祝!生誕80年『花筐』公開記念 大林宣彦映画祭

 

〈ニヒル 天知茂〉1〜8〈生誕百年石井輝男〉9〜18〈新東宝が描く戦争の歴史〉19〜25〈新東宝の神髄〉26〜40
〈新東宝チャンバラ祭り〉41〜45〈涙、笑い、流れるヒットメドレー〉46〜53|〈文学作品などを映画化〉54〜60
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〈文学作品などを映画化〉 文芸映画7作品

54「生きている画像」

54「生きている画像」1948年/新東宝/白黒/93分/スタンダード
監督:千葉泰樹/原作:八田尚之/脚本:八田尚之/撮影:河崎喜久三/美術:下河原友雄/音楽:早坂文雄
出演:大河内伝次郎、花井蘭子、藤田進、古川緑波、笠智衆、清川虹子、江川宇礼雄、河村黎吉、田中春男、鳥羽陽之助

◆洋画家・牧野虎雄画伯をモデルにした大酒飲みの変人画伯「瓢人先生」(大河内)とその弟子や友人たちとの交流をユーモラスに描く。第22回(1948年度)キネマ旬報ベストテン第9位。

 

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55「ノンちゃん雲に乗る」

55「ノンちゃん雲に乗る」1955年/新東宝/白黒/84分/スタンダード
監督:倉田文人/原作:石井桃子/脚本:村山節子、倉田文人/撮影:小原譲治/美術:山手健/音楽:飯田信夫
出演:原節子、鰐渕晴子、藤田進、徳川夢声、大泉滉、小澤路子、倉田マユミ、臼井正明、木崎豊、名古屋章、石井秀明、(解説)阿里道子

◆第一回文部大臣賞を受賞した石井桃子のベストセラーを映画化。前年から病気療養していた原節子の復帰作で、当時、天才ヴァイオリニストとして知られた鰐淵晴子の本格的映画デビュー作でもある。アニメーション合成で雲の世界を描くなど、幾歳月が経っても色褪せない感動ファンタジー映画となっている。

 

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56「煙突の見える場所」

56「煙突の見える場所」1953年/新東宝/白黒/108分/スタンダード
監督:五所平之助/原作:椎名麟三/脚本:小国英雄/撮影:三浦光雄/美術:下河原友雄/音楽:芥川也寸志
出演:田中絹代、上原謙、高峰秀子、芥川比呂志、関千惠子、花井蘭子、坂本武、田中春男、三好栄子、浦辺粂子、星ひかる、中村是好、小倉繁、大原栄子、本間文子、高松政雄、築地博、石川冷、高木昇、山川朔太郎、最上伸、大谷友彦、山田長正、小森敏、河合英二郎、鳥羽惠美子、吉本三千代

 

◆椎名麟三の「無邪気な人々」を名匠・五所平之助が監督。18年振りとなった田中絹代との名コンビで、第3回ベルリン国際映画祭でも上映された。かつて東京の北千住に存在した火力発電所のおばけ煙突をモチーフに、戦争に打ちのめされながらも懸命に生きる庶民の心情を描いた傑作。

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57「大阪の宿」

57「大阪の宿」1954年/新東宝/白黒/122分/スタンダード
監督:五所平之助/原作:水上滝太郎/脚本:八住利雄、五所平之助/撮影:小原讓治/美術:松山崇/音楽:芥川也寸志
出演:佐野周二、乙羽信子、木戸光子、川崎弘子、左幸子、安西郷子、三好栄子、田中春男、細川俊夫、小川虎之助、多々良純、藤原釜足

 

◆水上瀧太郎の同名小説を映画化した新東宝創立七周年記念作品。大阪に左遷された三田(佐野)と、彼が住まいとする安旅館の女将(三好)や女中たち、さらに旧知の芸者(乙羽)など、大阪の市井に生きる庶民の姿を哀歓をこめて描いた名匠・五所平之助の代表作品。

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58「三百六十五夜(総集編)」

58「三百六十五夜(総集編)」1948年/新東宝/白黒/118分/スタンダード
監督:市川崑/原作:小島政二郎/脚色:館岡謙之助/撮影:三村明/美術:進藤誠吾/音楽:服部正
出演:上原謙、山根寿子、高峰秀子、堀雄二、大日方伝、河村黎吉、吉川満子、二葉あき子

 

◆主題歌の大流行とともに、空前の大ヒットを記録した恋愛ドラマ。昭和の名優、上原謙、高峰秀子などの名演や全編を彩る古賀メロディーが堪能できる。ハリウッド映画を思わせるような演出の中に、市川崑らしいカット割りやコマ落し、場面転換などが楽しめる。 

 

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59「女の暦」

59「女の暦」1954年/新東宝/白黒/100分/スタンダード
監督:久松静児/原作:壺井栄/脚色:井手俊郎、中河百々代/撮影:鈴木博/美術:下河原友雄/音楽 :斉藤一郎
出演:香川京子、田中絹代、杉葉子、轟夕起子、花井蘭子、十朱久雄、富田仲次郎、永井柳太郎、清川玉枝、大谷伶子、舟橋元、細川俊夫

 

◆「二十四の瞳」と並ぶ壺井栄の代表作「暦」が原作。第8回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された久松静児監督唯一の新東宝作品。美しい瀬戸内海の小豆島を故郷に持つ五人姉妹が、生活に追われながらもしっかりと生きていく女性の強さと家族への絆に幸せを見出す人間ドラマ。

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60「銀座化粧」

60「銀座化粧」1951年/新東宝/白黒/87分/スタンダード
監督:成瀨巳喜男/原作:井上友一郎/脚本:岸松雄/撮影:三村明/美術:河野鷹思/音楽:鈴木靜一
出演:田中絹代、花井蘭子、堀雄二、香川京子、東野英治郎、小杉義男、三島雅夫、清川玉枝、津路清子

 

◆戦前の無声映画時代から戦後の日本映画黄金期を支えた名匠・成瀬巳喜男が、戦後の復興最中の銀座で女給として生きる女たちを哀愁を込めて描いた抒情詩的作品。「女」と「母」の両面を名女優・田中絹代が見事に演じる。

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