沖縄久高島のイザイホー |
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2022年/日本/110分
◎監督:岡田一男◎演出補・録音:後藤雅毅◎撮影:谷口常也、淵上拳、草間道則、堀田泰寛◎録音:羽田野泰志
◎ナレーター:草野仁
公式HP→https://x.com/bunkazaieizou |
伝承が途絶えて40数年
いま鮮烈に甦るイザイホーの記憶 |
「イザイホー」は沖縄の久高島で12年に一度、午年に行なわれる祭礼で、600年以上前から続いてきた重要な神事のひとつである。久高島は、首里の東に位置し、神聖な島と信じられ、ノロと呼ばれる巫女を中心とした神女組織で継承されてきた。久高島で生まれ育った女性は、祭祀を執り行なう役割を与えられ、その就任儀礼がイザイホーである。
沖縄の社会では、女性が中心となって祭祀を行ない、男性が政治的な役割をもつという伝統があった。これらは、日本古来の祭祀の原型を留めているのではないかとされ、多くの研究者の注目を集めてきた。しかし社会の変化にともない、1978年を最後に祭礼は途絶え、その存続と継承が危ぶまれている。
本作は、1978年に沖縄県知念村久高島で行われたイザイホーの克明な映像による記録である。祭礼が始まるひと月前の御嶽廻り、御願立(ウガンダティ)から、祭場の準備、香炉の継承、4日間の本祭、祭場の撤去、終了祝い、一年を締めくくる「フバワク」の祭りまで、儀礼過程が詳細に記録されている。収録された祭祀歌謡に、原音カタカナ表記、現代語訳をつけ、「イザイホー」の祭祀歌謡の世界をより深く理解できるよう字幕をつけた。映像は、16mmカラーフィルムで撮影したものを2K-fullの高精細画像にデジタル化し、16:9の画面に変換した。
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沖縄久高島のイラブー |
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2024年/日本/102分
◎監督:岡田一男、鈴木由紀◎撮影:谷口常也、草間道則◎ドローン撮影:西口晋一◎音声:上江洲佑弥、古謝竜市、宮里健太郎、棚原克次
◎ナレーター:草野仁
公式HP→https://x.com/bunkazaieizou |
神様からの贈り物イラブー
復活と継承の物語 |
沖縄・久高島は大祭「イザイホー」で知られる。イラブー、エラブウミヘビの燻製づくりは、そのイザイホーを支える大切な一つであった。イラブーはユイムン、神々が人々に与える贈物と考えられ、製品は琉球王府への献上品だった。近年、イザイホーは重要な王権儀礼であったと見なされ、イラブーもその観点から注目されるようになった。80年代末に祭祀を支えた最高神女たちが相次いで他界し、イザイホーもイラブーづくりも途絶を余儀なくされた。
本作は、78年暮れのイザイホーと共に記録されたイラブーづくりの未公開映像を高画質デジタル化し、2023年秋に存命関係者の証言、10年の断絶を克服したイラブー復活当時の証言、イラブーづくりの現況と祭祀復活への努力を4K映像に記録して、伝統の技、食、信仰と三つの側面から、親から子へ、先輩から後輩へと伝える伝統継承の大切さを訴える、イザイホーを理解するには必見のドキュメンタリー映画とした。
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〈上映スケジュール〉
◆上映スケジュールはこちらをご覧ください
『沖縄久高島のイザイホー』舞台あいさつ
11/23(土)、11/24(日)10:00の回上映後
ゲスト:岡田一男監督
『沖縄久高島のイラブー』舞台あいさつ
11/23(土)、11/24(日)12:25の回上映後
ゲスト:岡田一男監督
〈鑑賞料金〉
一般1900円、シニア1300円、会員・学生1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円
オンラインチケットはこちら
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