マンディンゴ

1975年/アメリカ/127分
◎監督:リチャード・フライシャー◎原作:カイル・オンストット、ジャック・カークランド◎脚本:ノーマン・ウェクスラー◎撮影:リチャード・H・クライン◎美術:ボリス・レビン◎音楽:モーリス・ジャール
◎出演:ジェームズ・メイソン、スーザン・ジョージ、ペリー・キング、リチャード・ワード、リリアン・ヘイマン、ブレンダ・サイクス、ケン・ノートン

公式HP→http://mandingo-japan2021.jp/

映画史上、最大の問題作、46年のときを経て、ついにスクリーンに復活!

19世紀半ばのルイジアナ州を舞台に、“奴隷牧場”を経営する父子の栄光と没落を描いた壮大な歴史スペクタクル『マンディンゴ』。原作はベストセラーになったカイル・オンストットの同名小説。製作は『道』『キングコング』で知られるイタリア人の大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティス、監督は『ミクロの決死圏』『絞殺魔』の鬼才リチャード・フライシャー、音楽は『アラビアのロレンス』のモーリス・ジャールという盤石の布陣で映画化され、公開されるや否や世界中でヒットを記録した。監督はリアリズム演出を貫いたが、全米の批評家からはあからさまな人種差別的な設定、偏見を助長する屈辱的な内容、吐き気を催す程のおぞましい描写などと指摘され「最悪の映画」と酷評されてしまう。その後クェンティン・タランティーノ監督が本作にインスピレーションを受けた『ジャンゴ 繋がれざる者』を手掛けるなどして一部で話題になるものの、長らくアメリカ映画史からほぼ抹消された形になっていたこの呪われた大作が、1975年の初公開以来、実に46年ぶりに日本で公開される。
トランプ大統領の登場や“Black Lives Matter”などで露呈したアメリカ社会に今なお残る根強い差別感情。コロナ禍によってさらに世界の分断が加速し、なんの疑いもなく信じていた常識が揺るがされ続ける2021年。南部を美しく描いた『風と共に去りぬ』への強烈なアンチテーゼとも言われた本作の持つ意味は大きい。従来の価値観をえぐるような究極の問題作を、今こそ見るときが来た!

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1700円、学生・シニア1100円、会員1000円