち…。内田吐夢が監督したスポーツ映画。今も〈早慶レガッタ〉が開催されている隅田川堤でロケーション。応援風景や当時の学生スポーツの雰囲気が感じられる好編。

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生命の冠 〔短縮版〕 (いのちのかんむり)

生命の冠 (いのちのかんむり)1936年/日活多摩川/白黒/53分/サイレント
監督:内田吐夢/原作:山本有三/脚本:八木保太郎/撮影:横田達之
出演:岡讓二、瀧花久子、井染四郎、原節子、見明凡太郎、伊沢一郎、菊地良一、鈴木三右衛門


◆蟹缶詰工場を営む兄弟が、不漁続きで漁船の遭難も重なり経営が悪化していく中、決意したことは…。千島列島国後島・古釜布でロケ。実際に工場で働いていた女工や蟹工船の実情、流氷などもカメラにおさめた異色作。当時15歳の原節子も出演。戦後、返還されないままの国後島の貴重な映像でもある。

 

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限りなき前進

基礎訓練1937年/日活多摩川/白黒/78分
監督:内田吐夢/原作:小津安二郎/脚本:八木保太郎/撮影:碧川道夫/美術:堀保治/音楽:山田栄一
出演:小杉勇、江川宇礼雄、轟夕起子、瀧花久子、片山明彦、北竜二、飛田喜佐夫、紅沢葉子、上代勇吉、東勇路

◆小津原作、八木脚本で映画化しキネ旬1位となった傑作。25年間勤務する老サラリーマン。昇進を信じて家まで新築しながら定年制導入で解雇を言い渡される。生活の基盤を一挙に失い絶望し、ついに幻想と現実の区別がつかなくなって…。99分の作品だがネガが焼失。戦後、改変されたものを、内田吐夢が中国からの帰国後に手を入れた短縮版。


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土〔独字幕付き〕〈最長版〉

土1939年/日活多摩川/白黒/117分
監督:内田吐夢/原作:長塚節/脚本:八木隆一郎、北村勉/撮影:碧川道夫/美術:堀保治/音楽:乗松明広
出演:小杉勇、風見章子、ドングリ坊や、山本嘉一、見明凡太郎、山本礼三郎、鈴木三右衛門、藤村昌子、村田知栄、阪東三江紫

◆『限りなき前進』に続きキネ旬1位となった戦前の代表作。明治時代、農村に生きる人々を徹底したリアリズムで描き、撮影日数374日という長期にわたる撮影、セット65杯という堂々たる大作にして大ヒットした「農民映画」の金字塔。貧農一家の土地を這うような暮らしを、農村の四季の移ろいの中で描く。戦災でオリジナル版は消失、ロシアで発見された貴重な最長版の上映。

 


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血槍富士

血槍富士1955年/東映京都/白黒/94分
監督:内田吐夢/原作:井上金太郎/脚色:八尋不二、 民門敏雄 脚本:三村伸太郎/撮影:吉田貞次/音楽:小杉太一郎
出演:片岡千恵蔵、島田照夫、加東大介、植木基晴、喜多川千鶴、植木千恵、田代百合子、月形龍之介、進藤英太郎、杉狂児、渡辺篤

◆1953年、中国抑留から帰還した内田吐夢が、溝口健二、小津安二郎、伊藤大輔、清水宏ら錚々たる面々の協力を得て、実に13年ぶりとなる復帰第一作。若様の槍持ちとして東海道を旅する権八(片岡)。些細な諍いから若様を無頼の侍たちに殺された権八は、仇を討つべく立ち向かっていく…。道中で出会う人々の人間模様と封建制度の理不尽さを描いた傑作。

 

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たそがれ酒場

たそがれ酒場1955年/新東宝/白黒/94分
監督:内田吐夢/脚本:灘千造/撮影:西垣六郎/美術:伊藤寿一/音楽:芥川也寸志
出演:津島恵子、野添ひとみ、小野比呂志、宇津井健、高田稔、江川宇礼雄、東野英治郎、加東大介、多々良純、宮原卓也、小杉勇

◆内田吐夢の戦後復帰第2作は、大衆酒場のわずか1杯のセットで豪華キャストが次々に登場する「グランドホテル方式」で描く異色の野心作。場末の大衆酒場の開店から閉店までの1日を、あらゆる種類の音楽と滑らかなカメラワークで重層的に描き、各々エピソードは互いに衝突し、止揚しあい、世相の縮図を鋭く映し出す。実験精神に溢れた隠れた傑作。

 

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自分の穴の中で

自分の穴の中で1955年/日活/白黒/125分
監督:内田吐夢/原作:石川達三/脚色:八木保太郎/撮影:峰重義/音楽:芥川也寸志/美術:木村威夫
出演:三國連太郎、宇野重吉、北原三枝、月丘夢路、金子信雄、利根はる恵、広岡三栄子、滝沢修、北林谷栄、清水将夫、左卜全

◆「信念を曲げない我儘こそが内田吐夢の真骨頂だ」と評し、吐夢も愛読した石川達三原作の映画化。その後も時代劇の傑作を手掛けた内田吐夢が、戦後日本をみつめ5人の登場人物による心理的な葛藤を描き、『飢餓海峡』に連なる系譜として重要な佳作。病院院長の夫を亡くした母と娘、娘の結婚相手の2人の男たちが織りなす群像劇。

 

 

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大菩薩峠

大菩薩峠1957年/東映京都/カラー/119分
監督:内田吐夢/原作:中里介山/脚本:猪俣勝人、柴英三郎/撮影:三木滋人/音楽:深井史郎/美術:鈴木孝俊
出演:片岡千恵蔵、中村錦之助、長谷川裕見子、丘さとみ、大河内傳次郎、月形龍之介、浦里はるみ、加藤嘉、左卜全、薄田研二、山形勲

◆冷酷非情で虚無の剣客・机龍之助の流転を描く中里介山不滅の名作を映画化。何かに取り憑かれたように、「音無しの構え」の妖剣で次々と人を斬る狂気に満ちた龍之助を、片岡千恵蔵が名演。龍之助に殺された兄の仇を討つべく後を追う宇津木兵馬に中村錦之助。内田吐夢の重厚な演出が冴え渡り、緊張感に満ちた時代劇の迫力が充満するシリーズ第1作。

 

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大菩薩峠 第二部

大菩薩峠 第二部1958年/東映京都/カラー/105分
監督:内田吐夢/原作:中里介山/脚本:猪俣勝人、柴英三郎/撮影:三木滋人/音楽:深井史郎/美術:鈴木孝俊
出演:片岡千恵蔵、中村錦之助、長谷川裕見子、月形龍之介、丘さとみ、木暮実千代、山形勲、東千代之介、河野秋武、左卜全、里見浩太朗

◆前作の戦いで盲目となった机龍之介は、孤独にさまよいながらも女たちに助けられ、我が子への思慕の念から人間らしい心を取り戻すかに見えたが、旗本の陰謀に巻き込まれ、再び血に飢えた魔性が目を覚ます…。無常感漂いながらも大スペクタクルで魅せるシリーズ第二作。龍之助を追う宇津木兵馬の純愛や、龍之助を巡る人々が入り乱れる群像活劇。

 

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大菩薩峠 完結篇

大菩薩峠 完結篇1959年/東映京都/カラー/106分
監督:内田吐夢/原作:中里介山/脚本:猪俣勝人、柴英三郎/撮影:三木滋人/音楽:深井史郎/美術:鈴木孝俊
出演:片岡千恵蔵、中村錦之助、長谷川裕見子、丘さとみ、月形龍之介、東千代之介、山形勲、河野秋武、左卜全、岸井明、植木義晴

◆妻お浜(長谷川裕見子)の死霊に導かれるように、彼女の故郷である武州沢井村を訪れ、かつて龍之介が老巡礼を斬り捨てた大菩薩峠で宇津木兵馬と対決する…。内田吐夢の演出はますます重厚味を増し、激しくパッションが燃え盛り、遂にあまりに壮大で鬼気迫る結末を迎える…。仏教的虚無感に導かれながらも、実に面白い不朽の名作、遂に完結!

 

 

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どたんば

どたんば1957年/東映東京/白黒/108分
監督:内田吐夢/原作:菊島隆三/脚色:橋本忍/撮影:藤井静/音楽:小杉太一郎/美術:森幹男
主演:江原真二郎、中村雅子、波島進、岡田英次、加藤嘉、東野英治郎、志村喬外野村晋、石丸勝也、山本麟一、花澤徳衛、飯田蝶子

◆文化庁芸術祭賞受賞の菊島隆三のTVドラマを橋本忍が脚色、内田吐夢が『大菩薩峠』三部作の間に映画化。美濃平野の零細亜炭鉱で起こった落盤事故で、坑内に閉じ込められた5人の坑夫の生死の行方をサスペンス溢れる演出で描く。助ける側、助けられる側の「どたんば」に追いつめられた人間の赤裸々な魂。タブーだった在日朝鮮人にも言及した問題作。

 

 

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森と湖のまつり

森と湖のまつり1958年/東映東京/カラー/113分
監督:内田吐夢/原作:武田泰淳/脚色:植草圭之助/撮影:西川庄衛/音楽:小杉太一郎/美術:森幹男
出演:高倉健、香川京子、三國連太郎、有馬稲子、中原ひとみ、加藤嘉、佐々木孝丸、福島卓、薄田研二、風見章子、花澤徳衛、河野秋武

◆武田泰淳の原作をもとに、前作に続きこちらも当時タブーだったアイヌ民族問題に迫る一大叙事詩。北海道の原野を舞台に、アイヌの青年(高倉健)と女流画家(香川京子)の葛藤を中心に滅びゆく民族の運命を描く。森と湖のまつり「ベカンベ祭」での男の誇りを賭けた高倉と三國の死闘、生死についてなど内田吐夢の渾身作。

 

 

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浪花の恋の物語

浪花の恋の物語1959年/東映京都/カラー/106分
監督:内田吐夢/原作:近松門左衛門/脚本:成澤昌茂/撮影:坪井誠/音楽:富永三郎/美術:鈴木孝俊
出演:中村錦之助、有馬稲子、片岡千恵蔵、田中絹代、千秋実、花園ひろみ、雪代敬子、浪花千栄子、進藤英太郎、白木みのる

◆飛脚問屋の養子忠兵衛(中村錦之助)と遊女梅川(有馬稲子)、二つの孤独な魂が寄り添い純愛へと昇華する近松門左衛門の名作「冥途の飛脚」を映画化。内田吐夢が狙った心理的立回りを、上方の和事に挑んだ錦之助が見事に演じ、それを近松(片岡千恵蔵)が見守り戯曲化するという浪花の恋の行く末! 内田吐夢は気高く荘重な作品に仕上げた傑作。

 

 

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酒と女と槍

適応と仕事1960年/東映京都/カラー/99分
監督:内田吐夢/原作:海音寺潮五郎/脚色:井手雅人/撮影:鷲尾元也/音楽:小杉太一郎/美術:鈴木孝俊
出演:大友柳太朗、片岡千恵蔵、淡島千景、花園ひろみ、東野英治郎、黒川弥太郎、山形勲、小沢栄太郎、須賀不二男、原健策、香川良介

◆槍の名手・富田蔵人高定(大友柳太朗)を主人公に、封建時代の矛盾に鋭く迫る傑作時代劇。豊臣時代の末期、切腹を断念させられ、生きる亡者となって村里の庵に篭った高定。静かな生活を送っていたが、武士の血は彼を再び戦場へと導く…。武士道の非道さ、主君の問題から、愛を捨て子も捨て闘う男のどうしようもなさを徹底的に描く。ラスト関ヶ原の戦いのものすごさたるや!

 

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宮本武蔵

宮本武蔵1961年/東映京都/カラー/110分
監督:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:成澤昌茂、鈴木尚之/撮影:坪井誠/音楽:伊福部昭/美術:鈴木孝俊
出演:中村錦之助、木村功、入江若葉、丘さとみ、三國連太郎、木暮実千代、花沢徳衛、風見章子、浪花千栄子、阿部九州男

◆吉川英治の国民的小説を、監督内田吐夢、武蔵にエース錦之助を据え、東映が総力をあげ年に1作ずつ発表、5年がかりの完成という壮大な構想で始まり大ヒットしたシリーズ第1作。武士に憧れ、関ヶ原の残党となったタケゾウ(武蔵)が、沢庵和尚(三國)から諭され、万巻の書を読むことで自分の愚かさに気づく。武蔵の成長の始まりを息もつかせぬ怒涛の迫力で描く。

 

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宮本武蔵 般若坂の決斗

宮本武蔵 般若坂の決斗1962年/東映京都/カラー/107分
監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:坪井誠/音楽:小杉太一郎/美術:鈴木孝俊
出演:中村錦之助、入江若葉、木村功、江原真二郎、三國連太郎、月形龍之介、木暮実千代、丘さとみ、阿部九州男、浪花千栄子、山本麟一

◆「青春二十一、遅くはない!」白鷺城に籠り修養して三年。タケゾウは名も宮本武蔵と改め、数年の武者修行を経た後、京都の名門・吉岡道場に現れる…。武蔵を追って旅をするお通(入江若葉)との花田橋での別れ、共に武士を目指しながら愛欲に溺れる又八(木村功)、武蔵に思いをはせる朱実(丘さとみ)など青春群像劇としても素晴らしいシリーズ第2作。

 

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宮本武蔵 二刀流開眼

宮本武蔵 二刀流開眼1963年/東映京都/カラー/104分
監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:吉田貞次/音楽:小杉太一郎/美術:鈴木孝俊
出演:中村錦之助、入江若葉、木村功、浪花千栄子、阿部九州男、木暮実千代、丘さとみ、江原真二郎、平幹二朗、薄田研二、高倉健


◆柳生の里を訪れた武蔵は、柳生新陰流の達人石舟斎(薄田研二)の精神的な高みに触れ、試合をせずに去る。京に帰った武蔵は、ついに吉岡清十郎(江原真二郎)との試合に臨む。宿命のライバル佐々木小次郎(高倉健)も登場。成長する武蔵の剣に精神性が色濃くなる。「この映画は錦之助の成長と、武蔵の成長を描くのだ」(内田吐夢)。


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宮本武蔵 一乗寺の決斗

宮本武蔵 一乗寺の決斗1964年/東映京都/カラー/128分
監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:小杉太一郎
出演:中村錦之助、入江若葉、木村功、江原真二郎、平幹二朗、河原崎長一郎、山形勲、浪花千栄子、木暮実千代、丘さとみ、高倉健

◆時代劇映画の殺陣の白眉、一乗寺下り松での決闘が描かれる。吉岡一門73人を敵にまわし、武蔵ひとりでの戦い。高さ18メートルの巨大な松はコンクリート製の人造松。ロケ地を改造し道を作り背景まで作る壮大な人工の野外オープンセット! 夜明けの僅かな時間のため、総勢140名のスタッフ俳優でひと月をかけて撮影した映画史に残る伝説の名シーン!!


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宮本武蔵 巌流島の決斗

宮本武蔵 巌流島の決斗1965年/東映京都/カラー/121分
監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:吉田貞次/音楽:小杉太一郎/美術:鈴木孝俊
出演:中村錦之助、高倉健、入江若葉、木村功、浪花千栄子、丘さとみ、三國連太郎、金子吉延、田村高廣、内田朝雄、片岡千恵蔵

◆東映時代劇の頂点であると共に日本映画史に輝く「宮本武蔵 五部作」完結篇。吉岡一門との対決で罪もない人を巻き添えにしたことを苦悶し、荒れ地を開墾しながら心の修業に励む。そんな武蔵のもとに細川家剣術指南役になった小次郎から果し状が届く…。又八、朱実、お杉にも再会、武蔵はお通を振り切り巌流島に小船で向かう。「小次郎、敗れたり!」

 


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恋や恋なすな恋

恋や恋なすな恋1962年/東映京都/カラー/109分 
監督:内田吐夢/脚本:依田義賢/撮影:吉田貞次/音楽:木下忠司/美術:鈴木孝俊
出演:大川橋蔵、嵯峨美智子、月形龍之介、宇佐美淳也、薄田研二、小沢栄太郎、柳永二郎、河原崎長一郎、加藤嘉、原健策、毛利菊枝

◆様式美に溢れた『暴れん坊街道』(57)、『浪花の恋の物語』(59)、『花の吉原百人斬り』(60)に続く“古典芸能四部作”最後の作品で、もっとも実験精神に富んだ傑作。竹田出雲の安倍晴明伝説を題材とする浄瑠璃作品などを基に依田義賢が脚本、「宮本武蔵」の間に大川橋蔵主演で映画化。リアリズム、仮面劇、アニメ、舞踊、舞台劇など多元的に描くという傑出した表現たるや!

 

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飢餓海峡

飢餓海峡1965年/東映東京/白黒/182分
監督:内田吐夢/原作:水上勉/脚本:鈴木尚之/撮影:仲沢半次郎/音楽:冨田勲/美術:森幹男
出演:三國連太郎、高倉健、左幸子、伴淳三郎、加藤嘉、沢村貞子、三井弘次、藤田進、風見章子、山本麟一、亀石征一郎、風見章子、岡野耕作

◆水上勉原作、内田吐夢による日本映画史上に残る不朽の名作。戦後の混乱期、青函連絡船転覆事故のどさくさに紛れて消えた兇悪犯、執念の捜査を続ける刑事たち。やがて十年、事件は思わぬ展開をみせる…。16ミリで撮影され、130日という撮影日数をかけ描く内田吐夢映画渡世の集大成! 日本の風土と人間の姿を見つめ続けた到達点でもある。

 

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人生劇場 飛車角と吉良常

人生劇場 飛車角と吉良常1968年/東映東京/カラー/109分
監督:内田吐夢/原作:尾崎士郎/脚色:棚田吾郎/撮影:仲沢半次郎/音楽:佐藤勝/美術:藤田博
主演:鶴田浩二、辰巳柳太郎、若山富三郎、高倉健、藤純子、大木実、天津敏、山城新伍、小林稔侍、松方弘樹、左幸子、島田正吾

◆戦前に日活で尾崎士郎の『人生劇場(青春篇)』を監督した内田吐夢が、原作の3部にあたる「残俠篇」を32年ぶりに映画化。侠客の飛車角(鶴田浩二)は恋人おとよ(藤純子)をめぐって人を斬り、逃亡の途中に老侠客・吉良常(辰巳柳太郎)と出会うが…。幾度も映画化された「人生劇場」の中でも最高傑作の誉れも高い東映オールスター・キャストによる名作任侠映画。

 

 

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真剣勝負

真剣勝負1971年/東宝/カラー/75分
監督:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:伊藤大輔/撮影:黒田徳三/音楽:小杉太一郎/美術:中古智
出演:中村錦之助、三國連太郎、沖山秀子、田中浩、岩本弘司、当銀長太郎、木村博人、伊藤信明、上西弘次、松山秀明

◆剣豪・宮本武蔵(錦之助)と鎖鎌の達人・宍戸梅軒(三國)の鈴鹿山中での死闘を、わずか1日の出来事の中で描いた迫真の「武蔵」番外篇。「仇より、生きている赤子の命!」絶叫する梅軒の妻お槙(沖山)。撮影途中に心臓発作で倒れるが執念で撮影を再開。病院で編集し完成するも公開をみずに死去。遺作ながらたたみかけるスピード感で闘う男たちの気迫が満ち満ちた傑作となった。

 

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入場料金

前売券

前売1回券1,200円/前売5回券5,000円
※オンライン・窓口で本特集のみご鑑賞1週間前から指定席券購入ができます。(※回数券のご購入、ご予約は窓口のみ)

当日券

一般1,500円/学生・シニア1,100円/会員・高校生以下1,000円
当日5回券6,000円/シニア5回券5,000円/会員5回券4,500円

※ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券、前売券をお持ちの方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
<全席指定席>となります。新型コロナウイルス感染症予防対策のため座席は半分にしていますので、出来るだけ事前のご購入をおすすめします。
満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。

スケジュール

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