世界映画史に輝く巨匠イングマール・ベルイマン監督追悼
必見の25作品、日本最終上映!!

ゴダールが「誰よりもオリジナリティがある映画作家」と絶賛し、ウディ・アレンが、ジム・ジャームッシュが最も影響を受けたという北欧が生んだ世界的巨匠イングマール・ベルイマン。
研ぎ澄まされた感性、神と悪魔、生と死、そして愛の不条理、性など人間の心の奥底を深く凝視し続けた孤高の映画作家。
2007年7月30日、スウェーデン・フォール島の自宅で死去。
世界的巨匠を偲び、2007年の末尾に再び25作品を一挙上映。
同時に本特集は、2007年で権利が切れるベルイマン作品の日本最終上映である。


「ラスト・オブ・ベルイマン」料金・上映スケジュール


ベルイマン監督プロフィール


作 品 紹 介

ベルイマンの才気が光る記念すべき監督処女作
『危機』  Kris

1945年/89分/日本未公開
◆原作戯曲:レック・フィッシャー「母性本能」 ◆撮影:イエスタ・ロスリング
◆ 出演:インガ・ランドグレ、スティグ・オリン、ダグニ・リンド


ピアノ教師の養女ネリーは、初めての舞踏会で実母の若い愛人に誘惑され、養母を捨てストックホルムに移る。不治の病となった養母は、一目ネリーに会おうとストックホルムに出ていくが…。マルセル・カルネの影響が指摘されるベルイマン初監督作品。


ベルイマンの演出スタイルが確立した初期代表作
『愛欲の港』  Hamnstad (港)

1948年/93分 
◆原作:オッレ・レンスベルイ  ◆脚色:イングマール・ベルイマン 
◆撮影:グンナール・フィッシャー
◆出演:ベングト・エクルンド、ニーネ・クリスティーネ・ヨンソン、ベルタ・ハル


船員に飽きて沖仲士になったイェスタは、自殺を図った女ベーリットを救い愛し合うようになる。ベーリットは感化院時代の仲間に見つかりお金をせびられたことから、イェスタに迷惑がかからないよう去っていく…。ベルイマンの日本初公開作品。


人間の持つ激しいエゴイズムを赤裸々に描く
『渇望』 
Torst

1949年/81分/日本未公開
◆ 原作:ビルギット・テングロート ◆脚色:ヘルベルト・ゲレヴェニウス
◆ 撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:エヴァ・ヘニング、ビルイェル・マルムスティン、ビルギット・テングロート

倦怠期にある夫との旅行から帰る列車内での妻のおしゃべりと、昔のバレリーナ仲間の自殺に至るストックホルムでの別のドラマが平行する。珍しくベルイマンは監督のみだが、傷つけあいながらも同居し続ける孤独な夫婦関係などベルイマンらしい。



音楽家の人生と、その音楽による精神的救済を描く
『歓喜に向かって』 
Till gladje

1949年/95分/日本未公開 
◆ 脚本:イングマール・ベルイマン ◆ 撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:マイ・ブリット・ニルソン、スティング・オリン、ヴィクトル・シェーストレム

妻の事故死を知らされた交響楽団のヴァイオリン奏者はショックの中、妻が結婚する直前他の男の子供を宿してたことや、自分の人妻との愛人関係など、やっと許しあえたことを回想し、残された子供の養育に喜びを見いだし「歓喜の歌」を演奏する。



ベルイマン自身の青春の記憶が反映された作品
『夏の遊び』
 Sommarlek
1950年/91分/日本未公開

◆脚本:l・ベルイマン、ヘルベルト・グレヴェニウス ◆撮影:グンナール・フィッシャー 
◆ 出演:マイ・ブリット・ニルソン、ビルイェル・マルムスティン、アルフ・チェルリン

避暑地の夏に繰り広げられたプリマ・バレリーナと学生の清純な恋。ベルイマンが「私の青春の一部が反映されている一番大好きな作品」という青春映画。夏の光のように激しく、しかし北欧の夏のように短く儚い若者の恋物語。


オムニバス的な展開による最初のコメディ
『シークレット・オブ・ウーマン』
Kvinnors Vantan(女たちの期待)

1952年/103分
◆ 脚本:イングマール・ベルイマン ◆撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:アニタ・ビェルク、マイ・ブリット・ニルソン、エヴァ・ダールベック


ある夏、4人の妻たちが別荘に集まり過去の恋愛体験を告白しあう。現実の満たされなさ、そして今も素晴らしい恋の出現に期待する妻たち…。ベルイマン最初のコメディであるとともに、〈映画史に残る名場面〉と言われる15分もの長まわしは必見!



ゴダールが唸った夏の象徴“モニカ”
『不良少女モニカ』
Sommaren med Monika(モニカとの夏)
1953年/92分

◆ 原作:ペル・アンデルス・フォゲルストレム 
◆脚色:I・ベルイマン、P・A・フォゲルストレム  ◆撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:ハリエット・アンデション、ラルス・エクボルィ、ヨーン・ハリソン


純真な青年が奔放な生活を送る17歳のモニカと知り合う。2人は家を飛び出し、モーターボートで夏の島々を巡る。そして妊娠し結婚に至るが…。ヌーヴェルヴァーグの作家たちに影響を与えた青春映画の傑作。モニカ役のハリエット・アンデションが素晴らしい!


男女の葛藤を軽いタッチで描いた喜劇の代表作
『愛のレッスン』
 En lektion i karlek

1954年/92分 
◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:マッティン・ボディーン
◆ 出演:グンナル・ビョーンストランド、エヴァ・ダールベック、ハリエット・アンデション

患者との浮気が原因で妻と気まずくなった中年の婦人科医が、心の荒んだ娘と話し合ううち妻の浮気を知る。一計を案じて妻とのヨリを取り戻す戦略をコミカルに描いた喜劇。ベルイマンの人生観や恋愛観を表した愛と真実の虚構。



北欧の夏を背景に四組の男女が交錯する恋愛劇
『夏の夜は三たび微笑む』
 Sommarnattens Leende(夏の夜の微笑) 

1955年/104分/56年カンヌ映画祭詩的ユーモア賞
◆ 脚本:イングマール・ベルイマン ◆撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:グンナル・ビョーンストランド、ウラ・ヤコブソン、エヴァ・ダールベック

16歳の女性と再婚した弁護士は幸せな日々を送っていたが、かって情事を重ねた舞台女優の楽屋を訪ねたことから、現在のパトロンの伯爵、神学生の息子と若妻、さらに家政婦を交えた奇想天外な計略による恋の駆け引きが続く。



生と死の幻想的なイメージに満ちた代表作
『第七の封印』
 Det sjunde inseglet

1956年/92分/57年カンヌ映画祭審査員特別賞他
◆脚本:I・ベルイマン ◆撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:マックス・フォン・シドウ、インガ・ランドグレー、グンナル・ビョーンストランド

10年間の十字軍遠征に疲れ果てた騎士が帰路で死神に出会い、チェスの試合に挑む。魔女の死刑や手品師夫婦などを通じ、善悪、生と死、信仰などの問題を追求する哲学的ドラマ。死神の姿などハリウッドで引用されるほど有名なベルイマンの代表作。



夢や幻覚など最も美しくかつ評価された大傑作
『野いちご』
 Smultronstallet(野いちごの生える場所)

1957年/87分/58年ベルリン映画祭グランプリ他 
◆ 脚本:ハルベルト・グレヴェニウス ◆ 撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:ヴィクトル・シェーストレム、グンナル・ビョーンストランド、イングリット・チューリン

名誉博士号受賞式典の朝に見た自分が死ぬ夢から始まり、式場に向かう途中に青年時代を過ごした屋敷の野いちごに過去の苦い恋を思い出す。過去と現在、生と死、夢と現実の世界が交錯する大傑作。独自の映像美で国際的に巨匠の位置を確立した名作。


ベルイマン的要素の溢れる謎に満ちた作品
『魔術師』
 Ansiktet(顔) 

1958年/97分/59年ベネチア映画祭審査員特別賞他
◆脚本:I・ベルイマン ◆撮影:グンナール・フィシャー
◆ 出演:マックス・フォン・シドウ、イングリット・チューリン、グンナール・ビョルンストランド

19世紀半ば魔術師の一座がストックホルムに到着する。検問官は暇つぶしに魔術がインチキかどうか執拗に調査する。拘束された屋敷内での恋愛遊戯、催眠術で夫婦の秘密を暴露するなどの騒ぎの後、国王の前で演ずる命令が届く。明るいラスト!


信仰と復讐、「宗教」の本質を問う最高傑作
『処女の泉』
 Jungfrukallan

1959年/86分/60年米アカデミー賞外国語映画賞他
◆ 脚本:ウラ・イサクソン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:マックス・フォン・シドウ、ビルギッタ・ペッテション、ビルギッタ・ヴァルベルイ

16世紀スウェーデン。汚れを知らない聖処女のような娘が教会へ礼拝に行く途中、3人の羊飼いに犯され殺される。それと知らず娘の家に来た3人組を事情を知った父が殺してしまう。娘の遺体を抱き上げると泉が湧き出てくる…。ベルイマン自ら最高作と呼ぶ代表作。


男女の愛の不調和を描いた日本未公開の喜劇
『悪魔の眼』
 Djavulens oga

1960年/84分/日本未公開 
◆ 原作:オルフ・バング ◆ 脚本:イングマール・ベルイマン 
◆ 撮影:グンナール・フィッシャー
◆ 出演:ビビ・アンデション、ヤール・クッレ、ストゥーレ・ラーゲルヴァル

悪魔の眼にものもらいが出来た。近く結婚する村娘が処女のままであることが判明し純潔を奪わせるためドン・ファンを派遣するが娘を愛してしまう。結局、娘の純潔は嘘だったことが分かり悪魔のものもらいが治るという民話に基づくコメディ。


思想の深化と表現の純化が圧倒的な“神の沈黙”第1作
『鏡の中にある如く』 Sasom i en spegel

1961年/86分/61年米アカデミー賞外国語映画賞他
◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト 
◆ 出演:ハリエット・アンデション、ラーシュ・パスゴード、グンナール・ビョーンストランド

娘と息子を連れて小島の別荘へ来た作家は、医師である娘の夫から娘が精神分裂症で希望がないことを知らされる。父の日記を見た娘は錯乱し弟を犯す…。美しく幻想的な風景の中で描いた“神の沈黙”三部作の第1作目。タイトルは新約聖書の一節が由来。


ベルイマンの自伝的要素が濃い“神の沈黙”第2作
『冬の光』
 Nattvards Gastrna(聖餐式会衆者)

1962年/77分/63年ウィーン宗教映画週間最優秀外国映画賞他
脚本:I・ベルイマン 撮影:スヴェン・ニクヴィスト 出演:グンナール・ビョルンストランド、イングリット・チューリン、マックス・フォン・シドウ

妻に先立たれ失意にある牧師が、中国が原子爆弾をもつというニュースに平常心をなくした男の力になれず、男を自殺に追いやる。また諍いから愛人にも捨てられ、一人の会衆もいないままミサを行う。ベルイマンの内面が投影された“神の沈黙”2作目。



架空の街に迷い込んだ姉妹の迷宮と孤独
『沈黙』
 Tystnaden

1963年/91分/64年黄金の蕾賞監督賞他
◆脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:イングリット・チューリン、グンナル・リンドブロム、ヨルゲン・リンドストレム

外国旅行の帰路、病身で独身の作家と子連れの妹が言葉の通じない街のホテルに泊まる。姉は仕事をしながら自慰行為にふけり、妹は行きずりの男に欲望をはき出す。姉妹の対立を通し、精神と肉体の葛藤を大胆な性描写で描き、世界中で大ヒットした“神の沈黙”第3作。



膨大なフィルムを廻して取り組んだ最初のカラー作品
『この女たちのすべてを語らないために』
 
For att inte tala om alla dessa kvinnor 

1964年/76分/カラー/日本未公開 
◆ 脚本:エルランド・ヨセフソン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:ヤール・クッレ、アラン・エードヴァル、ハリエット・アンデション

著名なチェロ奏者の伝記を書くため屋敷に滞在する音楽評論家は調査中、妻以外に公認の愛人、使用人、弟子、従妹、ピアニストなど多くの女性との関係を知る。本人から伝記執筆の中止を求められるが、急死により事態は一変する。意欲的に取り組んだ初めてのカラー作品。


人間性の深遠に辿り着いたベルイマン最高傑作
『仮面/ペルソナ』 
Persona

1966年/79分/67年黄金の蕾賞女優賞他
◆ 脚本:イングマール・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:ビビ・アンデション、リヴ・ウルマン、ヨルゲン・リンドストレム

絶頂期にある女優が突然言語障害を起こし、療養のため看護婦と別荘に行く。二人は同性愛関係になるが、猜疑心と不安、孤独の果て人格が入れ替わる…。人間存在の深遠を探るベルイマン最高傑作のひとつ。ベルイマン映画のヒロイン、リヴ・ウルマンが初出演。



ベルイマンのスタイルが一変する注目すべき作品
『夜の儀式』
 Riten(儀式)
1969年/72分 

◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニクヴィスト
◆ 出演:イングリット・チューリン、アンデルス・エクハンス・ウィンケルマン、グンナール・ビョルンストランド

初のTV作品を劇場用にしたもの。「儀式」という芝居を持って巡業する3人の一座がワイセツ罪で判事の取り調べを受ける。食い違う証言から3人の嘘が露見するが、同時に判事自身の偽善や傲慢さも明らかになる…。仮面劇のようなベルイマンの神髄。


赤い部屋と女たちの白いささやき
『叫びとささやき』 
Viskningar och rop(ささやきと叫び) 

1973年/87分/カラー/72年ニューヨーク映画批評家賞作品・監督・脚本・撮影賞他
◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:ハリエット・アンデション、イングリット・チューリン、リヴ・ウルマン

19世紀末、両親の死後も大邸宅に残り献身的な使用人とひっそり暮らす病気がちの三人姉妹の次女。病状が悪化し姉妹が見舞いに来るが、心の安らぎは得られない。愛、孤独、性、死の断片をえぐりだしながら「生」の意義を鋭く問いかけた傑作。


大反響を呼んだ愛の物語。『サラバンド』の前編
『ある結婚の風景』
 Scener ur ett aktenksap

1974年/164分/カラー/72年ニューヨーク映画批評家賞作品・監督・脚本・撮影賞他
◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、ビビ・アンデション

結婚10年目の安定した夫婦が、夫の浮気から大きな溝があったことが明らかになり、離婚し、それぞれが結婚に至るまでの題名通りの作品。1時間もの6話のTVシリーズを劇場用に再編集。放映時はスウェーデンで爆発的な人気となった。『サラバンド』は、この30年後を描いている。


名女優イングリット・バーグマン最後の映画
『秋のソナタ』 Hostsonaten

1978年/89分/カラー/79年ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞他
◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:イングリット・バーグマン、リヴ・ウルマン、レナ・ニーマン

牧師館に暮らす娘が7年ぶりに会うピアニストの母を招く。徐々に母親は娘の不幸、招かれた意味が分かってくる。娘は家族を無視し演奏旅行をしていた母を一方的に非難する。バーグマンが母国に帰って出演した話題作で最後の出演作品となった。


衝動的殺人の裏に隠された夫婦生活の破綻
『夢の中の人生』
 Aus den leben der malionetten(操り人形の生涯から) 

1980年/100分/パートカラー/日本未公開
◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト
◆ 出演:ロバート・アルツォルン、クリスティーネ・ブッヘーゲル、マーティン・ベンラート

殺人事件の犯人からの電話を受けたという理由で、精神分析医が取り調べを受ける。だがその犯人とされる人物は古い友人で、殺人を犯すとは考えられなかった。脱税事件で外国暮らしを余儀なくされた時期にドイツで撮った犯罪に対する考察。


ベルイマンの集大成と呼ぶにふさわしい壮大な夢絵巻
『ファニーとアレクサンデル』 
Fanny och Alexander

1982年/185分〈劇場用バージョン〉/カラー/84年米アカデミー賞外国語映画賞他
◆ 脚本:I・ベルイマン ◆撮影:スヴェン・ニイクヴィスト 
◆ 出演:バッティル・グーヴェ、ペルニッラ・アルヴィーン

ベルイマンの生地であるウプサラを舞台に、1907年のクリスマスイブから2年間の劇場主と女優の一家の暮らしを、スウェーデン映画史上最大の製作費を投じて作られたベルイマンの集大成。本作で劇映画はやり尽したと自ら語ったほどの畢生の一本。世界で一般公開された〈劇場用バージョン〉で上映。


【イングマール・ベルイマン】
1918年牧師の次男としてスウェーデンに生まれる。
大学在学中に演劇を学び演出を手がける一方で 、映画のシナリオも執筆。大学卒業後はスウェーデン最大の映画会社に入社。
44年に『もだえ』の脚本がアルフ・シェーベル監督により映画化。45年『危機』で監督デビュー。
『夏の夜は三たび微笑む』『第七の封印』『野いちご』『処女の泉』などを発表。世界中で高い評価を受ける。
その後も<神の沈黙> 三部作と呼ばれる『鏡の中にある如く』『冬の光』『沈黙』を発表し、その名声を確立した。
70年代に入ってもその創作意欲は落ちることなく、次々と傑作を生みだしていくが、『ファニーとアレクサンデル』(82年)を発表後、映画監督業をやりつくしたとして、事実上の監督引退宣言をする。
活動の場を舞台に移し、脚本や演出に携わりつつ、『愛の風景』『日曜日のピュ』『不実の愛、かくも燃え』などの映画作品に脚本を提供していた。
そして2003年、20年ぶりの監督作となる『サラバンド』を、本人自ら遺作と公言して発表した。
プライベートも精力的で、5度の結婚で8人の子供がおり、ダニエルは監督、アンナは女優になるなど、その多くが映画やテレビ業界で活躍している。
リヴ・ウルマンとは愛人関係にあったりと公私ともども長年連れ添ったパートナーであるが、『サラバンド』は24年間の結婚生活を送った亡妻イングリットに捧げた映画となっている。
2007年7月、89歳で逝去。

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