『戦慄せしめよ』公開記念

ざ・鬼太鼓座

1981年/日本/105分
◎監督:加藤泰◎脚本:仲倉重郎◎撮影:丸山恵司◎照明:野田正博◎録音:西崎英雄◎編集:冨宅理一◎電子音楽:一柳慧◎美術:梅田千代夫◎美術デザイン:横尾忠則
◎出演:河内敏夫、林英哲、大井良明、藤本吉利、高野巧、風間正文、近藤克次、鎌田豊数、富田和明、小幡キヨ子、小島千恵子、梅沢容子、山本春枝、鈴木春美、森みつる

 

独自のスタイルで『瞼の母』(1962)、『緋牡丹博徒』シリーズなど、数々の娯楽作を手がけ、1985年に没した加藤泰監督の遺作となった81年製作のドキュメンタリー。新潟県佐渡にて和太鼓を中心にした日本の伝統楽器に青春をぶつける鬼太鼓座は主宰者、田耕が5年の歳月をかけて育てた異色の芸能集団で、1975年のボストン・マラソンに15人の青年たちが全員完走した直後、広場に特設された櫓に登り、太鼓を打ちまくり、観客の熱狂を誘った。この鬼太鼓座の世界を、若者の鍛え上げられた肉体が音と格闘する、“生命のダイナミズム”を通して謳いあげようとした加藤泰の究極のドキュメンタリーであり、またフィクション世界ともいえる。

新潟・佐渡島で太鼓を鳴らし続ける芸能集団「鬼太鼓座(おんでこざ)」の若者たちを撮影し、約2年の歳月をかけて製作された。雪の積もる町や海岸を走って肉体を鍛え、和楽器の演奏に没頭する鬼太鼓座の若者たち。「鬼剣舞」「佐渡おけさ」「津軽じょんがら節」などを力強く奏でる彼らの姿を、櫓や火山を模した美術セットを背景に、加藤監督独自のスタイルで映し出した。

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1800円、シニア1200円、会員・学生1100円
※シネ・ヌーヴォXでの上映は一般料金1700円になります
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