『独裁者たちのとき』公開記念 アレクサンドル・ソクーロフ特集 |
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独裁者たちのとき |
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2022年/ベルギー・ロシア/78分 |
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深い霧に包まれた廃墟の中に、ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニという、第2次世界大戦時に世界を動かした者たちの姿があった。煉獄の晩餐が始まると、彼らは互いの悪行を嘲笑し己の陶酔に浸る。彼らは地獄のようなこの場所で、天国へと続く門が開くのを待っているのだった。実在した人物たちのアーカイブ映像を素材として使用し、独特なデジタルテクノロジーで彼らの姿をスクリーンによみがえらせた。セリフも全て実際の発言や手記を引用している。「エルミタージュ幻想」「太陽」などで知られるロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフが、ダンテの「神曲」を彷彿させる冥界を舞台に、神の審判を受けるため天国の門を目指してさまよう独裁者たちの姿を描いた異色ドラマ。
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モレク神 |
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1999年/ロシア・ドイツ/108分 |
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ベルヒテスガルテンの山荘でヒトラー、エヴァ、側近たち…。モレク神とは、子どもを人身御供にさせた古代セム族の信仰に由来する神の名で、旧約聖書では悲惨な災いや戦火の象徴。 |
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牡牛座 レーニンの肖像 |
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2001年/ロシア/94分 |
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最初の脳梗塞の発作による療養中のレーニンと、妻と妹やスターリンなどの周辺の人々を描いた作品。共産党政権下で育ったソクーロフは、自らカメラを回すほど力を注いだ。ちなみにレーニンが療養している家は富豪のモロゾフ家の別荘であり、料理人はプーチンの祖父であった。 |
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太陽 |
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2005年/日本初公開2006年 |
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20世紀の権力者を描く4部作の第3作目。戦争終結を機に日本は大きな変革を迫られていた… |
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〈鑑賞料金〉『独裁者たちのとき』一般1800円、シニア1200円、学生・会員1100円【他3作品】一般1500円、シニア1200円、学生・会員1100円 |