【チャン・リュル監督「福岡」三部作一挙上映】 |
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群山 |
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2018年/韓国/121分 |
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鳴かず⾶ばずのアマチュア詩⼈のユンヨンは、先輩の元妻ソンヒョンとあいまいな関係を続けている。ある⽇、2⼈は思い付きで、ユンヨンの⺟の⽣まれ故郷である⼩さな港町・群⼭へ旅に出ることにする。群⼭で彼らが泊まった⺠泊の主⼈は、⽇本の福岡で⽣まれ育った韓国⼈で、今は⾃閉症の娘と暮らしている。彼らは親⼦に好奇⼼をそそられ、やがてソンヒョンは主⼈に、ユンヨンは娘に惹かれていく…。旅から戻ったユンヨンは、保守的な⽗親、中国朝鮮族のメイド、美しい薬剤師に出会う。彼らと触れ合ううちに、デジャヴの感覚を経験するユンヨン。彼にとって群⼭の町は、旅の⽬的地であると同時に、新しい旅の始まりでもあったのだ。
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福岡 |
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2019年/韓国・⽇本・中国/86分 |
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韓国で古本屋を営むジェムンは、店の常連である不思議な少⼥ソダムの誘いで福岡を訪れることに。そこには、⼤学時代1⼈の⼥性を愛したことから仲たがいしたままの親友ヘヒョがいた。20年ぶりに再開する⼆⼈の中年男に⼀⼈の少⼥が加わり、福岡の路地をそぞろ歩き会話を重ねる。そのうちに、三⼈は現実と夢のあわいのような、不思議な体験へと誘われていく。
中国出⾝でソウルを拠点に活動を続け、世界的にも評価を受けているチャン・リュル(張律)監督が、1991年から30年にわたって福岡市が続けてきた「アジアフォーカス福岡国際映画祭」の協⼒の元、制作した⻑編映画。
キャストには、本作の撮影後、アカデミー賞作品賞をはじめ世界の映画史を塗り替えた韓国映画『パラサイト半地下の家族』で娘のギジョン役を演じた⼥優 パク・ソダムをはじめ、『新感染半島』やホン・サンス作品でおなじみの名優 クォン・へヒョ、『グエムル漢江の怪物』『⺟なる証明』などで好演を⾒せたユン・ジェムンという、いずれも韓国を代表する俳優3⼈が集結。福岡からは地元を拠点に活動する⼥優・⼭本由貴が重要な役で出演している。
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柳川 |
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2021年/中国/112分 |
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中年になり自分が不治の病であることを知ったドンは、長年疎遠になっていた兄・チュンを柳川への旅に誘う。柳川は北京語で「リウチュアン」と読み、2人が青春時代に愛した女性「柳川(リウ・チュアン)」と同じだった。20年ほど前、チュンの恋人だったチュアンは、ある日突然、姿を消してしまったが、今は柳川で暮らしているという。誰にも理由を告げずに消えた彼女の存在は、兄弟の中で解けない謎になっていた。2人は、柳川でついにチュアンと再会する。
チュアンを演じるのは、チャン・イーモウ(張芸謀)監督の“金陵十三釵”(2011)でデビューを果たし、今や中華圏で絶大な人気を誇るニー・ニー。兄弟を演じるシン・バイチンとチャン・ルーイーは『空海 KU-KAI 美しき王妃の謎』(妖猫伝)でも共演している実力派俳優。さらに日本からは『アジアの天使』(OAFF2021クロージング作品)など国際共同制作作品にも積極的に参加している池松壮亮と、『君よ憤怒の河を渉れ』などで中国での圧倒的な知名度を誇る中野良子が出演。チャン・リュル監督にとって初めて中国スターを主演に迎えた作品であり、初めて日本人人気スターを起用した作品でもある。
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〈上映スケジュール〉◆上映スケジュールはこちらをご覧ください〈鑑賞料金〉
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