ロベール・ブレッソン2作連続上映
『バルタザールどこへ行く』『少女ムシェット』

バルタザールどこへ行く

TOKYO TELEPATH 2020
1966年/フランス・スウェーデン/96分
◎監督・脚本:ロベール・ブレッソン◎撮影:ギスラン・クロケ◎音楽:ジャン・ウィエネル
◎出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー、フィリップ・アスラン、ナタリー・ショワイヤー、ヴァルテル・グレーン

巨匠ロベール・ブレッソンの至高の傑作。
ドストエフスキーの『白痴』の挿話から着想を受け、
少女マリーと聖なるロバ“バルタザール”の無慈悲な運命を描く。

小さな農村で、農園主のジャックと幼なじみのマリーは、生まれたばかりのロバ「バルタザール」を可愛がっていた。月日がたち、バルタザールは別の飼い主のもとで苦役につかわれていたが、やがて逃げ出し、マリーと再会する。美しく成長したマリーとバルタザールは互いを慰めあうが、運命はマリーにもバルタザールにも過酷な試練を与えていく。マリーは不良少年ジェラールにそそのかされ、悪の道へと堕ちていく。バルタザールもまた、マリーのもとを引き離され・・・。

少女マリーを演じるのは、当時17歳のアンヌ・ヴィアゼムスキー。その後、数々のゴダール作品に出演した彼女の映画初出演作となった。撮影監督は、『夜と霧』(1955)『ロシュフォールの恋人たち』(1967)等で知られるギラン・クロケ。無機質で美しい画面が、崇高な悲劇を映し出す。ヴェネチア国際映画祭審査員特別表彰をはじめ数々の映画賞を受賞し、いまも多くの映画人を魅了しつづける、映画史に残る最高傑作。

 

 

少女ムシェット

KUICHISAN
1967年/フランス/81分
◎監督・脚本:ロベール・ブレッソン◎撮影:ギスラン・クロケ◎音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、ジャン・ウィエネル
◎出演:ナディーヌ・ノルティエ、ポール・エベール、マリア・カルディナール、ジャン=クロード・ギルベール、ジャン・ヴィムネ、マリーヌ・トリシェ

孤独で、惨めで、あまりに哀れな少女の受難劇。
カトリックの作家ジョルジュ・ベルナノスの小説を原作に、
ひとりの少女の運命を忠実に描き出す。

重病の母親と酒に溺れ暴力をふるう父親。自分が面倒を見るしかない赤ん坊を抱え、14歳のムシェットはひたすら孤独な日々を送っていた。さらには貧しさのため、学校でも教師や同級生からひどい扱いを受け、彼女の心は固く閉ざされる。どこにも居場所がないムシェットは森に逃げ込むが、突然の嵐に道を迷う。やがて森をうろつく密猟者の男に出会ったムシェットは、その夜、彼に強姦される。さらに、翌朝帰宅した少女は、母親の死という悲劇に見舞われる。いつものように牛乳をもらいに出かけたムシェットは、ただひとり、村はずれの池に向かう・・・。

強情で忍耐強い少女ムシェットを演じたのは、この映画のために抜擢されたナディーヌ・ノルティエ。本作はロベール・ブレッソンが「バルタザールどこへ行く」の直後に手がけた長編であり、これ以上ない厳格なフレーミングと、俳優たちの演技を最小限に抑制することにより、原作にあった冷酷さを忠実に映像化した。作品の悲惨さが極まるラストシーンは、ベルイマン、タルコフスキー、ジャームッシュら多くの映画監督をも魅了し、映画史に残る名場面として今も語り継がれる。

〈上映スケジュール〉

※新型コロナウィルス感染拡大を鑑みて
『バルタザールどこへ行く』『少女ムシェット』のスケジュールを変更いたします。
1/15(金)まで上映予定でしたが、
1/13(水)〜1/15(金)は休映となります。
ご迷惑おかけしますがご了承のほどよろしくお願いいたします。

 

公式HP→http://balthazar-mouchette.com/

〈鑑賞料金〉

一般1800円、学生・シニア1100円、会員1000円