クロベニグンジョウシロレモン—8ミリ短編映画特集 |
世代もキャリアも異なる4人の映像作家、映画監督が、「色」をテーマに8ミリフィルムによる映像作品を制作し完成したオムニバス作品『クロベニグンジョウシロレモン』。本作公開を記念して、各監督自薦の過去作品も合わせて上映します。 『クロベニグンジョウシロレモン』は4本のうち2作品、過去作Bプログラムではほぼすべての作品を8mm映写機で上映。映画とは何なのか。映画の原点に迫る特別プログラム、お見逃しなく!
『クロベニグンジョウシロレモン』
2022年12月の京都、とある映画祭の打ち上げにて。
「あの作家の新作が観たい!」「もしあの作家がフイルムで作品を作ったら…?」映画好きなら一度は交わしたことがあるであろう会話から始まった企画が新作8mm作品集として形になりました。
崟利子・宮田靖子・小口容子・小田香への依頼は、8mmフイルムで制作すること、『色』をテーマにすることの二つ。 途中、フイルム・撮影機材・現像などにまつわる困難が次々と発生しましたが、「8mmで新作を!」という情熱と関係各所の協力でどっこい乗り越えなんとか完成。
現在8mmフイルムが置かれている状況でも新たな映画が生まれたこと、それを上映できることの喜びに満ちた作品集となりました。 世代もキャリアも手法も異なる四人の作家による『クロベニグンジョウシロレモン』、ぜひご堪能ください!
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Lighthouse |
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小田/2024/13分/ブルーレイ(オリジナル8ミリ)/サウンド
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●小田_コメント
ずっと昔に漁師だった父が、最近趣味で釣りをはじめ、船を買いました。大阪湾から神戸空港のあたりまで、じぶんも時々共に行くのですが、建設中なのだろう万博のなにがしかも海から見えました。日が暮れてから父に海に出てもらうと、夜の海は暗くて不安で、ビル群の航空障害灯が禍々しく光っていました。8mmをデジタルで編集し、ピクチャーロックした後に、テキストとピアノ音の連なりをつくりました。 |
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アマミノクロウサギとベニテングダケ |
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小口/2024/21分/ブルーレイ(オリジナル8ミリ)/サウンド
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●小口_コメント
19歳で映像制作を始めた当初、“同時録音ができる8ミリカメラ”というものがあって、私はそれを武器として手にし、世間に復讐を行っていた。今では同時録音ができる 8ミリカメラも同時録音ができる8ミリフィルムも売っていない。でも、「映画って音だよね!!」と思っている私は、では今何ができるか?と考えたときに、役者の即興芝居の声を武器とすることにした。それがこの映画です。
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白々 |
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宮田/2024/12分/8mm/サイレント
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●宮田_コメント
瓢箪から飛び出したコマを進めて行く話。お題は「色」。制作可能なリバーサルフィルムはコダックの白黒、カメラは借り物のスーパー8。 シングル8しか使ったことがない私にとっては初めての試みで、データはなし、時間もなし。さていかが致そう…。 光量過多の白っぽい映像が、溶けて輪郭を失い、粒子が蠢く様は美しい。一コマずつ光を置いて移ろう光画も美しい。その撮影は祈りのようであり、バクチのようでもあったが、白い光にまみれていたいと思った。そんなフィルム。
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ヴァンダ12年 |
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崟/2024/11分/8mm/サイレント
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◎「クロベニグンジョウシロレモン」(58分)
『Lighthouse』 小田/2024/13分/ブルーレイ(オリジナル8ミリ)/サウンド
『アマミノクロウサギとベニテングダケ』 小口/2024/21分/ブルーレイ(オリジナル8ミリ)/サウンド
『白々』 宮田/2024/12分/8mm/サイレント
『ヴァンダ12年』 崟/2024/11分/8mm/サイレント
◎Aプログラム(64分)
『FLASH』 小田/2015/25分/ブルーレイ
『ワタシの王子』 小口/2005 /15分/DV/ブルーレイ/サウンド
『春眠』 宮田/1985/3分/ブルーレイ(オリジナル8ミリ)/サウンド
『17才の夏-少年「A」』 宮田/2001/3分/ブルーレイ(オリジナル8ミリ)/サウンド
『夢も見ないで』 崟/2005/18分/DV/ブルーレイ
◎Bプログラム(64分)
『By the Sea』 小田/2024/9分/8mm/サイレント
『Cat-e-gory』 宮田 1982/5分/8mm/サウンド
『ひかりぬけて』 宮田/2013/7分/8mm/サウンド
『エンドレス・ラブ』 小口/1987/35分/8mm/サウンド
『春節祭』 崟/2007/8分/DV/ブルーレイ |
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〈上映スケジュール〉
11/22(金)
18:30『クロベニグンジョウシロレモン』上映後トーク
20:30 【Aプログラム】上映後トーク
11/23(土)
14:30『クロベニグンジョウシロレモン』上映後トーク
16:30 【Bプログラム】上映後トーク
★各プログラム上映後トーク
トークゲスト:崟利子監督、宮田靖子監督、小口容子監督、小田香監督
〈鑑賞料金
1プログラム:一般1900円、シニア1300円、会員・学生1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円
2プログラムセット券 3000円
※招待券・回数券使用不可
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