若尾文子映画祭2020

 

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明日は日曜日

明日は日曜日(1952年/モノクロ/97分/スタンダード)
監督:佐伯幸三 原作:源氏鶏太 脚本:須藤勝彌 撮影:峰重義 美術:木村威夫 音楽:飯田三郎
出演:菅原謙二、若尾文子、小川虎之介、森繁久彌

◆東洋貿易で課長を務める大伍(菅原)は同じオフィスにデスクを並べる桃子(若尾)と相思相愛だったが、お人好しの大伍の行動により二人の仲はこじれてしまい…。フレッシュな魅力の若尾も必見!

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祇園囃子

祇園囃子(1953年/モノクロ/85分/スタンダード)
監督:溝口健二 原作:川口松太郎 脚本:依田義賢 撮影:宮川一夫 美術:小池一美 音楽:齋藤一郎
出演:木暮実千代、若尾文子、河津清三郎、進藤英太郎、菅井一郎、浪花千栄子

◆芸妓・美代春(木暮)はある日やって来たみすぼらしい姿の少女・栄子(若尾)を舞妓として育てることに…。ベテラン女優・木暮と新人女優・若尾が役柄とオーバーラップし、映画に見事な深みを与えた傑作人間ドラマ。

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珠はくだけず

珠はくだけず(1955年/カラー/99分/スタンダード)
監督:田中重雄 原作:川口松太郎 脚本:松山善三、松田昌一 撮影:長井信一 美術:仲美喜雄 音楽:古関裕而
出演:根上淳、菅原謙二、若尾文子、三益愛子、船越英二

◆川口松太郎の同名小説の映画化。社長令嬢のひとり娘・五月(若尾)を慕う、社員の徹(菅原)と喬(根上)だったが、喬は会社を飛び出しジャズドラマーに転身し…。脇を添える柔道が得意な若尾のレアな魅力も必見!

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赤線地帯

赤線地帯(1956年/モノクロ/85分/スタンダード)
監督:溝口健二 脚本:成澤昌茂(篇中一部分、芝木好子「洲崎の女」より) 撮影:宮川一夫 美術:水谷浩 音楽:黛敏郎
出演:京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子、菅原謙二

◆巨匠・溝口健二の遺作。様々な事情を抱え、公認の売春地域(赤線)に生きる女たちの生き様を、生々しくリアルに描いた悲喜劇。独特なテーマ音楽や、溝口の厳しい演技指導を受け、難役を演じきった若尾の演技にも注目。

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新婚日記 恥しい夢   ※『新婚日記 嬉しい朝』と併映

新婚日記 恥しい夢(1956年/モノクロ /42分/スタンダード)
監督:田中重雄 原案:上田良三 脚本:笠原良三、池上金男 撮影:村井博 美術:佐藤忠夫 音楽:米山正夫
出演:若尾文子、市川和子、品川隆二、藤間紫、潮万太郎

◆新婚夫婦の三郎(品川)と千枝子(若尾)は誰もが夢見る新婚生活を始めるが、三郎が出した貼紙により珍客や居候などに悩まされ、二人きりの生活が出来なくなって…。若尾の爽やかな新妻役にも注目!

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新婚日記 嬉しい朝    ※『新婚日記 恥しい夢』と併映

素晴らしき日曜日(1956年/モノクロ/44分/スタンダード)
監督:田中重雄 原案:上田良三 脚本:笠原良三、池上金男 撮影:村井博 美術:佐藤忠夫 音楽:米山正夫
出演:若尾文子、品川隆二、見明凡太朗、東野英次郎、潮万太郎、藤間紫

◆隣家の二階に間借りすることになった新婚の三郎(品川)と千枝子(若尾)。平穏に過ごしたいが悩みは尽きない。ある日些細なことが原因で二人は喧嘩してしまうが、それがきっかけでいっそう幸せを噛みしめる千枝子だったが…。

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青空娘

青空娘(1957年/カラー/89分/スタンダード)
監督:増村保造 原作:源氏鶏太 脚本:白坂依志夫 撮影:高橋通夫 美術:柴田篤二 音楽:小杉太一郎
出演:若尾文子、川崎敬三、菅原謙二、沢村貞子

◆祖母の死で継母に引き取られても、明るく強く生きていく少女の姿を、日本的な情緒を一切廃し、スピードある演出でモダンに描いた傑作青春物語。増村×若尾初タッグ、ゴールデンコンビの原点ともいうべき記念的な作品。

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慕情の河

慕情の河(1957年/モノクロ/82分/スタンダード)
監督:島耕二 原作:中山正男 脚本:松田昌一 撮影:小原譲治 美術:間野重雄 音楽:大森盛太郎
出演:鶴田浩二、若尾文子、川口浩

◆下町の工場街で働く順(川口)と美代(若尾)は共に音楽好きだった。そんな彼らのもとに、ある日著名なチェリストであり、指揮者でもある洋介(鶴田)が現れ…。バイオリンを弾く若尾の可憐な美しさも必見。

 

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新婚七つの楽しみ

新婚七つの楽しみ(1958年/モノクロ/74分/スタンダード)
監督:枝川弘 脚本:白坂依志夫 撮影:小林節雄 美術:佐藤忠夫 音楽:加藤三雄
出演:若尾文子、川崎敬三、船越英二、沢村貞子

◆付き合って1年、晴れて夫婦となった悠一(川崎)と康子(若尾)は、友人から借りた車で新婚旅行に出かけた二人は、途中で出会った同じく新婚旅行中の夫婦に「新婚には七つの楽しみがある」と聞いて…。

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浮草

浮草(1959年/カラー/120分/スタンダード)
監督・脚本:小津安二郎 脚本:野田高梧 撮影:宮川一夫 美術:下河原友雄 音楽:斉藤高順
出演:中村鴈治郎、京マチ子、若尾文子、川口浩、杉村春子、野添ひとみ、笠智衆

◆志摩半島の漁村を舞台に、旅回り一座の座長(中村)とその恋人(京)、劇団員(若尾)、飯屋の母子(杉村・川口)など様々な人間が織りなす心の交流と人生の真実を格調高く描いた感動作。巨匠・小津安二郎唯一の大映作品。

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最高殊勲夫人

最高殊勲夫人(1959年/カラー/96分/スコープ)
監督:増村保造 原作:源氏鶏太 脚本:白坂依志夫 撮影:村井博 美術:下河原友雄 音楽:塚原晢夫
出演:若尾文子、川口浩、船越英二、宮口精二、丹阿弥谷津子

◆周囲が勝手に進める結婚話に反発する杏子(若尾)と三郎(川口)はやがて…。現代を先取りしたセンス、怒涛の機関銃トーク、若尾文子の明るくキュートな魅力が大炸裂する、モダンでスピーディなラブコメディの傑作。

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初春狸御殿

初春狸御殿(1959年/カラー/84分/スコープ)
監督・脚本:木村恵吾 撮影:今井ひろし 美術:上里義三、西岡善信 音楽:吉田正
出演:市川雷蔵、若尾文子、勝新太郎、中村玉緒

◆大映オールスターが勢揃いした人気傑作ミュージカル。御殿に迷い込んだ娘狸と隣国の若君狸のラブロマンスが、カラフルでファンタジックな世界観で描かれる。若尾は父親思いの村娘と自由気ままな姫の二役を好演。

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実は熟したり

実は熟したり(1959年/カラー/99分/スコープ)
監督:田中重雄 原作:源氏鶏太 脚本:白坂依志夫 撮影:高橋通夫 美術:後藤岱二郎 音楽:北村和夫
出演:若尾文子、見明凡太朗、村瀬幸子、田宮二郎、川崎敬三、友田輝

◆丸の内のOL・しのぶ(若尾)は23歳、見合い経験は2回。3回目の見合いもなぜかしっくりこない。そんなしのぶの趣味は見合い相手を友人に「配給」することだったが…。OL役・若尾のおしゃれなファッションにも注目!

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からっ風野郎

からっ風野郎(1960年/カラー/96分/スコープ)
監督:増村保造 脚本:菊島隆三、安藤日出男 撮影:村井博 美術:渡辺竹三郎 音楽:塚原晢夫 主題歌:三島由紀夫「からっ風野郎」
出演:三島由紀夫、若尾文子、船越英二、川崎敬三、根上淳

◆出所したばかりの二代目親分(三島)が映画館で働く芳江(若尾)と出会う。互いに惹かれあい、ヤクザ稼業の空虚を知る彼だったが、殺し屋に命を狙われ…。三島初映画主演作、ハードボイルドで青春感漂う恋愛ドラマ。

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ぼんち 

ぼんち(1960年/カラー/105分/スコープ)
監督・脚本:市川崑 原作:山崎豊子 脚本:和田夏十 撮影:宮川一夫 美術:西岡善信 音楽:芥川也寸志
出演:市川雷蔵、若尾文子、越路吹雪、草笛光子、中村玉緒、山田五十鈴、中村鴈治郎、船越英二、京マチ子

◆山崎豊子の同名小説を巨匠・市川崑が軽妙且つ格調高く映画化。大阪を舞台に、四代続いた足袋屋の一人息子(雷蔵)の半生を、豪華女優陣競演で描いた傑作ドラマ。若尾は指輪集めが趣味のドライな性格の芸者を演じた。

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安珍と清姫

蜘蛛巣城(1960年/カラー/85分/スコープ)
監督・脚本:島耕二 脚本:小國英雄 撮影:小原譲治 美術:西岡善信 音楽:大森盛太郎
出演:市川雷蔵、若尾文子、浦路洋子、片山明彦、毛利郁子

◆修行僧の安珍(雷蔵)は、紀州道成寺への参詣途中、庄司の娘・清姫(若尾)の放った矢を受け怪我を負ってしまう。一心に介抱する清姫だったが、清廉な安珍は彼女に見向きもせず…。

 

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女は二度生まれる

女は二度生まれる(1961年/カラー/99分/スコープ)
監督・脚本:川島雄三 原作:富田常雄 脚本:井手俊郎 撮影:村井博 美術:井上章 音楽:池野成
出演:若尾文子、フランキー堺、藤巻潤、山村聰、菅原通済、山茶花究、江波杏子

◆無知で無欲、唄も踊りも出来ない芸者・小えん(若尾)は明るさと色気を武器に自由奔放な生活を送っていた。そんな彼女が見つけた自分らしい生き方とは…。大映初となる名匠・川島が軽妙なタッチで描く傑作女性映画。

 

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お嬢さん

お嬢さん(1961年/カラー/79分/スコープ)
監督:弓削太郎 原作:三島由紀夫 脚本:長谷川公之 撮影:小林節雄 美術:山口熙 音楽:池野成
出演:若尾文子、川口浩、野添ひとみ、田宮二郎

◆三島由紀夫の同名小説を映画化。会社部長の父、良妻賢母の母、親友・チエ子(野添)を持つお嬢様のかすみ(若尾)は休日家に遊びに来た父の部下(川口)に惹かれ…。女子大生の成長する姿を描いた傑作ラブコメディ。

 

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妻は告白する

妻は告白する(1961年/モノクロ/92分/スコープ)
監督:増村保造 原作:円山雅也 脚本:井手雅人 撮影:小林節雄 美術:渡辺竹三郎 音楽:真鍋理一郎
出演:若尾文子、川口浩、小沢栄太郎、根上淳、高松英郎


◆岩壁の遭難事故で、ザイルを切って夫を落下させた妻(若尾)が裁判にかけられ…。若尾がスターから演技派女優へ、少女から大人の女性へと変貌する転機となった。既存のモラルを激しく揺さぶる増村最高傑作のひとつ。

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好色一代男

好色一代男(1961年/カラー/92分/スコープ)
監督:増村保造 原作:井原西鶴 脚本:白坂依志夫 撮影:村井博 美術:西岡善信 音楽:塚原晢夫
出演:市川雷蔵、若尾文子、水谷良重、中村玉緒、船越英二、中村鴈治郎

◆江戸文学の傑作、井原西鶴の同名小説を映画化。京都の但馬屋の一人息子・世之介(雷蔵)の女遊びに怒った父は世之介を江戸へ修行に出し…。雷蔵を主演に、若尾、中村、水谷ら大映女優陣が華やかに脇を添えた傑作時代劇。

 

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婚期

椿三十郎(1961年/カラー/98分/スコープ)
監督:吉村公三郎 脚本:水木洋子 撮影:宮川一夫 美術:間野重雄 音楽:池野成
出演: 京マチ子、若尾文子、野添ひとみ、船越英二

◆オールドミスの波子(若尾)と女優の鳩子(野添)姉妹は兄嫁(京)いびりを楽しんでいたが…。アップテンポでエッジの効いたセリフの丁々発止が小気味いい、豪華女優競演のオシャレでモダンなファミリーコメディ。

 

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新源氏物語

新源氏物語(1961年/カラー/103分/スコープ)
監督:森一生 原作:川口松太郎 脚本:八尋不二 撮影:本多省三 美術:西岡善信 音楽:斉藤一郎
出演:市川雷蔵、寿美花代、若尾文子、中村玉緒、市川寿海

◆大スター雷蔵演じる光源氏と美しい姫君たちの甘く切ない恋を描く大作。大映の技術力を結集した美術、衣装で観客を雅やかな平安朝の世界に誘う。若尾、寿美、中村玉緒など女優陣の個性も楽しみのひとつ。

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銀座っ子物語

銀座っ子物語(1961年/カラー/94分/スコープ)
監督・脚本:井上梅次 脚本:笠原良三 撮影:中川芳久 美術:仲美喜雄 音楽:大森盛太郎
出演:川口浩、川崎敬三、本郷功次郎、若尾文子、三益愛子、野添ひとみ、江波杏子、中村鴈治郎

◆近所で評判のイケメン三兄弟(川崎、川口、本郷)がある日頭脳明晰な絶世の美女(若尾)にひと目惚れする。彼女を巡ってスポーツマンらしく正々堂々と繰り広げる恋愛バトルの行方は…?激しく可笑しいラブコメディ!

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東京おにぎり娘

どですかでん(1961年/カラー/91分/スコープ)
監督:田中重雄 脚本:長瀬喜伴、高岡尚平 撮影:高橋通夫 美術:後藤岱二郎 音楽:北村和夫
出演:若尾文子、川口浩、川崎敬三、叶順子、中村鴈治郎、ジェリー藤尾

◆閑古鳥が鳴いていた父親のテーラーを一躍人気おにぎり屋に改装したまり子(若尾)。仕事は順調だが、恋のほうはイマイチで…。若尾のチャーミングなナレーションで始まる導入部分や新橋の街並みなども必見!

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雁の寺

雁の寺(1962年/パートカラー/98分/スコープ)
監督・脚本:川島雄三 原作:水上勉 脚本:舟橋和郎 撮影:村井博 美術:西岡善信 音楽:池野成
出演:若尾文子、三島雅夫、木村功、高見国一、中村鴈治郎

◆禅寺を舞台に繰り広げられる禁断の愛欲と、それを見つめる少年の復讐を描いた衝撃の問題作。ベテラン俳優陣が脇を固め、実力派スタッフが集結した、傑作『女は二度生まれる』に続く、名匠・川島×若尾タッグ二作目。

 

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しとやかな獣

しとやかな獣(1962年/カラー/96分/スコープ)
監督:川島雄三 原作・脚本:新藤兼人 撮影:宗川信夫 美術:柴田篤二 音楽:池野成
出演:若尾文子、船越英二、浜田ゆう子、伊藤雄之助、山岡久乃

◆詐欺まがいの手法で荒稼ぎする団地住まいの一家の前に現れた最大の強敵!幸枝(若尾)は男たちを騙し、次々と金を巻き上げていたが…。川島×新藤の会話劇と映像美が冴えわたる痛快ブラック・コメディ。

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その夜は忘れない

その夜は忘れない(1962年/モノクロ/96分/スコープ)
監督:吉村公三郎 構成:水木洋子 脚本:白井更生、岩尾徳平  撮影:小原譲治 美術:間野重雄 音楽:団伊玖麿
出演:若尾文子、田宮二郎、川崎敬三、江波杏子、三木裕子

◆広島被爆から17年目の夏、ジャーナリストの加宮(田宮)が今も残る原爆被害者について取材するため広島にやって来る。そんな中、加宮はバーのマダム・秋子(若尾)と出会い、心惹かれるのだったが…。

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爛(1962年/モノクロ/89分/スコープ)
監督:増村保造 原作:徳田秋声 脚本:新藤兼人 撮影:小林節雄 美術:下河原友雄 音楽:池野成
出演:若尾文子、田宮二郎、水谷良重、船越英二、丹阿弥谷津子

◆売れっ子ホステスの増子(若尾)は愛人の浅井(田宮)が妻帯者と知りながらも半同棲の生活を続けていた。ようやく妻の座におさまり、幸せな家庭を手に入れたと思った矢先、姪の栄子(水谷)が転がり込んできて…。

 

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瘋癲老人日記

瘋癲老人日記(1962年/カラー/99分/スコープ)
監督・脚本:木村恵吾 原作:谷崎潤一郎 撮影:宗川信夫 美術:柴田篤二 音楽:小川寛興
出演:若尾文子、山村聰、川崎敬三、東山千栄子

◆谷崎潤一郎の代表作を映画化。督助(山村)は車イス生活となりながらも、性に執着している。嫁・楓子(若尾)はそんな彼の欲望を見抜き、督助を翻弄し誘惑する…。老人の性と生をコミカルな演出で描く悲喜劇。

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越前竹人形

越前竹人形(1963年/モノクロ/102分/スコープ)
監督:吉村公三郎 原作:水上勉 脚本:笠原良三 撮影:宮川一夫 美術:西岡善信 音楽:池野成
出演:若尾文子、山下洵一郎、中村玉緒、中村鴈治郎、西村晃

◆娼妓の玉枝(若尾)は、墓参りで喜助(山下)と出会う。一途に想い合う二人だったが、夫婦の交わりがない生活に不満を覚える玉枝は馴染みだった客(西村)に抱かれ、不義の子を身籠ってしまう…。若尾の代表作のひとつ。

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女系家族

女系家族(1963年/カラー/111分/スコープ)
監督:三隅研次 原作:山崎豊子 脚本:依田義賢 撮影:宮川一夫 美術:内藤昭 音楽:斎藤一郎
出演:京マチ子、若尾文子、田宮二郎、中村鴈治郎、高田美和、鳳八千代、浪花千栄子

◆山崎豊子の同名小説を映画化。遺産相続をめぐり、三人姉妹(京、鳳、高田)と愛人(若尾)が骨肉の争いを繰り広げる。女たちのエゴとエゴのぶつかり合いと騙し合いを、大映屈指のスタッフと豪華出演陣で描く文芸大作。

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「女の小箱」より 夫が見た

「女の小箱」より 夫が見た(1964年/カラー/92分/スコープ)
監督:増村保造 原作:黒岩重吾 脚本:高岩肇、野上竜雄 撮影:秋野友宏 美術:渡辺竹三郎 音楽:山内正
出演:若尾文子、田宮二郎、川崎敬三、小沢栄太郎、江波杏子、岸田今日子

◆金、地位、愛…欲望に身を任せる男女の愛憎を増村がスタイリッシュに描き切った傑作。愛に飢える人妻(若尾)、自己保身ばかりの夫(川崎)、野心家のクラブオーナー(田宮)、蠱惑的なマダム(岸田)と役者陣の熱演も必見。

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卍 

卍(1964年/カラー/90分/スコープ)
監督:増村保造 原作:谷崎潤一郎 脚本: 新藤兼人 撮影:小林節雄 美術:下河原友雄 音楽:山内正
出演:若尾文子、岸田今日子、船越英二、川津祐介

◆人妻・園子(岸田)は、令嬢・光子(若尾)の美しさの虜になる。光子への狂わんばかりの愛に突き動かされた園子は、夫(船越)や周囲を巻き込み…。若尾の美しさやファム・ファタール的魅力が炸裂する異色の恋愛ドラマ。

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清作の妻

清作の妻(1965年/モノクロ/94分/スコープ)
監督:増村保造 原作:吉田絃二郎 脚本:新藤兼人 撮影:秋野友宏 美術:下河原友雄 音楽:山内正
出演:若尾文子、田村高廣、早川雄三、成田三樹夫

◆夫への愛だけに生き甲斐を見出し、狂気の行動に走る妻を描く異色の人間ドラマ。若尾は抑制された撮影と照明でひと際の異彩を放ち、この世の恨み辛みを見事体現しキネマ旬報主演女優賞を受賞、代表作のひとつとなった。

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女めくら物語

女めくら物語(1965年/カラー/88分/スコープ)
監督:島耕二 原作:舟橋聖一 脚本:相良準三 撮影:渡辺公夫 美術:渡辺竹三郎 音楽:大森盛太郎 主題歌:西田佐知子「恋ひとすじに」
出演: 若尾文子、宇津井健、山下洵一郎、中村鴈治郎、渚まゆみ、万里昌代

◆鶴子(若尾)は十六歳の時病気で突然視力を失ってしまう。現在はマッサージ療院で修行をしているが、ある日療治に出かける途中の石段で躓いてしまう。そんな鶴子を救った木越(宇津井)に恋をする鶴子だったが…。

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花実のない森

花実のない森(1965年/カラー/89分/スコープ)
監督:富本壮吉 原作:松本清張 脚本:舟橋和郎 撮影:小原譲治
美術:間野重雄 音楽:池野成
出演:若尾文子、船越英二、園井啓介、江波杏子、田村高廣

◆松本清張の同名小説を映画化。自動車セールスマンの梅木(園井)は車が故障したみゆき(若尾)を助けるが、身元を明かさない彼女を追跡するうち、連続殺人事件に巻き込まれて行く…。驚愕のラストをお見逃しなく!

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刺青

刺青(1966年/カラー/86分/スコープ)
監督:増村保造 原作:谷崎潤一郎 脚本:新藤兼人 撮影:宮川一夫
美術:西岡善信 音楽:鏑木創
出演:若尾文子、長谷川明男、山本学、佐藤慶
★『刺青』上映には若尾文子さんの最新インタビュー音声を編集した特別映像(25分)を併せて上映します。

◆『卍』に続き谷崎文学を増村保造が映画化。質屋の娘・お艶(若尾)は手代と駆け落ちするも売り飛ばされ、悪女へと堕ちてゆく…。魔性の肌を持つ女に潜む冷たさと妖艶さを、絢爛たるエロチシズムで描き上げた傑作。

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赤い天使

赤い天使(1966年/モノクロ/95分/スコープ)
監督:増村保造 原作:有馬頼義 脚本:笠原良三 撮影:小林節雄 美術:下河原友雄 音楽:池野成
出演:若尾文子、芦田伸介、川津祐介

◆野戦病院を舞台に、若尾演じる従軍看護婦が傷ついた兵士や軍医に深い愛を注ぐ。鋭く重みのあるリアリズムを基調とし、過激描写も厭わない徹底した増村の演出が、戦争の暗部を抉り出す屈指の問題作!

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雁(1966年/モノクロ/87分/スコープ)
監督:池広一夫 原作:森鷗外 脚本:成沢昌茂 撮影:宗川信夫 美術:仲美喜雄 音楽:池野成
出演:若尾文子、小沢栄太郎、山本学、姿美千子、山岡久乃

◆高利貸しの妾(若尾)が自宅の前を通る大学生(山本)に抱く恋心…。明治時代を生きる薄幸の女性の慕情と挫折を雁になぞらえた、森鷗外の名作を名匠・池広が映画化。儚くも繊細な女性心理と美しい情景描写が際立つ。

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華岡青洲の妻

華岡青洲の妻(1967年/モノクロ/99分/スコープ)
監督:増村保造 原作:有吉佐和子 脚本:新藤兼人 撮影:小林節雄 美術:西岡善信 音楽:林光 語り手:杉村春子
出演:市川雷蔵、若尾文子、高峰秀子、伊藤雄之助、渡辺美佐子、浪花千栄子

◆有吉佐和子ベストセラー小説の映画化。世界初全身麻酔手術、その陰には嫁姑の対立と確執があった…。医師(雷蔵)に尽くし、人体実験として自らの身を呈する妻と母を若尾&高峰が鬼気迫る演技で魅せる愛憎ドラマ。

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妻二人

妻二人(1967年/カラー/94分/スコープ)
監督:増村保造 原作:パトリック・クェンティン 脚本:新藤兼人 撮影:宗川信夫 美術:下河原友雄 音楽:山内正
出演:若尾文子、岡田茉莉子、高橋幸治、伊藤孝雄、江波杏子

◆社長の婿が元恋人と再会したことで周囲を巻き込む殺人事件へと発展する…。若尾と岡田の二大女優が、妻と元恋人という対照的な役柄で火花を散らす。海外ミステリー小説を原作に、家庭・仕事・恋愛の幻想を炙り出す。

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