ヨコハマメリー

2005年/日本/92分
◎監督・構成:中村高寛◎撮影:中澤健介◎音響効果:斎木琢磨◎編集:白尾一博◎音楽:コモエスタ八重樫、福原まり◎主題歌:渚ようこ、永登元次郎、五大路子、杉山義法、清水節子、広岡敬一、団鬼六、山崎洋子、大野慶人、福寿祁久雄、松葉好市、森日出夫

公式HP→http://hitohito.jp/

人生の深みと温かさが、心をゆるがす感動の物語。

歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。本名も年齢すらも明かさず、戦後50年間、娼婦として生き方を貫いたひとりの女。かつて絶世の美人娼婦として名を馳せた、その気品ある立ち振る舞いは、いつしか横浜の街の風景の一部ともなっていた。“ハマのメリーさん”人々は彼女をそう読んだ。

本作に出演するのは、メリーさんと関係のあった人たちや思い入れのある人たち、そして昔の横浜を知る人たちである。それらの人たちのインタビューや取材により「メリーさん」とは何だったのか、彼女が愛し離れなかった「横浜」とは何だったのかを検証し、浮き彫りにしていった。いわば本作は、あるテーマ(ヨコハマ、メリーさん)についての「現象」を追ったドキュメンタリーである。
監督は本作がデビューとなる、弱冠30歳の中村高寛。メリーさんが街から消え、彼はその影を追うように、様々な人々へのインタビューを始めた。そしてメリーさんを通して見えてきたものは、市井の普遍的な人の営み、感情、人生の機微であった。撮影開始から5年の歳月をかけ、地元・横浜への親しみが込められた、清々しい感動に溢れる作品を作り上げた。

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1800円、学生・シニア1100円、会員1000円
※シネ・ヌーヴォXでの上映は一般料金1700円になります