憲法を武器として
恵庭事件 知られざる50年目の真実

2017年/日本/108分
◎監督:稲塚秀孝◎語り:仲代達矢◎原作:◎撮影:中堀正夫◎照明:◎録音:◎美術:◎音楽:足立美緒

◎出演:松崎謙二、村上新悟、無名塾、劇団男魂、C.A.Wほか

公式HP→http://eniwahanketsu50.com

いま、自衛隊と日本国憲法を問う

昭和37(1962)年12月、北海道恵庭の陸上自衛隊・島松演習場で通信線が切断された。
この「恵庭事件」は、演習場近くで酪農を営む野崎牧場の兄弟が、長年にわたる戦闘機や大砲の騒音被害により、牛の乳量が落ち、家族の健康も損なわれた。何度抗議しても聞き流され、改善の約束も反故にされてきたことによる、やむにやまれぬ実力行使だったが、国(検察)は自衛隊法121条「防衛の用に供する物」で起訴。自衛隊の公然化を国民に突き付けた。「恵庭裁判」は札幌地方裁判所で3年半、計40回の公判が開かれた。被告と弁護団は自衛隊と自衛隊法は憲法第九条に違反すると主張。裁判所は1967年3月29日判決(辻三雄裁判長)「被告は無罪」としたが、自衛隊の憲法判断は回避。札幌地検は控訴せず、判決は一審で確定した。憲法判断を回避した「肩すかし判決」から50年を経て、「自衛隊と日本国憲法」を今こそ問う意欲作。

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<鑑賞料金>
一般1700円、学生1400円、シニア1100円、会員・高以下1000円