『あやつり糸の世界』1&2

1973年/西ドイツ/212分(第1部105分 第2部107分)
◎監督・脚本:ライナー・ベルナー・ファスビンダー ◎原作:ダニエル・F・ガロイ◎脚本:フリッツ・ミューラー=シェルツ◎撮影:ミヒャエル・バルハウス◎美術:クルト・ラープ衣◎音楽:ゴットフリート・ヒュングスベルク◎出演:クラウス・レービッチェ、マーシャ・ラベン、カール=ハインツ・フォスゲラウ、アドリアン・ホーフェン、バルバラ・バレンティン、ギュンター・ランプレヒト、ボルフガング・シェンク

公式HP→http://www.ivc-tokyo.co.jp/ayatsuri/

70年代初頭に西ドイツで作られた、幻のSF映画

スタンリー・キューブリック『2001年 宇宙の旅』(1968)、アンドレイ・タルコフスキー『惑星ソラリス』(1972)、リドリー・スコット『ブレードランナー』(1982)など映画史に輝くSF映画の傑作。その歴史に連なる先鋭的なSF作品が70年代初めに西ドイツで作られていた。そこに描かれたヴァーチャルリアリティーによる多層世界は、『マトリックス』『インセプション』に先駆ける。監督はニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。 鏡を多用した画面設計、溢れる電子音と音楽、そして愛と孤独のドラマ……。 ゴダールの異色SF『アルファヴィル』(1965)の主役を演じたエディ・コンスタンティーヌが特別出演していることも注目。 鋭敏な時代感覚と普遍的な主題で社会を挑発し続けたファスビンダーが、「模造の世界」を鮮烈に解き放つ。

◆上映スケジュールはこちらをご覧ください

 

〈鑑賞料金〉

一般1500円、学生・シニア1100円、会員1000円