シネ・ヌーヴォのスケジュールチラシは、2カ月に1回発行していたのが、2023年2月より毎月発行することにしました。多様な映画を上映していくためには、2月もの先の映画を固定化するよりも、門戸を広げ、よりフレキシブルに新たな映画への出会うことを求めてのことでした。
さらに、上映する映画の情報だけでなく、読み物として、また横断的なヘソとなる文章を新たに展開してゆきたいと考えました。スケジュールチラシを毎月発行したいと考えたのは、その前年、2022年6月に特集上映した上野昻志さん著『黄昏映画館』の刊行記念「上野昻志による異貌の日本映画史『黄昏映画館』」の時でした。大成功に終わったこの開催時にご講演いただいた上野さんに相談し、毎月発行の際はコラムをお願いしたとお願いいたしました。
そもそも上野さんには、1997年1月にシネ・ヌーヴォがオープンした際に、市川準、小栗康平、黒木和雄、原一男監督らと共に顧問になっていただき、様々なアドバイスをしていただき、またこのスケジュールチラシの定期的な発行が始まった1997年4月号からコラムをお願いしていました。その名も「上野昻志の酔余の一滴」。残念ながら翌年の紙面の刷新の際に終了した名物コラムでした。
その再会を、実に26年ぶりに果たしたのが、この「上野昻志の酔余の一滴〈続〉」なのです。私たちにとっては〈続〉ですが、お客様には分かりにくい題名とは思います。ただ、シネ・ヌーヴォもよく25年(その時点で)も持ったとの感慨と共に、オープンの精神性・志は今も変わらないことを、まさに〈続〉として、上野さんにタイトルをこうしたいとお願いいたしました。
そして、シネ・ヌーヴォで特集する映画の魅力をよりお客様にお届けしたい、そんな私たちの想いを上野さんが受け取っていただき、毎号、素敵な文章をお書きいただいています。
この度、上野さんの快諾を得て、スケジュールチラシだけではなく、ホームページでもアップさせていただくことにいたします。
このスタートにあたって、まず1997年4月の「上野昻志の酔余の一滴」1回目からごい紹介させていただきます。

 

vol.1 シネ・ヌーヴォのある街。

「上野昻志の酔余の一滴」vol.1
(1997年4月号)

 

 

 

   
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