悪は存在しない |
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2023年/日本/106分
◎監督・脚本・企画・編集:濱口竜介◎企画・音楽:石橋英子◎撮影:北川喜雄◎録音・整音:松野泉◎美術:布部雅人
◎編集:山崎梓◎出演:大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁、菊池葉月、三浦博之、鳥井雄人、山村崇子、長尾卓磨、宮田佳典、田村泰二郎
公式HP→https://aku.incline.life/ |
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「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど国際的に高く評価される濱口竜介監督が、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界3大映画祭のひとつであるベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)受賞を果たした長編作品。
自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からも近いため近年移住者が増加傾向にあり、ごく緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧は、娘の花とともに自然のサイクルに合わせた慎ましい生活を送っているが、ある時、家の近くでグランピング場の設営計画が持ち上がる。それは、コロナ禍のあおりで経営難に陥った芸能事務所が、政府からの補助金を得て計画したものだった。しかし、彼らが町の水源に汚水を流そうとしていることがわかったことから町内に動揺が広がり、巧たちの静かな生活にも思わぬ余波が及ぶことになる。
本作は石橋がライブパフォーマンスのための映像を濱口監督に依頼したことからスタート。その音楽ライブ用の映像を制作する過程で、1本の長編映画として誕生した。2023年・第80回ベネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員大賞)を受賞したほか、映画祭本体とは別機関から授与される国際批評家連盟賞、映画企業特別賞、人・職場・環境賞の3つの独立賞も受賞した。
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『悪は存在しない』公開記念 濱口竜介監督特集 シネ・ヌーヴォ、第七藝術劇場
シネ・ヌーヴォ上映作品 |
永遠に君を愛す |
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2009年/日本/58分
◎監督:濱口竜介◎脚本:渡辺裕子◎撮影:青木穣◎照明:後閑健太◎録音:金地宏晃、上條慎太郎◎編集:山崎梓◎音楽:岡本英之
◎出演:河井青葉、杉山彦々、岡部尚、菅野莉央、天光眞弓、小田豊 ほか
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結婚式当日を迎えた永子と誠一の1日を描く。永子には婚約者・誠一に言い出せない秘密があった。『PASSION』に出演した河井青葉と岡部尚が出演し、同作とは反転したような役柄を演じている。秘密と本音が明らかになっていくスリリングさを基調としつつ、突拍子もない展開に笑ってしまうような要素にも満ちた中編作品。
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親密さ |
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2012年/日本/255分
◎監督・脚本:濱口竜介◎舞台演出:平野鈴◎撮影:北川喜雄◎編集:鈴木宏◎整音:黄永昌◎劇中歌:岡本英之
◎出演:平野鈴、佐藤亮、田山幹雄、伊藤綾子、手塚加奈子、新井徹、菅井義久、香取あき ほか
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ENBUゼミナールの映像俳優コースの修了作品としてスタートした企画。「親密さ」という演劇を作り上げていく過程をフィクションとして演じる前半と、実際の上演を記録し映画として構成した後半の二部構成で描かれる傑作青春群像劇。現実と虚構が複雑に交錯し続け、虚実の彼岸にあるリアリティーの核心が胸を揺さぶる。
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偶然と想像 |
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2021年/121分/日本
◎監督・脚本:濱口竜介 ◎撮影:飯岡幸子
◎出演:(第一話)古川琴音、中島歩、玄理(第二話)渋川清彦、森郁月、甲斐翔真(第三話)占部房子、河井青葉
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第71回ベルリン国際映画祭 審査員グランプリ(銀熊賞) 受賞作。「偶然」をテーマにした3話から成る濱口竜介監督初の短編集 |
軽快な物語の始まり、日常の対話から一転、鳥肌が立つような緊張感と共に引き出される人間の本性、切り取られる人生の一瞬……日本映画の新時代を感じさせる体験が、観る者の心を捉える。監督自身が「このスタイルをライフワークとしたい」と語る、初の”短編集”となった。
第1話 『魔法(よりもっと不確か)』
撮影帰りのタクシーの中、モデルの芽⾐⼦(古川琴⾳)は、仲の良いヘアメイクのつぐみ(⽞理)から、彼⼥が最近会った気になる男性(中島歩)との惚気話を聞かされる。つぐみが先に下⾞したあと、ひとり⾞内に残った芽⾐⼦が運転⼿に告げた⾏き先は──。
第2話 『扉は開けたままで』
作家で⼤学教授の瀬川(渋川清彦)は、出席⽇数の⾜りないゼミ⽣・佐々⽊(甲斐翔真)の単位取得を認めず、佐々⽊の就職内定は取り消しに。逆恨みをした彼は、同級⽣の奈緒(森郁⽉)に⾊仕掛けの共謀をもちかけ、瀬川にスキャンダルを起こさせようとする。
第3話 『もう⼀度』
⾼校の同窓会に参加するため仙台へやってきた夏⼦(占部房⼦)は、仙台駅のエスカレーターであや(河井⻘葉)とすれ違う。お互いを⾒返し、あわてて駆け寄る夏⼦とあや。20年ぶりの再会に興奮を隠しきれず話し込むふたりの関係性に、やがて想像し得なかった変化が訪れる。
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関連特別上映 |
義父養父 |
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2023年/日本/60分
◎監督・脚本:大美賀均◎撮影:米倉伸◎照明:秋山恵二郎、平谷理沙◎録音:織笠想真◎編集:中村幸貴◎音楽:小林うてな◎出演:澁谷麻美、松田弘子、有薗芳記、菅原大吉、黒沢あすか、カトウシンスケ、川添野愛、マリークレア
、フランク景虎、久藤今日子、吉成リカ、藤原孝次
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服飾デザイナーのリカは、少し前に母が5度目の再婚をした。母は「男に経済力は求めていない」が口癖だった。ある日、リカは母の再婚相手の双子の兄である豊を紹介される。精神疾患のある妻を持ち、自身も末期ガンを抱える豊は、リカに養子にきてほしいと言う。その願いを受け入れ、豊の養子として一緒に過ごすことになったリカは、次第に豊に父性を感じ始める。しかしその矢先、豊は逝ってしまう。
濱口竜介監督作「悪は存在しない」では主演に抜てきされ注目を集めた大美賀監督は、普段は映画の制作部や演出部で活動しており、本作が劇場初公開監督作品。大美賀監督の知人の実際にあった出来事がモチーフとなっている。出演は澁谷麻美、松田弘子、有薗芳記、菅原大吉、黒沢あすかと実力派がそろった。
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第七藝術劇場上映作品 |
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〈上映スケジュール〉
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〈鑑賞料金〉
『悪は存在しない』『親密さ』
一般1900円、シニア1300円、会員・学生1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円
『悪は存在しない』『親密さ』以外の作品
一般1600円、シニア1300円、会員・学生1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円
※その他の各種割引は各劇場へお問い合わせください。
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