2023年/日本/144分
◎監督・脚本:石井裕也◎原作:辺見庸◎撮影:鎌苅洋一◎照明:長田達也◎録音:高須賀健吾◎美術:原田満生
◎衣装:宮本まさ江◎編集:早野亮◎音楽:岩代太郎
◎出演:宮沢りえ、磯村勇斗、長井恵里、大塚ヒロタ、笠原秀幸、板谷由夏、モロ師岡、鶴見辰吾、原日出子、高畑淳子、二階堂ふみ、オダギリジョー

公式HP→https://www.tsuki-cinema.com/

 

夫と2人で慎ましく暮らす元有名作家の堂島洋子は、森の奥深くにある重度障がい者施設で働きはじめる。そこで彼女は、作家志望の陽子や絵の好きな青年さとくんといった同僚たち、そして光の届かない部屋でベッドに横たわったまま動かない、きーちゃんと呼ばれる入所者と出会う。洋子は自分と生年月日が一緒のきーちゃんのことをどこか他人だと思えず親身に接するようになるが、その一方で他の職員による入所者へのひどい扱いや暴力を目の当たりにする。そんな理不尽な状況に憤るさとくんは、正義感や使命感を徐々に増幅させていき…。石井裕也監督が宮沢りえを主演に迎え、実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の同名小説を映画化。

 

 

 

『月』公開記念 石井裕也監督特集

舟を編む

2013年/日本/133分
◎監督:石井裕也◎原作:三浦しをん◎脚本:渡辺謙作◎撮影:藤澤順一◎照明:長田達也◎美術:原田満生◎録音:加藤大和◎編集:普嶋信一◎音楽:渡邊崇◎衣装:宮本まさ江
◎出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、八千草薫、小林薫、加藤剛、宇野祥平

 

出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描き、2012年本屋大賞で第1位を獲得した三浦しをんの同名小説を映画化。玄武書房の営業部に勤める馬締光也は、独特の視点で言葉を捉える能力を買われ、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられる。個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する馬締は、ある日、林香具矢という女性に出会い、心ひかれる。第86回アカデミー外国語映画賞の日本代表作品に選出。第37回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか6冠。

 

 

 

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

2017年/日本/108分
◎監督・脚本:石井裕也◎原作:最果タヒ◎撮影:鎌苅洋一◎照明:宮尾康史◎録音:加藤大和 高須賀健吾◎美術:渡辺大智◎編集:普嶋信一◎音楽:渡邊崇◎出演:石橋静河、池松壮亮、松田龍平、市川実日子、田中哲司、佐藤玲、三浦貴大

 

注目の詩人・最果タヒの同名詩集をもとに、都会の片隅で孤独を抱えて生きる現代の若い男女の繊細な恋愛模様を描き出す。看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香は、言葉にできない不安や孤独を抱えつつ毎日をやり過ごしている。一方、工事現場で日雇いの仕事をしている慎二は、常に死の気配を感じながらも希望を求めてひたむきに生きていた。排他的な東京での生活にそれぞれ居心地の悪さを感じていた2人は、ある日偶然出会い、心を通わせていく。

 

 

 

アジアの天使

2021年/日本/128分
◎監督・脚本:石井裕也◎撮影監督:キム・ジョンソン◎音楽:パク・イニョン◎出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イェウン、佐藤凌、芹澤興人

 

ひとり息子の学を持つ青木剛は妻を病気で亡くし、疎遠になっていた兄が暮らすソウルへ渡る。兄からは「韓国で仕事がある」と言われていたのだが、剛の期待とは違い、兄はその日暮らしの貧しい生活を送っていた。剛はほとんど韓国語も話せないまま、怪しい化粧品の輸入販売を手伝い始める。一方、ソウルでタレント活動をするチェ・ソルは、市場のステージで誰も聴いていない歌を歌う仕事しかなく、所属事務所の社長と関係を持ちながら、仕事や家族との関係について心を悩ませていた。韓国人スタッフ&キャストとともにオール韓国ロケで撮りあげた作品。

 

 

 

茜色に焼かれる

2021年/日本/144分
◎監督・脚本・編集:石井裕也◎主題歌:GOING UNDER GROUND
◎出演:尾野真千子、和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏、大塚ヒロタ、芹澤興人、前田亜季、笠原秀幸、鶴見辰吾、嶋田久作

 

7年前に理不尽な交通事故で夫を亡くした母と子。母の田中良子はかつて演劇に傾倒していたことがあり、芝居が得意だった。ひとりで中学生の息子・純平を育て、夫への賠償金は受け取らず、施設に入院している義父の面倒もみている。コロナ禍により経営していたカフェが破綻し、花屋のバイトと夜の仕事の掛け持ちでも家計は苦しく、そのせいで息子はいじめにあっている。そんな彼女たちが最後まで絶対に手放さないものがあった。社会的弱者として世の中の歪みに翻弄されながらも信念を貫き、たくましく生きる母の良子を尾野が好演。

 

 

 

〈上映スケジュール〉

◆『月』上映スケジュールはこちらをご覧ください

 

 

〈鑑賞料金〉

『月』一般1800円、シニア1200円、会員・学生1100円
その他4プログラム 一般1500円、シニア1200円、会員・学生1100円
オンラインチケットはこちら